日本やアメリカをはじめ、女性の宇宙飛行士が続々誕生している今、素朴な疑問がひとつ。宇宙空間で生理になったら、一体どうしてるの?

コスモポリタン アメリカ版が紹介した米『ワシントン・ポスト』の記事によると、「宇宙での生理問題」の起源は、女性宇宙飛行士サリー・ライドが1983年にアメリカ人女性として初めて宇宙に行った頃にさかのぼるんだそう。

「宇宙空間で最初に生理を迎えたのが誰なのか、実のところよくわかっていないの」と言うのは、ライドと同時期に宇宙飛行士に選ばれたレア・セッドン。そして、実際に乗組員として宇宙に行った女性飛行士たちは、「宇宙空間での生理は地上でのそれと同じよ。心配しないで」と語っていたんだとか。

また、宇宙空間を専門にした婦人科医のヴァーシャ・ジェインと、薬理学者のヴァージニア・ワトリングの研究によると、女性宇宙飛行士のほとんどが、宇宙に行く前や滞在中に避妊薬(ピル)を服用しているそう。ピルは通常3週間の服用と、1週間の休薬(偽薬)期間のサイクルで使われるのだけど、女性宇宙飛行士は休薬期間なしに連続で服用しているので、宇宙滞在中に生理を迎えることはないらしい。でもこれって、長期間続いた場合の健康への影響はどうなるの? もしも3年間、火星に行くことになったら? 研究によれば、まだこれほど長期間のピルの服用を試した女性飛行士はいないとのこと。

生理を避ける方法としてはピルの他にも、ホルモン付加型避妊リングや、プロゲステロン(黄体ホルモン)注射にも可能性があるのだとか。ただ、プロゲステロン注射は3カ月効果が持続するとはいえ、同時に骨密度の減少も招きかねないそう。どうやら「宇宙での生理」については、まだまだ研究と実践が必要みたい。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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