前回紹介した今一押しのグロッサリーストアThe Local General Storeで取材をしてきました。素晴らしいオーナーから、素敵な言葉&アンサーを頂きました!

The Local General Store (ローカルジェネラルストア)

ここは「ネイバーフッドストア」と呼ばれていたような地元に根付いた昔のグロッサリーストアの在り方を現代に上手くフィットさせた理想的なグロッサリーストア。

ローカルプロダクト、そのクオリティへのこだわりを大切に、ハッピーにお仕事をしているオーナーのアリックスさんにお話を伺いました。

-このお店で大切にしていることはなんですか?

作り主とのコミュニケーションです。

ここでは毎週ローカルの農家さんが直接野菜を届けにきます。

輸入製品だったとしても、その売主が農家とのコミュニケーションを大切にしているかどうかを見極めます。このような信頼性に基づいた特にオーガニック農家との取引を「ハンドシェイクオーガニック」と呼んでいます。(写真2)

-経営において難しいことはありますか?

ほとんどが楽しいこと、喜ばしいことです(満面の笑み)!

難しいことといえば、小さな業者をたくさん扱っているから、それぞれの細かい製品がどのくらい必要か毎回チェックするのには本当に苦労します。

-ここ数年でカナダの食生活で変わったことはありますか?

ローカル製品を求める人が増えましたよ。皆GMO(遺伝子組み換え食品)も気にしています。

最初このお店を開いた時はどうなるかわからなくて不安でした。人々はローカルの野菜を買いに来てきてくれるだうろかって。

-ローカル食品を求める人が増える一方、ローカルファームは減っているように思うんですが?

それが今、若い人たちのムーブメントが起こっているんです。多くの若者がオーガニックファームを始めていて、私の息子もその一人なんですよ。さっき野菜を届けにきたヘザー(下にある写真1)も若かったでしょ。ただ土地が高いので本当に大変だと思います。

-政府の助けがあるといいですね。

カナダの政府はALRというカナダの農業に適した土地を指定して、それを守る運動をしているんです。

-このお店が人々の役に立っている、喜びを与えていると感じることはありますか?

もちろんです! 近所の人たちはこのお店に来ることで知り合ってそこで良いコネクションが生まれるんです。グロッサリーストアは北米では「ネイバーフッドストア」と言って人々が出会い会話を交わす場所でもあったんです。

-今後のお店のビジョンはありますか?

横の土地を買ってハーブなどを育てて、お店に置くことができたら……夢のようです!

また、このような地元に根付いたお店がもっと増えてほしいです。 近所のお客さんはもちろんみんな歩いてここに来ますし、自転車に乗ってくるお客さんは20%もいます。それぞれのエリアにこのような店があれば車を使わなくてもみんなが歩いて買い物に来れますよね。

-「カスタマーマイレージ」って言うんでしょうか……フードマイレージ(食料の輸送量と輸送距離による二酸化炭素排出への配慮)のように大切ですね。

「カスタマーマイレージ」って呼んでみるの、いいですね。

1、The Local General Store お店に野菜を届けに来た農家のヘザーさん(左)とオーナーのアリックスさん(右)pinterest
Photo: Mila Suminokura//Mila Suminokura(モデル)
1、The Local General Store お店に野菜を届けに来た農家のヘザーさん(左)とオーナーのアリックスさん(右)
2、The Local General Store  トルコのデーツ製品を紹介しに来ていたジェムさん。pinterest
Photo: Mila Suminokura//Mila Suminokura(モデル)
2、The Local General Store  トルコのデーツ製品を紹介しに来ていたジェムさん。
3、The Local General Store アリックスさんと旦那さんのステキな笑顔!pinterest
Photo: Mila Suminokura//Mila Suminokura(モデル)
3、The Local General Store アリックスさんと旦那さんのステキな笑顔!

「この野菜が美味しかったからまた買いに来たよ」というお客さんの声や 「この商品は地元の女性が作っていて、彼女はね……」と興奮しながら話すスタッフの声が。

生産者とお店、お客さんが繋がっているので、信頼して買い物をすることができますね。

お店がこだわりぬいて心から勧められる商品、エコに気を配った気持ちの良い環境、安心して食材を買い、嬉しそうに戻ってくるお客さん

オーガニックの本当の意味がわかって来たような気がします。

Special Thanks(インタビュー英訳)Donnie Brosh

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