パーティシーズンでパーっとお金を使い過ぎてしまい、どうやり繰りしようかと口座残高と睨めっこしている人もいるのでは?

エクセルで家計簿を作成してもいまいち節約に繋がらず、スマートフォンには家計簿アプリをインストールしてみたものの、毎日入力するのをうっかり忘れてしまう…。そんな人はどうすれば節約できるんでしょう? <Red>によれば、その答えは意外にも神経科学から導き出せるそう!

神経科学者であり、ノースウェスタン大学でマーケティング助教授も務めるモラン・サーフ氏によると、節約の最善策は、特定の期間に対して予算を決めてしまうことなのだとか。

光熱費や通信費、家賃、食費、給与振込は発生するタイミングがすべてバラバラなので、収入と支出をうまく管理しようとしても、脳が混乱してストレスに繋がることもある、とサーフ氏。

代わりにサーフ氏が勧めるのは、まとまった予算が立てやすい期間を色々と試し、最終的に自分の生活スタイルに合った期間に決め打ちしてしまうこと。人によってはそれが1日のこともあれば、1カ月、四半期、場合によっては1年のことも。

たとえば、1日の予算を立てる場合。まずは、通信費・光熱費・家賃などの固定費を算出。その残額の中でお小遣いに割り当てる金額を決め、そしてその金額を日割りにして、日々の食費や交際費に充てる。お金を使う度に「今日の予算内に収まるかな?」と考えれば良いとのこと。

1日単位でうまくいかなければ、期間を延ばしてみればOK。突発的に予定が入りやすい人の場合は、1日単位の家計管理は向かない可能性が高いよう。代わりに、もっと長い期間、たとえば1カ月や3カ月の予算を決めるのがおすすめ。1カ月(または3カ月)単位で出費が予算を下回れば、節約に繋がるはずとのこと。この方法の場合は、個別の食事やイベントの金額はそこまで気にしなくて済みそう。

支出を予算内に抑えることに慣れるのには多少時間がかかり、適切な期間を判断するために試行錯誤が必要な場合も。でも、いったん慣れれば出費が抑えやすくなるのだとか!

この節約術は、意思決定が脳を疲弊させるという神経科学の調査に由来しており、人間は日々数万もの判断を下して暮らしていて、何を食べるかを決めるだけでも約200もの判断を下すのだとか…。そのため、サーフ氏によれば、脳を最大限にハッピーにする最善策は、ハイレベルな判断を賢く下し、細々とした判断をしなくて済むようにすることなのだそう。

サーフ氏は、たいていの人にとってお金関連の判断がイライラの原因になっていることが多いため、それを減らす方法が必要だと感じたのだとか。予算を充てる期間を決めることは大きな判断ではあるものの、いったん予算と期間が決まればそれに応じて生活すれば良くなるので、日々の判断は軽減されるとのこと。

また、サーフ氏の調査によると、一緒に時間を過ごす人は脳の活動が似てくることも分かっているそう。つまり、同じような目標を持つ人と一緒にいると、目標を達成しやすくなるということ。…というわけで、節約したいと思っている人は、倹約家の友人と過ごす時間を増やしてみるのもひとつの手かも!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Takako Fukasawa(Office Miyazaki Inc.)

Red