パニック障害を通じて学んだ「SNSとの上手な付き合い方」

「大切なのは、自分の精神の健康を最優先すること」

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SNSとの付き合い方の難しさは、これまでにも様々な記事でお伝えしてきたとおり。写真をアップするたびに自分の容姿が気になって、時には別れた彼氏のSNSを見て未練を募らせ、ついにはネットストーキングに発展…。

今回ご紹介するのは、数年前にパニック障害を起こしたという小説家兼ライター、ヴァレリー・テヘダさんの手記。当初は原因がわからなかったという彼女が、カウンセラーとのやりとりの中で気づいたことについて、コスモポリタン アメリカ版に綴っています。

もっといい写真を撮り、編集し、どうしたら効果が上がるか考えました。自分でも強迫的になっていると気づいていましたが、止めようとはしませんでした。

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「始まりは2年前でした。初めてのヤングアダルト向け小説を発表した6カ月後で、本の宣伝のために個人で広報担当を雇っていました。最初の電話で、彼は『毎日インスタグラムに投稿して下さい。それから、写真はもっと質の良いものにして下さい』と言いました。そして、『自分自身のことはあまり投稿しないように。本を売るのが目的ですから』とも。

私は長らく、インスタグラムというのはFacebookと同じように、友達や家族と写真をシェアするためのものだと思っていました。でもここ数年で、インスタグラムはブロガーやビジネスマン、フォトグラファーなどによって、マーケティングのために利用されるようになりました。もちろん人付き合いのために使っている人もいるけれど、大体の場合、その目的はビジネスです。商品は、モノであることもあるし、組織や個人のイメージであることもあります。

広報担当者との最初の電話以降、私はインスタグラムへの投稿の仕方を変えました。もっといい写真を撮り、編集し、どうしたら効果が上がるか考えました。考えすぎるぐらい考えました。自分でも強迫的になっていると気づいていましたが、止めようとはしませんでした。

そしてある晩、自分のインスタグラムを見ていたら、急に体がものすごく熱くなりました。次にじんましんが出て、両脚が震え出しました。部屋がぐるぐる回っていました。ほとんど息もできず、数えきれないくらい心拍数が上がりました。パニック発作でした。それもかなりひどく、友人に車で緊急治療室に連れて行ってもらわなくてはなりませんでした。私はもう死ぬのだと思いました。

もしあなたがパニック発作を起こしたことがないとしたら、自分はラッキーだと思うべきです。パニック発作のダメージは甚大です。終わった後はバスに轢かれたような感じで、すべてのエネルギーを消耗します。これまでに経験した最悪の二日酔いを想像するとよいかもしれません。私は大学時代から時折不安症状に悩まされていますが、そのきっかけは(もっと若い頃のトラウマ的な出来事に由来しているものの)いつも同じでした。健康問題です。でも、インスタグラムをスクロールしている最中にパニック発作というのは、まったく新しいパターンでした。私はこれを例外だと片づけることにして、日課のSNSキャンペーンと毎晩のスクロールを続けました。ところが、ほぼ1週間に1度のペースで発作が再発し、因果関係を突きとめられないまま1カ月が過ぎました。

次に発作が起こった後、私はとうとうカウンセラーに診てもらうことにしました。『で、どういうときに発作が起こるのですか?』彼女は聞きました。『いつも夜なんです』と私。そして毎晩自分のインスタグラムをチェックしていることも話しました。この時点ではもう契約を解除していましたが、例の広報担当者との一件も話しました。ネット上で作品に対する挑発的なメッセージが来たことも(様々なキャラクターが登場する本を書く上での残念な側面です)伝えておきました。彼女は、たしかにそういうメッセージもこの問題に関わっているかもしれないと認めた上で、彼女自身の見解を切り出しました。『もしかして、あなたは自分が期待に応えられていないと思っているのでは?』。

私には返す言葉がありませんでした。彼女が正しいことはわかっていましたが、受け入れがたかったのです」

かつての私のSNS上でのルールは、「おもしろいことが言えないなら、何も言わないこと」でした。今はオンライン上に愛や優しさを広め、イジメをなくすためのキャンペーンを支援しています。

「私はいつだって、自分が世の中の風潮と距離をとっていることに自信を持って来ました。でも、自分の写真が他の人ほど『いいね』を付けられていないのを見て不安になったのは、今時の風潮に流されていたからです。私はいつも友達に、インスタグラムはウソっぽいとか、自己陶酔だとか、でたらめばっかりだとこぼしていたのです。それなのに、自分の投稿はまったくそのとおりでした。私は自分がソーシャルメディアゲームにはまっていて、自分らしさを失っていることに気づきました。それは、私がなりたい自分ではありませんでした。もう、潮時だったのです。

実際、私はSNSを止めました。私のストレスの主な原因はインスタグラムでしたが、スナップチャットも停止することにしました。SNSから自由になった初日は地獄のようにツラかったです(本当に!)。でも、15日経過すると、突然、穏やかな海で泳いでいるような気持ちになりました。

自分のように外向的な人間が、ネット上の人間関係から離れてやっていけるとは思ってもみませんでした。奇妙なことに、私は意外にも自分の仕事について何も知らない人が好きなようでした。そうして1カ月が過ぎましたが、一度も発作は起こりませんでした。本当に、一度もです。でも仕事については、100%ネットを離れてやっていけるか、確信はありません。

1カ月の停止後、SNSに(したがってインスタグラムにも)復帰しましたが、自分で基準を設けました。まず投稿するのは、自分が見たいものであって、自分という"ブランド"にふさわしいものではないということ。今でもいい写真を選んでフィルターをかけたりします(お肌を"助けてもらう"ため)が、最初に写真を載せる動機についてよく考えます。そして、『いいね』を数えることは決してしません。また、以前の投稿の中で、『いいね』をつけてもらうためにアップしたようなものはすべて削除しました。

2つ目に、どんなフィードも二度とスクロールしないことにしました。自分のアカウントに投稿したら、それで終わり。自分自身は友達の投稿に『いいね』をつけたりコメントを残したりするのが大好きなので、投稿を放置することに罪悪感もありますし、まだフォローしているいくつかのアカウントには、できる限り気を配るようにしています。でも、大切なのは、精神の健康を最優先すること。この基準は必ずしもおもしろいものではありませんが、必要なものです。

今のところ、私のパニック障害はコントルールできており、SNSとの付き合い方にも満足しています。でも、もうすぐまた停止するつもりです。時には自分の問題と向き合うのも大切ですし、私がどんな人間なのか、皆に想像の余地を与えるのもいいものですから」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US

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