30年前のある日、サンフランシスコ州立大学の寮内でのこと。ランドリールームの洗濯機の前に置かれたダンボール箱の中には、なんと生後間もない女の赤ちゃんが。その子は、大学に通う学生が生んだ赤ちゃんであることが判明したものの、発見されたときには、すでに母親は失踪していて…。

このときの赤ちゃん、ジリアン・ソボルさんは、今では立派な女性に成長。コスモポリタン アメリカ版によれば、彼女は先日、自らが捨てられた場所であるサンフランシスコ州立大学を卒業したのだとか! ジリアンさんが学長のレス・ウォン氏に送った手紙には、こんな力強い言葉が。

「30年が経った今、私は過去と向き合い、ようやく学業を終え、前に進もうとしています。生みの母が残してくれた希望を大切に、私は人生を自分の手で切り拓いていきたいと思います」

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笑顔で卒業式を迎えたものの、実は難読症、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習障害を長く克服できずにいたため、学位取得までの道のりはとても険しいものだったと振り返るジリアンさん。周囲のサポートがあり、無事に大学を卒業し、新たな人生を歩みだすことができたと思えているのだとか。彼女は、ずっと支えてくれた育ての両親はもちろん、生んでくれた母にもとても感謝しているのだそう。そして生みの母親にそのことを知らせることができたことも、ジリアンさんにとってはとても大きな出来事だったそうで…。

地元新聞のインタビューで彼女は、「生みの母に、『決して憎んでなんていない。生んでくれてありがとう』と伝えたかった。母と同じ大学に通い、素晴らしい家族に恵まれたことも…。そしてこれからも繋がっていたい、というのが私の願いなんです」とコメント。

自分の境遇を受け入れ、困難を乗り越えてきたジリアンさんの姿は、たくさんの人に勇気を与えたはず。前向きに生きることの大切さを教えてくれた彼女の人生が、今後ますます輝きますように。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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