【私の生き方】ハワイのアートシーンを牽引する元シンガー

「自分のためよりも誰かのために動くことの方が、私には向いていたみたい」

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自分の人生は、自分でしか生きられないし、どう楽しんでいけるかは、毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人は、いつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。

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「アート・アンド・フリー」主催者/「MORI」オーナー   アリー・イシクニ・ササキさん

2010年にカカアコの路上で始まった「アート+フリー」。ローカルデザインのアートやファッションが一挙に揃うこのイベントは、今やハワイのアートシーンを動かしているといっても過言ではありません。そんな「アート+フリー」を立ち上げたのは、アリー・イシクニ・ササキ(31歳)。カウアイ島で生まれ育ったという彼女からは、思い描いていたロコガールとは異なる、都会的な雰囲気が感じられました。日本では歌手として活躍していたという経歴もあり多才な魅力を持つ彼女。ハワイで活躍の場を作り上げてきた経緯とは?

東京やNYで暮らしてからハワイに戻ってきて、自分の居場所、使命を見つけました

―はじめに、アリーさんのバックグラウンドを教えてください

何もない小さな田舎町で生まれ育ったのですが、サーフィンやハイキングに興じる友人とは違って、幼い頃からアートやファッションに興味がありました。歌手になることを夢見てショーやパーティーで歌っていたんです。15歳の時に小室哲哉さんから声を掛けてもらい、東京の事務所に所属することになりました。歌手活動は順調でしたが、イメージも歌も自由に決められないことに違和感を感じ続け、最終的に音楽をやめてハワイに戻り、大学でマーケティングを学ぶことにしたんです。在学中は、カメラマンやスタイリスト、NYのアパレル会社でバイヤーとして働くなど、インターンもたくさん経験しました。

―そんなたくさんの経験を積んだ後、「アート+フリー」を起こしたのはなぜですか?

東京やNYで暮らしてからハワイに戻ってきたことで、新たにここのアートシーンの魅力に気付けたんです。ハワイは他の都市よりトレンドが遅いけれど、才能あるクリエイターがたくさんいます。彼らと仲良くなって、自分の居場所、自分の使命を見つけた気がしました。リゾート以外の魅力を発信したい、もっと多くの人にハワイのアートシーンを知ってもらいたいと思ったんです。

そんな時、ヴィンテージショップで買い付けた雑貨を1人で販売し始めたことがきっかけとなり、クリエイターが集まってきてイベントを開催することになりました。「アート+フリー」は6年間で800店舗も参加してくれるほど大きくなり、ビジネスの話をもらう機会も増えました。ハワイのクリエイターをサポートするコミュニティとして発展し続けています。

―クリエイターをサポートすることについて、目標はありますか?

ゴールは、クリエイターが知名度と人気を上げて、自分の店を持つようになること。一昨年立ち上げた常設ショップ「MORI」では、3カ月毎に取り上げるブランドを変えて、常に新しいクリエイターの商品を見せられるようにしています。「MORI」は日本語の「森」から名付けたんです。1つひとつのブランドである「木」が一緒に育つ土壌を目指しています。

自分のためよりも誰かのために動くことの方が、私には向いていたみたい

―新しいことに挑戦し続けられるモチベーションは、どこからくるのでしょうか?

リゾート地であるハワイでは、クリエイターが芽を出すことが難しく、出て行ってしまう人も多いんです。でもクリエイターは家族同然だし、彼らを守りたい、守らないといけないという使命感に突き動かされています。歌手として活動しているときは、自分のことだけを考えていれば良かったけれど、今は「次に何ができるの?」といった期待も大きいし、みんなのためにどんどん違うことに挑戦していかないといけない、と。自分のためよりも誰かのために動くことの方が、私には向いていたみたいですね。歌手でしたけど、私シャイなんです(笑)。

―仕事に邁進しているアリーさんのリフレッシュ方法は?

仕事がハードな時も、パートナーとの時間を持ってバランスを保つこと。カフェに行ったり、家でごはんを食べたり、シンプルだけどそれだけでリフレッシュできます。「アート+フリー」でDJをしていたパートナーは、私とバックグラウンドも近くて、似た感性の持ち主。JPOPも好きで、結婚式ではサカナクションをかけたんです(笑)

―今描いている未来図を教えてください

実は「アート+フリー」の日本出店も視野に入れているんです。ゆくゆくは、日本やNYなど、他の都市への出店を増やしてみたいですね。思わずクスッと笑ってしまうものから、懐かしい気持ちを呼び起こしてくれるものまで、個性豊かなハワイのアートは、世界中で好きになってくれる人がいるはず。ハワイのアートシーンをもっと多くの人に知ってもらうために、挑戦し続けていきたいと思っています。


夢だった歌手をやめて、本当に自分のやるべきことを見出したアリーさん。好きなことに素直になること、周りの大切な人のために行動すること、そんな大人になると難しくなってしまうようなことに真摯に向き合える彼女だからこそ、周りにたくさんの人が集まり、輝き続けられるのだと感じました。

ウェブサイト:http://www.artandflea.com/

インスタグラム:@artandflea

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