「男女雇用機会均等法」が日本で制定されてから30年以上経った今でも、多くの女性たちがあらゆる面で"不平等さ"を感じているのが現実のよう。

そしてこれは他の国でも言えること。コスモポリタン イギリス版によると、ロンドンでは、あるリクルート・エージェンシーが"魅力的な女性のみ"を採用するという求人募集を行ったケースもあるのだとか(しかもブラのサイズまで指定されていたそう!)。そこで、女性たちが仕事探しをする上で言われてきた差別的な発言を、ネット掲示板<Reddit>からセレクト。

「男女差別」の現実を目の当たりにした、女性たちの悲痛な声をお届けします。

※( )内はハンドルネーム

1."私が夜のシフトに入ることを夫と子供は同意してくれているのか、とマネージャーに聞かれました。私、独身なんですけど"

「ホテルの面接を受けた時に、夜のシフトに入ることを夫と子供は同意してくれるのか、と何度もマネージャーに聞かれました。私は独身です、とハッキリ言ったはずなのに…。『いや~、彼氏さんに怒鳴り込みに来られたりしたくないからね』と。

結局仕事はもらえましたけど、そのことを他のラテン系の女性従業員に話したら、彼女もマネージャーに似たようなことを言われたと話していました。私たちはどちらも子供なんていないのに『ベビーシッター代も高いのに、どうしてそこまで働こうとするの?』と言われたそうです。ラテン系で女だからってだけで、ぽんぽん子供を産むとか思ってるんでしょうね」(butts4hire

2."膝を隠して"

「妻が仕事の面接に行った後、ひどく落ち込んだ様子で僕に電話をかけてきました。製造会社のセールスマネージメント職に応募していて、期待を胸に、膝丈のカチッとしたフォーマルスーツを着て、胸元もしっかり閉じたプロフェッショナルな装いで出向いていました。

到着すると会議室に案内され、そこで座って待っていると会社のオーナーが通りかかり、中を覗いてそのまま立ち去ったそうです。数分後、羽織ものを持って入ってきた女性の事務長に、『オーナーはユダヤ教徒だから膝を隠して欲しい』と言われたと…。

しばらくショックで言葉を失った妻は、『失礼なことを言われたので、もう貴社で働く気はありません』と丁重に仕事をお断りしてきたと言っていました」(noyoudidntttt

3."上司からのフィードバックのほとんどが、私の服装と化粧の薄さについてでした"

「ある連邦機関で一生懸命インターンとして働いていたんですが、終了時に上司にフィードバックを求めたら、そのほとんどが私の服装と化粧の薄さについてでした。厳密には、服装(スカートにブラウス)はまあまあだったけど、もっと美しく見せるためにはオーダーメイドにした方がいいとか、アクセサリーとメイクは毎日しっかりしてくるべきだとか。

ストッキング着用の話やスカート丈(かなり長めのものを履いていたつもりだったのに)の話題も上がりました。丸見えだったり着ていなかったりするわけでもないのに、どうして職場で私の下着についていちいち言及されなければいけないのか、未だに理解に苦しみます」(misoranomegami

4."向こう5年の間に子供を産む予定はありますか?"

「去年、大学院のある授業で、修士課程プログラムの面接試験の改善点について話していました。

博士課程に在学していたある女性が、以前いた大学での面接官は先々自分の研究を担当する予定の教授だったと言いました。その大学では、しばらくの間学生たちが妊娠して産休をとり大学院から離れてしまうケースが多かったらしく、5年以内に子供を産む予定はあるかと聞かれたそうです」(hobozombie

5."あなたより劣る男性の方が受かるでしょう"

「友達が女性リクルーターと一緒に職場の面接に行きました。面接が終わってから、彼女は『一応推薦はしておいてあげるけど、正直あなたより劣る男性の方が受かるでしょうね。この業界は男社会だから、女性を必要としているとは思えないのよ』と言ったそうです」(MScott_papercompany

6."結婚していますか?"

「母が70年代当時、化学薬品関連の一流企業で受けた面接について話してくれました。母はとても優れた経歴を持ち、政府との提携業務経験や、名門大学で取得した機械及び電子工学の学位を持っていました。そんな彼女が面接でまず聞かれた2つの質問が、『結婚していますか?』と『近々妊娠する予定はありますか?』だったそうです。

最初の質問には『はい』と答え、2つ目の質問の時には立ち上がって退室したと言ってました。うちのお母さん最高でしょ」(becauseusoft

7."このチームは女性が多すぎるんだ"

「うちの会社の面接を受けてみてはと、私が女性の元同級生を会社に紹介したことを聞きつけた男性の同僚から、『女に面接受けさせたのか? 勘弁してくれよ…このチームは女性が多過ぎるんだよ!』と言われました(ちなみに当時チームに女性は私1人しかいませんでした)」(cary_cartier

8."本当に男性社会でやっていけるんですか?"

「よくエンジニアになりたいと言うたびに、変な顔をされてきました(『それは男の仕事だ』とも何度も言われました)。ほとんどの仕事の面接でも『本当に男性社会でやっていけるんですか?』と言われたり…。女性向けの仕事を受けに来た男性にも果たして同じように言うんでしょうかね」(Clarnico

9."女に家具は売れないよ"

「ずいぶん前の話ですが…1975年くらいだったかな。学校を出て仕事を探していて、近くの家具屋さんが営業担当を募集しているという求人広告が新聞に載っていたんです。面接を受けに行ったら、採用マネージャーにすぐさま『女にに家具は売れないと思う。男性を探している』と言われてしまいました」(kyrajay

10."女はみんな結婚した途端に仕事を辞めて、自分は家に入り、あとは全部男にやらせるんだ"

「教員の仕事の面接を受けに行った時、2人の男性面接官がいました。面接の途中まで来ると、片方の男性が私の指にはめていた婚約指輪に気づきました。彼は隣の男性に向かって、『おい、彼女結婚するぞ。それってどういうことか分かるか?』と言いました。

言われた相手が何も答えなかったので、私が『どういうことですか?』と聞き返すと、『女はみんな結婚した途端に仕事を辞めて、自分は家に入り、あとは男に全部やらせるんだよ』と彼は答えました。当然その仕事は蹴りましたね」(theworldisvast

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN UK