出産で大変なのは女性だけ、と思っていませんか? でも、この記事を読むとそんな思いも変わるかも…。

コスモポリタン イギリス版ではオーストラリア人男性ブロガー、ブラッド・カーンズさんのフェイスブック投稿を紹介。その投稿とは、男性目線の出産経験がどんなものなのかを伝える珍しい内容。

「自分はどんなプレッシャーの下でも冷静でいられる人間だと思ってたんだ、でもその認識は妻が破水した瞬間、一気に変わってしまった。妻の体から人間が出てくるんだ、って実感した途端に、父親になるワクワク感なんてすっ飛んでしまったよ」とブラッドさん。

奥さんを連れて病院に行く道すがらパニックを起こしながら、「そこにいる女! どけどけ! 俺の妻に赤ちゃんが生まれるんだ!」と絶叫していたという彼の"出産奮闘記"を、時系列でお届け。

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自分が部屋の中で一番のバカ、みたいなシチュエーションを経験したことある?

1.妻が産気づいた!

「気がついたら時速160kmで高速を爆走してた。無我夢中だった。本当に産まれるんだ! チクショウ…陣痛が強くなり彼女の絶叫が大きくなればなるほど、心臓がぎゅっとなってますますスピードが上がっていったよ。男は痛みを感じることはできないよ、でも陣痛が絶頂に達したときの痛みがどんなものかは、大体想像がつくんだ…」

2.病院で

「病院に転がりこむと、誰かが車椅子を投げてよこした。そこに妻を乗せてオリンピック選手みたいに産婦人科に激走した。居合わせた女の人がドアを開けてくれたので、ウサイン・ボルトも真っ青の速さで通り抜けて産室に到着。すると受付のおばさんが面倒臭そうな顔で俺を見るんだ、私のお茶の時間を邪魔しないでって顔で。まるでパーティーに早く到着しすぎたゲストになった気分だよ。っていうかどいてくれよ、俺の妻が赤ちゃんを産むんだぞ!」

3.産室ではみんなリラックス

「自分が部屋の中で一番のバカ、みたいなシチュエーションを経験したことある? 俺はある。産室ではみんなリラックスしてるんだ。看護婦も助産婦もみーんな、赤ちゃんの頭がヴァギナから出てくるって事実に微動だにしてないみたいだった。それに自分が思ってたより、出産まで時間がかかるってことも分かった。とりあえず産室を用意してもらいそこに落ち着いたけど、まだまだ他の産婦に比べたら先は長いってことは明らかだったよ。ホールの下の方から絶え間なく叫ぶ女性の声が聞こえてきたからね…なんて夜だ!って思ったよ」

妻が痛みのあまり腕が折れそうなほどの力でつかんできて『お願い、麻酔注射~~!!』って悪魔が乗り移ったような声で懇願してくるんだよ。

4.出産は『エクソシスト』

「妻が痛みのあまり腕が折れそうなほどの力でつかんできて『お願い、麻酔注射~~!!』って悪魔が乗り移ったような声で懇願してくるんだよ、それをスタッフに訴えても単に『今からだと間に合いませんね』の一言で却下…絶望したね。お産クラスで習ったことなんか全く現実的じゃなかった。産婦がウンチをする程度のいきみで子供を生んでしまうような80年代のビデオなんか、意味無いのに何で見せるんだろう。むしろホラー映画『エクソシスト』を見せるほうが現実に近いんじゃないかな」

5.男だって不安になっていい

「こうしてノックスは生まれてきた。なんて美しいんだ、俺の赤ちゃんは。(出産のときに強がって)もし不安じゃないフリをしている男に出くわしたら『不安がっていいんだよ』って言ってあげて。それか彼を俺のところに送ってくれよ、今じゃ出産のエキスパートだからね。出産は素晴らしいよ、未だに女性たちがどうやって乗り越えてるのか謎だけどね(注:この記事はややドラマチックに誇張しています)」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 山下 英子

COSMOPOLITAN UK