「子供がすべて」だった私に、女友達が教えてくれたこと

完璧を目指さなくても大丈夫。

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"完璧な子育て"を目指しすぎて、自分の人生を生きることがおろそかになってしまっている女性は多いのではないでしょうか。子を持つ母であり、作家でもあるリズ・ケイ氏が、子育てで行き詰まっているママたちのヒントになる体験談を、コスモポリタン アメリカ版に語ってくれました。

ふと子供から目を離して周囲を見渡すと、自分にはもう友達が1人もいないことに気づきました。

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「もしも10年前、誰かに『時間をかけ、野菜を茹でてつぶしたご飯の代わりに、瓶詰めのベビーフードを子供に与えてもOKって思える日が来るわよ』と言われても、私はきっと信じなかったでしょう。また誰かに、『どんなに子育てに全力を注いだところで、子供は絶対に宿題を忘れたりするし、それに対して先生から親への注意の手紙を渡されたって、それを失くしたフリをするわよ』と言われても、それも信じなかったと思います。『あなたの子供は山ほど失敗して、時にはあなたを嫌うこともあるのよ』と言われたら、私は恐らく耳を塞いで聞こえないフリをしたでしょう。

私は、壊れそうなほど繊細な我が子をこの手に初めて抱いた瞬間、この世には恐ろしい物事が山のようにはびこっており、自分の使命は彼をそれらから守るために、子育ての11秒を完璧にこなすことだと思うようになりました。それが過酷な道のりだと分かっていましたが、私は女性だし、これまでずっとこのために女性として生きてきたのだから大丈夫だと思ったのです。女性らしくあるためにはワガママであってはいけないとか、失礼なことをしてはいけないとか、様々な暗黙のルールがあります。これまで破ってきたものも多かったけれど、今は母親として守るべき小さな命が最優先であり、これからは絶対に失敗しないと意気込んでいました。

そのためには、日常の中で赤ちゃんに対する集中力を削ぐようなものは、全て排除しなければなりませんでした。仕事は辞める。趣味も禁止。寝室にあった本もすぐさま片付け、小説の代わりにずらりと並べたのは授乳や育児のハウツー本ばかり。私の世界はどんどん狭くなり、そこには他の誰も入り込む余地が残されていませんでした。およそ13カ月が経ったある時、ふと子供から目を離して周囲を見渡すと、自分にはもう友達が1人もいないことに気づきました。そのままやがて2人目が生まれ、私はさらなるドツボにはまっていきました。

何カ月も、いや何年にも渡り、私の行動や決断の全ては次の2つの判断基準により定められていました。

これをすることによって私はより良い女性・妻・母親になり、子供にも良い影響をもたらすか? 

これはいつか子供に話して聞かせられるようなことか?

その結果、夫が子供の面倒を見てくれている間に、1人でゆったりお風呂に入ることくらいは許容範囲と判断しましたが、ウィスキー1杯を楽しむことや、20分間のポルノ鑑賞は禁止事項になりました。元々はOKとしていた他のママさんたちとのお茶会も、小さな下の子が心配だからとか、色々と口実をつけて行かなくなっていました」

女友達同士の間で、本当に必要なのは完璧主義ではなく、素直さなのです。

「さらに1年が経ち、私はそろそろ限界に達していました。自分が巻き起こした荒波に押しつぶされそうになっていました。結婚生活が危うくなっていることに気づいたのもこの頃です。その理由は、私の"完璧な子育て"を、夫が邪魔しているかのように感じ始めてしまったこと。今や私の唯一の大親友となった彼が、実は子育てに不向きだということが明らかになったからでした。夫と私の共通項は子供たちのみで、私はそれ以外に趣味という趣味がなかったのです。久しぶりに視野を広げてみたくなり、外国の映画が観たいと夫に言ったところ、彼は反対しました。夜のデートがしたくなり、ベビーシッターを雇って彼と食事に出かけましたが、結局何も話すことが見つからず、あまりに話題に困った私は彼の食べ方が汚いと指摘してしまうほどでした。

でもふとした時に、出逢うんです。周りよりもちょっぴりお喋りで、ちょっぴり頭が良くて、どことなく自由そうな女性に。彼女たちにはキラキラするものがあって、"何もかもお見通し"というようなオーラを放っています。昔、ダメ男と付き合っていた時や、初仕事でボロボロだった時、親とケンカしてやけくそになっていた時などに、側で話を聞いてくれて、自分を見失わないよう助けてくれた女友達たちのような存在。何もかも投げ出したくなったとき、彼女たちとウィスキーを飲みながら愚痴をこぼしたことで、私は何度救われたことか。どこかの橋から飛び降りてしまいたい衝動を女友達に打ち明けることが、実は一番の癒しへの近道だったりするのです。それは、彼女たちが私の考えを正してくれるからではなく、『私も同じよ』と言ってくれるから。それを正直に口にすることができない寂しさこそが、実は一番自分を苦しめているんです。

こうして、私の脱出の道は開けました。完璧主義で凝り固まっていた私が殻を破って出てくると、そこには私が必要としていた女性たちが待っていました。たぶん彼女たちは、ずっとそこにいたのです。なのに私と繋がれなかったのは、私が的外れなことばかり言っていたから。あるいは"うちの子は周りの子とは違う"という錯覚を、認められなかったからかもしれません。いずれにせよ今は、彼女たちが私の話に耳を傾けてくれるのです。"もっと話して"と言わんばかりに、一緒にいてくれるのです。なぜなら女友達同士の間で、本当に必要なのは完璧主義ではなく、素直さだからです。

そう、女には女友達が必要なんです。それも、『完璧さとか正しさとか、そんなことどうでもいい』と言ってくれる女友達が。彼女たちはウィスキーを注いでくれる人。1年に1度だけタバコをふかす時、お供をしてくれる人。どんなに甘いものを控えていても、誕生日にケーキを持ってきて無理矢理食べさせてくれる人。『だって、甘いものがない人生なんておもしろくないからね』…そう教えてくれる人。

私の女友達は、私が完璧な母親かどうかなんて気にしません。私の考えをむやみに否定することもしません。私たちのメールのやり取りは、とても人に見せられるようなものではないため、携帯を開いたまま放置しておくのをためらうほどです。そんな彼女たちが私にとっては大切な友達です。だって、言いたいことを何でも素直に言う私を包んでくれる仲間だから」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN US

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