コスモポリタン アメリカ版によると、"LGBTの可能性がある女性"は、そうでない女性に比べて仕事の面接を受けられる率が30%も低いということが、ニューヨーク大学の研究調査で判明したと報じられているそうです。

調査を行ったエマ・ミシェルさん自身、過去にLGBT関連機関で働いていた経歴があり、求職中に面接を受けた際、経歴を見た面接官が彼女を"レズビアン"と決め込んだ態度だったそう。"LGBTの可能性を示唆する経歴"が後の書類選考、就職面接に大きく影響しているのでは、と感じたことが調査のきっかけでした。

ミシェルさんと研究チームは、1,600もの履歴書を800にものぼる企業に送り、"LGBTの可能性を示唆する経歴"がどう採用に影響しているか調査を行いました。そしてその結果は、見て明らかだったそうです。

「人事や面接官の多くは、履歴書の書面で見て"自分たちと同じような人間"を採用する傾向がある、ということなのでしょう。LGBT人口が全体の3.5%しかいないということを考えると、人事の人間や面接官が同様にLGBTである可能性は極めて低い。そう考えれば辻褄が合います」

しかし一方では、同性愛/トランスジェンダー女性の方がストレート女性よりも多く稼いでいる、という興味深い調査結果も報告されています。2010年に<Indutrial Relations>(アメリカで19世紀に設立された、雇用に関する研究/活動機関)が発表した研究結果によれば 6%、昨年発表された<Gender & Society(ジェンダーと社会に関する学術論文)によると8%も多いとのことでした。この結果は、彼女たちの能力の高さを物語っているといえるでしょう。

また、同調査の中ではゲイの男性のほうがストレートの男性より収入が約5%低いという結果も記されています(ただ、セクシャリティに関係なく、女性の収入が総じて男性に比べると少ないということは補足しておきます)。

優秀で有益な人材であっても、雇用されなければ能力を発揮することができません。セクシュアリティのために門戸が狭まり、最初から不利な条件を課せられている。悲しいことに、現状はこれがセクシュアル・マイノリティ女性の現実のようです。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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