自分の人生は、自分でしか生きられないし、どう楽しんでいけるかは、毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人は、いつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。

海の上に浮かべたボードの上でポーズをとるSUPヨガ。近年雑誌やテレビで取り上げられることが増え、注目度が急上昇している。そんなSUPヨガをハワイで教えている唯一の日本人女性がShokoさんだ。「10年かかって今やっとスタートラインに立っている」と、彼女は言う。ハキハキと軽快な喋りには芯の強さが滲み出る。

ハワイでヨガをビジネスとして確立できる日本人はひと握りという厳しい環境の中、ひとりでゼロからキャリアを築くことがどれほど大変だったかは想像に難くない。 出る杭は打たれるという言葉があるが、打たれれば打たれるほど出る杭もある。Shokoさんにハワイでキャリアを積み上げるまでの道のりを聞いてみた。

SUPヨガは、ずっと探し求めていてやっと見つけた私のライフワーク。大好きな海とヨガが繋がるスポーツなんて、私のためにあるものだと確信"

―なぜハワイに来ることになったのですか?

24歳の時に留学で来ました。東京で働く日々に疲れ果ててしまい、少し休みたいと思って。一度立ち止まってじっくりとやりたいことを探そうと思いました。サーフィンと英語を上達させたいという気持ちもあり、ハワイ留学を決めました。ハワイに来てからは、雨の日も嵐の日も1年中サーフィン。でも波のない日にヨガを始めてみたら、その魅力にすっかりはまりました。

―ヨガの講師を目指すために、どんな道のりを?

ハワイで仕事をするためには、ハワイで勉強しなければいけないと思いました。まずはすっかり忘れていた英語を猛勉強。そこから一般教養を学ぶ専門学校に通った後、カレッジのスポーツサイエンス学科で専門知識を学びました。貯蓄を少しずつ切り崩しながら、長い長い学生生活でした。学生だから仕事はできないけれど、せっかく取ったヨガのライセンスを使いたいと思い、病院のナースや医師に向けて無償でクラスを受け持ったりしました。無償で働かせて欲しいと、いろいろな所に出向きましたが、何の経験もない日本人を受け入れてくれる場所はなかなか見つからず、門前払いを受けることもありました。

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本当に悔しい思いをたくさんしました。努力すればするほど、理不尽なことを言われることもあります"

―時に悔しい思いをすることもあったはず。どのように乗り越えてきたんでしょうか?

出る杭は打たれると言いますが、本当に悔しい思いをたくさんしました。努力すればするほど、理不尽なことを言われることもあります。でもそういう時は見返してやるという気持ちになるんです。言われたことをバネに更に飛躍できることを知っているから、最近では「厳しいことを言ってくれてありがとう」なんて思える自分もいる(笑)。幼い頃から12年間続けたバスケットボールを通して監督にビシビシ鍛えられたことで、この根性が身についたんだと思います。悔しさをバネに伸びていけることを教えてもらいました。

―Shokoさんにとって、SUPヨガとはどのようなもの?

SUPヨガは、ずっと探し求めていてやっと見つけた私のライフワーク。大好きな海とヨガが繋がるスポーツなんて、私のためにあるものだと確信しました。不安定な水面に浮かべたボードの上で行うSUPヨガは、意識的にも無意識的にも体幹やインナーマッスルを鍛えることができます。それに普通のヨガよりもリラクゼーション効果が高い。ハワイの空気に心から浸って自然と一体化する感覚になれるんです。

―本当に自分がやりたいことを見つけるのは難しい。見つけるカギって何でしょうか?

まずは少し立ち止まって、ひと呼吸おいてみる。素直になって自分の心に聞いてみることが大事だと思います。そして目の前にあることや持っているものに気付くことができたら、感謝して努力を惜しまない。どんなに嫌なことでもきちんと向かい合っていると、いつかチャンスが巡ってくるはず。私の場合、努力に努力を重ねてきて、神様が目の前に出してくれたものがSUPヨガだったのかな。

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