【私の生き方】ミス・フランスが世界に伝えたかったこと

​62年ぶりにミス・ユニバース大会でトップ5に選ばれた、フランス代表の魅力に迫る。

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ミス・ユニバース2015 フランス代表 フローラ・コクレルさん(22)

ある夏の晴れた日のパリ、こじんまりとしたカフェが並ぶ11区でフローラさんと待ち合わせをした。テラス席から立ち上がって迎えてくれた彼女は、身長182cmの長身に、陽気な雰囲気が魅力的な22歳の女性。

フローラさんは、西アフリカの国、ベナン出身の母と、フランス人の父を持つハーフだ。ツイッターなどで「フランスを代表するミスなのに、白人じゃないの?」と非難されながらも、「つまらないことは、気にしない」と、彼女らしく前進して見事ミス・ユニバース大会で1953年以来、フランス代表として歴代2人目のトップ5入りを果たした。今回は、そんなフローラさんの芯の強さと、彼女が世界に伝えたかったことに迫ってみた。

-はじめに、ミス・ユニバースを目指すようになったきっかけを教えてください。

初めから目指していたわけでなく、1つ夢が叶って、もっと次に進みたい、という繰り返しで、気がついたら目標になっていた

昔からミス・ユニバースになることが夢だったわけじゃないの。学生時代にファッションに興味を持ち始めたんだけど、ミスの業界に入れば、夢だったファッション業界に近づけると思ったのが正直なきっかけ。

最初に地元のビューティー・コンテストに行ったら大会関係者にミス・フランス大会の参加を勧められて。参加してみると優勝できて、次にロンドンで開催されたミス・ワールド大会にも参加することになり、そこでミス・ユニバース大会の参加も勧められて…という流れ。トントン拍子に出来事が起こったから、ミス・ユニバース大会の参加では、とても意気込んでた。1つ願いが叶って、そうしたら、もっと次に進みたい、成長して新しい景色を見たい…って、エネルギーがみなぎっていて、まさに恐れるものなんてなし!という状態だった。

でも、そんな時ちょうどミス・ユニバース大会の直前にパリの同時多発テロ事件が起こったの。フランス人として大会を通過することに、大きな意味があると思ったわ。今を楽しんで生きること、怯えない強い心を持つこと、前に進む姿勢を持つことを代表するということだから。

-パリのテロ事件の直後の大会で、世界にどのようなメッセージを発信されたかったのですか?

恐怖心に負けないで、前進するパワーを持つことが何より大切ということを伝えたかった

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実は事件が起こったとき、私はターゲットの1カ所だったスタジアムにいたんだけど、周囲のパニック状態の中で、これまでにない恐怖を味わったわ。だからこそ恐怖や不安というネガティブな感情に支配されずに、周りの人と助け合って前に進んでいくことが大切で、今までと同じ生活を続けていくべきだと感じたの。事件直後のパリでは、みんな外出するのが恐くて家に閉じこもりたいという気持ちに陥っていたけど、テラスで食事を楽しんだり、一瞬一瞬を幸せな気持ちで過ごしたりする姿勢が大切だとも思ったわ。誰も、私たちを恐怖に落としいれたりなんて絶対にできないし、そういう姿勢が、フランスという国の強みだと思う。フランスはみんなで立ち上がって、元気で、前進するパワーがあるのよ!というメッセージを世界の国々に伝える役割を果たしたかったの。

-事件後の暗いムードに打ち勝つ、フランス人の強さを感じます。

それに加えて、フランス人はとても明るく行動的な国民だと思う。そして、街にはエレガンス、歴史の重厚さが漂っているし。そんななかで、人々が上機嫌に微笑を交わす風景が好きなの。こういうエッセンスを、他国の人々にシェアしたかった。

-ツイッターで「ミス・フランスなのに白人じゃないのか」と非難を浴びせる人がいるなか、あなたは「つまらないことは気にしない!」と言って前進していたのが印象的でしたが、実際はどう感じられていましたか?

私は、前回のミス・フランスと同じフランス人なのだから、ティアラを保持することに迷いはなかったわ。私の母はアフリカ出身だけど、私はフランスで生まれ育って、この国を愛しているんだから外国人ではない。だから、まったく気にしなかった。そもそも多数決で選ばれたわけだし、コンテストだから反対意見が出るのは当たり前だとも思うわ。フランス人に私がミス・フランスになることを理解してもらうのは大きな挑戦だったけど、最後にはフランス人の父と外国人の母の娘が、ミス・フランスになれるということを証明できて嬉しかったわ。

-日本代表の宮本エリアナさんもアフリカ系アメリカ人と日本人のハーフですが、新しい時代の美を体現するミスが増えると素敵ですね!

今の時代の"美"は、異文化が交わるところにある

私たちは両方ともハーフですが、それは日本もフランスも美の価値観に対して国民がオープンマインドということなんだと思うわ。1つの国に色々な人種の人が生活している現代の"美"は、異文化が合わさるところにあると思うの。私も、日本代表のエリアナさんも大会でトップ10入りを果たした事実が、それを反映しているはず。

-ミス・ユニバース大会に向けて、大変だったことはありますか?

大会中は英語を話すのにとても苦労したんだけど、他の候補者の国の文化に興味を持って自分から話しかけていくようにしていたわ。

-活動の幅を広げ、チャリティの会社「Kelina」を創設したそうですが、今のプロジェクトについて教えてください。

西アフリカの国、ベナンの子どもや女性への支援を主にしているんだけど、今は、妊婦へのサービスに力を注いでいるわ。北ベニンに住む妊婦は、最低限の医療サービスや知識のもと、驚くほど小さな診療所で出産しているの。だから奇形児、未熟児、病気の子どもが生まれたときに充分な対処ができなくて、新生児の死亡率が高い。そんな環境の中、地元の人たちから要望の声が高かったマタニティ・サービスを充実させるため、現在取り組んでいるわ。幸いにも、わたしの母方の家族が現地にいるので定期的にチェックし、手伝ってくれているの。

-最後に、あなたにとって"美"とはどういうものか教えてください。

日々の幸せな瞬間を味わって、その感情を周囲の人達とシェアする時に醸し出されるオーラだと思う

見た目だけでなく、その奥にあるものだと感じているわ。日々の一瞬一瞬の感情を味わって充実して生きていること、そして、その日常を周囲の人達と一緒に楽しむことができるときに人は輝いて美しく見えるはず。たまに、美しくてもそういうことに欠ける人を見ると、せっかくの魅力を発揮していないようで残念な気持ちになるわ。美は、総括的なものだと思うんだけど、フランス語では、それを"Charme(魅力)"と呼ぶの。

旅、チャリティ活動、モデル業など、好奇心旺盛に新しい世界をどんどんと広げていくフローラさん。そして、物事のポジティブな面に素直に感動できることが、彼女から溢れ出る美のオーラの秘訣のようだと感じた。

インスタグラム:@floracoquerel

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