自分の人生は自分でしか生きられないし、どう楽しんでいくかは毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人はいつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。
NYガールの連載4回目は、2015年にローンチされた新しいファッションブランド、Alyson Eastman(アリソン・イーストマン)のデザイナー、28歳のアリーにインタビュー。アリーとの出会いの場は、SOHOにあるセンス抜群のセレクトショップ、Warm(ウォーム)。4年ほど前、オープンして間もないショップを取材した際に当時スタッフとして働いていた彼女と出会いました。オシャレでフレンドリー、しかも落ち着いた雰囲気のアリーを(勝手に)同年代と思い込み、すぐに意気投合しました。
アメリカ西海岸最北部の州、ワシントン出身のアリーがNYに引越ししてきたのは21歳の時。その前はパリのファッション大学、Mod'Artに2年ほど留学し、フランスファッションデザインを勉強。NYに移ってからは、Badgley Mischka(バッジェリー・ミシュカ)やPorts 1961(ポーツ1961)などのファッションブランドでデザイナーとして働いた後、2014年に自身のブランドを立ち上げて昨年1月から本格的にコレクションをスタートさせました。
-フランス留学後にNYに移り住んだきっかけは?
「ファッション業界でキャリアを積むためには、出身地の西海岸ではなくNYだって分かっていたし、何よりもパリが大好きだったのでアメリカに戻るのであれば出来るかぎりパリに近いところに住みたかった、っていうのも正直あったわ。でも今はNYが大好き。この街はやりたいことが自分次第でいつだってできる。つねに新しい人に出会えるし、その逆で完全に一人にもなれる。しかも、アメリカ西海岸とヨーロッパ、どちらもほぼ同じ時間で行くことができる。あとはなんと言っても、インスピレーションが街のあちこちに溢れているのがNYの最大の魅力!」
-現在の仕事内容について教えて
「ブランド、Alyson Eastman(アリソン・イーストマン)を運営するために、デザインから生地の仕入れ、生産工場とのやり取り、プレス対応などなどすべてを担当しています。決まった役職はありません」
-成功するビジネスをスタートさせるコツは?
「焦らずゆっくりと地盤を固めて進めていくことだと思う。立ち上げ1年目はそれまで勤務していたセレクトショップの仕事をそのままフルタイムで続けて、資金を貯めながらビジネスを築いていったの。あとはとても恵まれたことに、両親が夢を全力で応援してくれて、一生懸命働けば不可能なことはない、と教えてくれたわ」
-他人と自分を比べてしまったことはある?
「私は自分と人をつねに比べてしまうタイプ。全くオススメはしないけれど、比べないのが不可能なときだってある。嫉妬心を抱いてしまったときは、成功はすべての人に行き届くほどある、って自分に言い聞かせるようにしてる。特に、競争の激しいファッション業界で働く女性としての私の願いは、競合を蹴落とすのではなく、お互いを支え合ってお互い向上して行くこと。そうしたら絶対もっとみんな成功するはず!」
-幸せを感じるのはどんな時?
「都会から離れた両親の家で愛犬と馬に囲まれているときが本当に幸せ。でも残念ながらしょっちゅう行くことはできないので、他に幸せを感じられる場所と言ったら私のデザインスタジオ。スタジオでは自分の好きなものに囲まれていて、いつもクリエイティブでいられる。時には友だちを招いて、ワインを飲みながらゴシップに花を咲かせるのも幸せな時間」
-これまでの人生の中で一番大胆な選択をしたと思うエピソードはある?
「これまでで一番クレイジーで大胆な選択は、パリに引っ越したことだと思う。LAの大学在学中にプログラムの一環として訪れたパリに、一瞬にして魅了されてしまったの。LAに戻ってきて数週間後には、パリに引っ越すことを決心してた。フランス語も話せなかったし、知り合いもいなかったけど、Mod'Art(大学)にサインアップして引っ越したの。最初の1ヶ月は酷いホテルに宿泊しながらアパート探しをした。結果、パリに住んだ2年間は人生の中で最高の時間になったわ!」
-今ボーイフレンドはいるの?
「付き合って約1年になる彼がいるわ。LAに住んでいる彼と最初に出会ったのは、大学生の時。彼はファッションフォトグラファーなので業界が同じな分、仕事の話もできるし、 アドバイスもし合える仲。彼は私にとって、大切なサポートシステムなの」
-ボーイフレンドとの関係で重要視することってなに?
「私のベストフレンドで、なんでも話せて、つねに私の一番の心の支えでいてくれること」
-現在の目標は?
「目標はつねに変化して大きくなっているんだけど、ひとつ確かなことは、キャリアと人生の両方をエンジョイすること。自分が好きなことをして生きている限り、私はそれを成功と捉えているわ」
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