「娘は母親に似る」とよく聞くけれど、日本のある調査によると、「将来自分の母親のようになりたい?」との質問に20~30代の女性の61.6%が「はい」、38.4%が「いいえ」と回答

コスモポリタン アメリカ版に自身の経験談を寄せた25歳の女性、クリスタルさんも、以前は「母親のようになりたくない」と思っていたのだとか。でも、今ではまったくそう思わなくなったそう。

はたして彼女の心境の変化は、どのように起こったのでしょう?

「あれ、私ママがしていたのとそっくり同じことしてる」と思うことがすごく多くなって、ママに対する見方を考え直すようになったんです。

クリスタルは、「もしもっと若い頃に、『きみは将来きっとママのようになるよ』なんて言われたら、頭でも剃って『ほら、どう? ママはこんなこと絶対しないわよ』って言ったと思う。自分がママみたいになるってことは、世界で一番起こって欲しくないことだったんです。本当にママのことが大嫌いだったから」と話しています。その理由は色々あるけれど、10代の頃にデートの時間や、つきあう人を制限されたことは大きかったそう。「家に閉じ込められているみたいで、あの頃はほとんど部屋のドアを閉めてました」。

家では母親とのケンカが絶えなかったというクリスタル。それなのに、家族で出かけるときはママが望むように「幸せな家族に見えるように何もないふりをしていた」のがつらかったと言います。「そのせいで、周囲から『ママが嫌いって、どういうこと?』なんて聞かれるから、よけいややこしくなって」。

ただ、彼女は母親が自分のことをとても気にかけていることはわかっていたそう。母親とケンカをして家出したときも「ママをすごく心配させているのはわかってました。高校の友だちで、1週間も家出をする子たちがいたんだけど、彼女たちの両親は『ストレス発散でもしているんだろう』って、放ったらかし。私のママは一晩でも私がいなくなったらとても心配していました。けどそのときは、ママが私をコントロールしようとしてるんだって。考えてみると、私たちは2人とも感情的な人間で、すぐに問題が大きくなっちゃうんです」

一方で、クリスタルは母親の自分への関心が足りないとも思っていたそう。出張で飛び回り、家でも働いていた母親の関心が「とにかく欲しかった」。それに「ママは痩せているのに自分の体重維持をすごく気にしていて、それもつらかった」とも。そのせいで、自分も痩せていなくちゃ、という強迫観念に苦しんだそうです。

そんなクリスタルに変化が訪れたのは、実はここ1年のことなのだとか。

「『あれ、私ママがしていたのとそっくり同じことしてる』と思うことがすごく多くなって、ママに対する見方を考え直すようになったんです。ママのしてることは悪いことばかりだと思っていたけど、実は結果的にはいいことだったりする。働き過ぎって思ってたけど、よく働くだけ。忙しすぎるって思ってたけど、それはママが人生で大切にしてるものが多いってこと。体重を気にしすぎって思ってたけど、私のためにも健康でいようとしてるんだって」

今ではボーイフレンドから、ママに似ていると言われるのがとても嬉しいというクリスタル。"自分の行動さえも母親に似ている"ことに気づいて、母親への見方を変えた彼女ですが、その方法は、実は誰にでも応用できるものなのかもしれません。

ちなみに、かつてのクリスタルのように「ママみたいになりたくない!」と思っている女性たちに、ちょっと紹介したいのがこの記事。このサイトでは、どうしたら母親のようにならずに済むかを、具体的に指南しています。

例えば「パート1:母親のとっている態度を認識する」では、3つの段階を用意。

(1)なぜ母のようになりたくないのか、その理由を考える

(2)母親の性格を観察する

(3)ダメージを受けるようなコンタクトを避ける

など。もはや母と娘の距離は縮まらないのかと思いきや、しかし、パート3の最後にあるのは、まさにクリスタルが通ったのと同じステップ! 「母親の中の良い面を受け入れる」、「母親の中の望ましくない態度は避けていいとしても、あなたが受け継いだ良いところもあるはず。それを認めることで、母親も自分自身も肯定することができます」との記述が。

どうでしょうか? 自分にとって近い存在ほど、冷静に見るのは難しいものですが、周囲から指摘されるあなたの良い部分を通して、お母さんの良い部分も見られるといいですね。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US