ダイアナ妃を始め、多くの女性が憧れる職業の1つが"バレリーナ"。でも、一見華やかな舞台の裏側ってどんな感じなの? 

ニューヨーク・シティ・バレエ団の群舞団(ソリストやプリンシパル以外)のダンサーの実生活が書かれた<ニューヨーク・タイムズ>の記事を元に、踊りに人生をかけるダンサー達のハードな現実を、コスモポリタン アメリカ版がまとめています。

1群舞団は最も下位で、最も厳しい世界

若い群舞団のダンサーは週7回、5種類の違う演目に出るなんてこともザラなんだとか。途中で衣装が変わることもあるし、役柄が変わることさえあるそう。

212時間勤務は普通

まずは朝のレッスン、そしてリハーサル、衣装合わせ、整体、ヘアメイク、メイクアップ、そして着替えをしてその日の公演に挑む…となると、12時間は確かにあっという間

3週末はもっと過酷

中には、金曜の夜から日曜の午後までの間に7つの演目に出演する、なんていうダンサーも。

4.スターのほとんどが群舞団からキャリアをスタートする

ニューヨーク・シティ・バレエ団は、団員の中からソリストやプリンシパルが選ばれるそう。だから、今群舞団にいる人たちの中には将来のスターも含まれているということ!

5群舞団のメンバーは、ライバルでもあり家族でもある

24歳の群舞団のメンバー、クレア・クレツシュマーさんは「もちろん他のダンサーは競争相手。そしてみんな与えられる機会が違う。でも、それぞれがステージでベストを尽くすと同時に、他の人たちにもステージで輝いてほしいと思ってるわ」とコメント。「(ダンサーである以上)みんな最高の時と最悪の時をくぐり抜けなくてはならないの、だから群舞団のメンバーたちとは結束しなくてはいけないのよ」。

6.給料はかなりいい

ニューヨーク・シティ・バレエ群舞団のメンバーの給料は、経験やランクや契約によるけれど、1週間で12万円から24万円ほど貰えるよう。ダンサーのキャリア生命が他の職業に比べて短いのを考えると、これは妥当な金額かも…?

7.身体的にキツく、そして危険な職業

ケガはザラだし、ちゃんと治療をしなければキャリアはそこで終了。なので、ダンサーたちは公演やレッスンの合間に、しばしばバレエ団所属のフィジカルセラピストに相談して調整を行っているんだとか。

8群舞団には個別の着替え室なんてものはない

鏡や衣装や道具が置かれた共同スペースで、全員一緒に着替えをするのだそう。

9.パフォーマンス前には自分たち独特の「幸運を祈る」掛け声がある

その掛け声とは「メルド(merde)」。「足が折れるぞ!」という意味の、ちょっと不思議なゲン担ぎの掛け声なんだそう。「メルド(merde)」とはフランス語で「ウンチ」。昔、舞台で本物の動物を使っていた頃にお互いに「ウンチがあるわよ!(足を折っちゃうわよ!)」と声を掛け合っていた頃の名残という説が。

10.必ずしも最高も食事を摂っているとは限らない

2つの公演で踊り終えた後のクレツシュマーさんのある日の夕飯は、残り物のローストポークとマカロニチーズ。イメージしてたバレリーナの食事と違う!

11群舞団メンバーにとって、バレエはこの世の全てではない

クレツシュマーさんは現在コミュニケーション学の学位取得を目指しており、英語も勉強中。彼女はバレリーナとしての自分のキャリアは長くないことを自覚しているそう。バレエの世界から滑り落ちた時に困らないよう、別のスキルを習得中なんだとか。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:山下 英子

COSMOPOLITAN US