第一印象の大切さは、誰でも耳にしたことがあるはず。実際、誰かを好ましいとか、信頼できる、つき合いたいと思うのにかかる時間は最初の数秒間だという研究もあるほど。就職のための面接やデート、新しく友達を作る際に、第一印象は重要なポイントだというわけ。

そこで、コスモポリタン アメリカ版では、『心を掴む:人とうまくやっていく科学(原題:CAPTIVATE:The science of Succeeding With People)』の著者で人間行動研究所<Science of People>の主任研究員であるヴァネッサ・ヴァン・エドワーズさんに、今日から使える、第一印象を良くする6つの方法を教えてもらいました。

ステップ1:手を使う

「心理学研究者のロバート・ギフォード、ン・チューファン、マーガレット・ウィルキンソンは、面接の時に手のジェスチャーを使う人ほど、雇われやすいことを発見しました。手はあなたの心の内を明かすものです。手が見えると、相手は安心し、親しくなる可能性が高まるのです。これは実行しやすい方法です。面接の部屋に入る時や誰かを待っている時は、ポケットから手を出しておき、立ち上がる際は手を差し伸べて、相手に握手の意志があることを示しましょう。話す時は、強調したい論点を説明するために、手を活き活きと動かすことです。たとえば、友達と飲んでる時みたいにね」

ステップ2:完璧な握手をする

「ここで一番重要なことは、ちょっと気持ち悪く聞こえるかもしれませんが、不可欠なポイントです。ズバリ、手の平を乾かしておくこと! じっとりした手と握手するほどイヤなことはありません。もし、緊張して手の平に汗をかいたら、私のとっておきの裏技を使ってみて下さい。立食パーティーなどのイベント会場に行ったら、ドリンクを注文し、グラスの周りにナプキンを巻いておくのです。そうすれば、握手をする前にナプキンが汗を吸いとってくれるでしょう。また、握手の際は必ず親指を上げ、手の平はそれに対して垂直に。手の平を上に向けるのは従属や弱さを示す仕草で、逆に手の平を下に向け、相手の手の平を見せようとするのは、支配やコントロールを表す仕草なのです」

ステップ3:体を大きく見せる

「研究者のジェシカ・トレーシーとデイビッド・マツモトは、世界中のオリンピック選手を比較し、勝利した選手ほどレース直後に体をできるだけ広げることを発見しました。一方、負けた選手は体を縮めて、できるだけ小さくなる傾向があるそうです。私たちが人に会う際も、相手が勝者か敗者かを見きわめるために、相手がどれだけ体を広げているかを見ているのです。

出会って最初の数秒間で相手に自分のプライドを示すためには、腕を楽にして脇に下ろし、体を広く見せること。具体的には、腕を肩より後ろに回し、胸とあごを上向きに、そして前に出します。(テーブルを挟んで座っている時は)アームレストを使って自分のスペースを主張するのもいいでしょう。私が誰かのオフィスに行くときは、必ずアームレストのあるイスに座ります。低いソファは、プライドを示すためには最悪です」

ステップ4:初対面ではないかのように振舞う

「第一印象は、生存本能の1つです。誰かに初めて会う時は、相手が自分の人生にとって必要な人かどうかを素早く決めなくてはなりません。バカげていると思うかもしれませんが、私は誰かを出迎える時、常に古くからの友人であるかのように振る舞います。相手に会えてとても嬉しいと伝え、おしゃべりすることで相手に親近感を与えるのです」

ステップ5:アイコンタクトを大切にする

「見つめ合うことで、オキシトシンというホルモンが分泌され、相手を近しく感じるようになります。アイコンタクトをとればとるほど、相手と関係があるように感じるものなのです。イギリスの社会心理学者マイケル・アーガイル博士によると、欧米人とヨーロッパ人が会話をしている時は、平均して全体の61%の時間はアイコンタクトをとる傾向があります。そのうちの41%は話しているとき、75%は聞いている時だそうです。今度誰かと話す時は、自分がどのようにアイコンタクトをとっているか、客観的に見るようにしましょう。相手が話している時や自分が大事なポイントを話している時は、アイコンタクトを続けることです」

ステップ6:緊張を興奮に変える

「緊張することに問題はありません。実際、緊張を役立てることもできます。見方を変えればいいのです。緊張と興奮はとても似ています。心臓がドキドキし、胸騒ぎがして、不安でソワソワする状態です。緊張を悪いものだと思う代わりに、興奮しているのは良いことだし、プラスのエネルギーになると言い聞かせることです。これからは、緊張していると感じた時、むしろ歓迎して、これが自分のエネルギーになるのだと考えましょう」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US