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自分の人生は、自分でしか生きられないし、どう楽しんでいけるかは、毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人は、いつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。

コーディネーター/コニクソン プロダクションズ代表

マキ・コニクソンさん

ハワイ在住のコーディネーター、マキ・コニクソンさんは、なぜカリスマコーディネーターになれたのか? 大好きな家族、楽しい仲間たちと過ごす、マキさん流のハッピーライフの築き方に迫る。

-コーディネーターになろうと思ったきっかけはなんですか?

人生一度きりなんだから、たくさんのハッピーを感じる仕事をしたい

大学卒業後、テレビ局に入社し、報道に配属されました。報道は、対象者が撮られたい、撮られたくないに関わらず、ありのままを伝えることが大切。だけど、私の中には、「撮られたくない人を撮りたくない」という気持ちがあり、報道の仕事をしていても全然幸せだと思えなかったんです。当時は、世の中が好景気だったので、テレビ局での仕事はステイタスも給料も高いと思われていましたが、どんなにステイタスがある仕事でも、どんなにいい給料をもらっていても、自分がハッピーでいられないなら意味がないと思っていました。

もともと、キャリアを積むよりも、結婚して家庭を築くことを第一優先に考えていたので、旦那さんに出会って、結婚を決めた時、すぱっと仕事を辞めました。

テレビ局で働いていた時から、海外へ取材に行く時は、コーディネーターさんに依頼をしていたので、コーディネーターという職業は身近にありましたが、結婚後、旦那さんの仕事の関係でいろんな国に行き、それぞれの国で、それぞれの魅力をたくさん感じ、その魅力を、いろんな人に共有したいと思ったんです。この思いが、コーディネーターとして働くことにつながったのかもしれません。

よりリアルにコーディネートすることを意識したのは、ハワイに住み始めた頃、テレビ局勤務時代のの知人から、「『LOVE LOVE あいしている』(現在は放送終了)で、ハワイでロケがしたい」という話が届いて。今までコーディネーターさんにオファー側だったけど、自分がオファーを受け取る立場になった時になって初めて、現地の方のあまりにお粗末な仕事ぶりに愕然としたんです。「こんな仕事ぶりなら、自分でやったほうがいい!」と思って、その思いのまま、すぐ『コニクソン プロダクションズ』を立ち上げ、テレビや雑誌、写真集などのコーディネートを担当するようになりました。

今でも、自分がハッピーを感じたことを共有したいという思いをベースに、コーディネートしています。ハワイに限らず、旅行で訪れて感動したイビザ島やエジプトなど、ハワイ以外の国でのコーディネートも行っていますよ。

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-コーディネーターは、どんな仕事ですか?

一番大切なのは、いいものを作れる環境を作ること

雑誌の撮影をハワイで行う時、企画のテーマ、どんな写真を撮りたいか、どんなロケーションを希望しているか、などをヒアリングし、撮影場所を決めて、撮影許可を取ります。撮影当日のスケジュールを組み立てて、管理することも仕事です。この他にも、やることはまだまだありますが、そういった実務的な作業よりも、私がもっとも大切にしているのは、現場の環境作りです。出演者、製作スタッフ、その現場に関わるすべての人たちが楽しみながら撮影ができたら、その雰囲気が雑誌の誌面、テレビの画面を通して、読者や視聴者に伝わると思っています。だからこそ、現場の雰囲気作りを意識することは大切。楽しく撮影ができる環境を作ることは、いいものを作りたいという思いを叶えることにもつながっていると思います。

いい環境作りに欠かせないのは、その撮影に関わっているすべてのスタッフとコミュニケーションを取り、全員が同じ土俵で仕事をしているチームだと共通認識を持つことです。それは、タレント、モデル、その現場を仕切っている製作スタッフのボス、そのアシスタントどんな役割を担っているかも、上下関係も一切関係なく、全員に同じように接することが重要だと思っています。むしろ、私は、一番緊張して、気を回しているアシスタントさんやADさんと積極的に話すようにしています。彼らが生き生きと仕事ができると、ミスすることも、ボスに怒られることも少なくなって、より現場に一体感が出るんです。

