ユニクロ、トム ブラウン ニューヨーク青山、福岡県太宰府の宝満宮竈門神社をはじめ、ピエール・エルメ・パリ 青山、ナイキ 原宿、NYマディソン・アベニューのディーゼル旗艦店、今年NYに完成したばかりのサムスン初のブランディングスペース「Samsung 837」など……。誰が手がけたのかその名を知らなくとも、一度は訪れたことのある場所。
これらすべての内装を手がけたインテリアデザイナー片山正通のプロジェクト、プロセス、そして考え方について書かれた世界で初となる総合的な書籍『Wonderwall Case Studies』が、8月24日(水)発売される。
2000年に「ワンダーウォール(Wonderwall)」を設立してから15年の間に完成した11のプロジェクトを"ケーススタディ(Case Study)"として取り上げ、インスピレーションやリサーチ手法、プロセスを掘り下げながら、プロジェクトが完成するまでの思考の流れをさまざまな角度から解説。
その他、ファレル・ウィリアムズ、ジャスパー・モリソン、トヨタ自動車の豊田章男社長まで、片山にゆかりの深いクライアント、アーティスト、ミュージシャン、建築家たちからのコメントを集めた"The Social Network"、インスピレーションを受ける場所を紹介する"Retail Therapy"など、9つのカテゴリーを通して、片山のクリエイションにせまる。『モノクル(MONOCLE)』でおなじみのタイラー・ブリュレ率いる「ウィンクリエイティブ(WINKREATIVE)」が編集・デザインを担当したという装丁も洗練されていて、インテリアの保存版としても大切にしたい価値大いにあり。
問い合わせ先/「Wonderwall Case Studies」
text: Rumi Totoki