そして、ハワイに限らず、海外での撮影はスケジュールがタイトになりがちなので、忙しいスケジュールの中でも、あえてショッピングタイムを設けるなど、ブレイクできる時間を作ります。「午前中の撮影分が予定より早く終わったから、ご褒美にここでショッピングしよう」と、モデルさんには言うんだけど、実は、あらかじめスケジュールに組み込んでいます(笑)。それは、「午後からの撮影も頑張れる」と、テンションをあげてもらうためのテクニックのひとつ。そんな風に、現場の雰囲気をよくしていく働きがコーディネーターには必要です。

自分の立場を利用して、パワープレイで人を動かそうとしないで、自分がハッピーに働いていれば、すべてがうまくいきます。もし、毎日の仕事の中で、気持ちがネガティブに動く出来事が起きてハッピーに過ごせないと感じたら、旅行に出かけたり、好きな友達とごはんに行ったり、好きな場所までドライブしたり嫌だと思っている事柄から離れる時間を作ってみてください。

人生は一度きりだから、仕事だって楽しまないと! 

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-いつもハッピーでいられる秘訣は?

どんな時でもはじめが肝心! そして、I'm going toは魔法の言葉

まずは、自分の中で優先順位を作ってください。私は、子どもが優先。そこだけは絶対に譲れないから、子どもとの約束がある時に仕事は入ったら、はじめに「この日は、子どもとの予定があるから動けない」と伝えるようにしているし、自分の会社のスタッフとランチの約束をしていて、同じ日時にモデルさんやタレントさんから誘いを受けても、先に約束をした自分のスタッフを優先します。会社のスタッフなんだから、予定を変更すればいいじゃんと思うかもしれませんが、私の中では、モデルもタレントもスタッフもみんな同じ。モデルだから、タレントだから優先するということはありません。

私は、自分の優先順位を変えないし、自分のスタイルを崩しません。それが信頼につながることでもあると思っています。もし、自分のスタイルを変えなかったがゆえに仕事がなくなっても、その人が離れていっても、それでいいんです。人生は限られているから、人の顔色を窺って、イエスマンになって、無駄な時間を過ごさないためにも、こちらのスケジュールや予定など、伝えておくべきことは、はじめの段階で伝え、懸念材料を残さないようにしています。曖昧な部分を残しておくと、後から自分が苦しくなるので、なにごともはじめが肝心!

あと、「I want to(~したい)」じゃなくて、「be going to(~そうなるであろう)」と言うこと!

私は、学生の時に、トム・クルーズ主演の映画『トップガン』を観て、「私、トップガンと結婚する」って言ってたんです。その時はみんなに笑われちゃったけど、為せば成ると思っていて。結果、パイロットと結婚したから、みんなもびっくりしてました。だから、「結婚したい」ではなく、「結婚する」と、より思いが込められた、強い言葉を使うのは、必要だったと思っていますし、現在も人生の中で実現させたいことは、be going toを使うようにしています。

もちろん、何をやってもうまくいかない時もありますよ。特に心の余裕、時間の余裕がない時に。そんな時は、というか、そんな時こそ、余裕があるフリをするんです。例えば、ハワイでロケをしていて、予期せぬアクシデントが起きた時、私が「やばい、やばい」と言ったら、みんなが不安になってしまうから、「全然大丈夫だよ」と、みんなには余裕を見せて、心の中で「本当にやばいぞ」って思ってる(笑)。それと同時に「落ち着け」と、自分のマインドをコントロールしています。常日頃、自分と対話する習慣をつけておくと、マインドをコントロールが上手になりますよ。

「いつかはこの出来事が笑いになる」と思うこともあるし、「この問題を乗り越えたらご褒美をあげるよ」と気持ちを高めたりすることもあります。"笑い"と"ご褒美"は、ハッピーで過ごすためのエネルギー源です。

職業や世代を超えて、マキさんの周りに人が集まるのは、そんなハッピーマインドがあるからこそ。結婚18年目にして離婚を選択したのも、結婚していることでふたりの関係が悪くなるんだったら、ふたりがハッピーに過ごすための離婚をした方がベストだと思ったから。「パパとママは仲がよすぎて気持ち悪い」と子どもたちから言われるほど、今も素敵な関係を築いているそうです。そんなマキさんの生き方には、自分らしいスタイルを見つけ、確立していくためのエッセンスが詰まっている。

【マキさんから学んだ仕事をより充実させるためのヒント】

・いつでもハッピーでいられるようにマインドをコントロールする

・役職や年齢に関係なく、全員に同じ態度で接する

・自分の中の優先順位を明確にしておく

・仕事も遊びも全力で楽しむ


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