「都会→農家で働く」を選んだイタリア人女子の本音

「ストレスがなくなり、よく笑うようになったし、時間に余裕も」

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オーガニック食材が普及しているイタリアでは、いま農業が人気なんだとか。経済危機という状況のなかでも将来有望な職業として、大学でも農学を専攻するのがブームになっているそう。イタリアの新聞「CORRIERE DELLA SERA」の記事によると、2016年の1月から9月までの間でイタリアの35歳以下の企業家が開いた会社の分野で、なんと農業が2位を占めたのだそう。

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デジタルが普及しているからこそ、田舎で農業をしつつストレスフリーにパソコンを使用して働けるのも魅力のひとつなのかもしれません。

そんなイタリアの農家で働く2人の女子に本音を伺いました!

カミーラの場合

20代前半で、農家で働くことを選んだカミーラ。北イタリアのリグーリア州にある小さな村で、ワイナリー、アグリツーリズム(農場民宿)、ハーブ園を営む実家「biovio」を手伝っている彼女。初めての仕事で農業を選んだカミーラの本音とは?

都会→「農家で働く」を選んだイタリア人女子の本音

―なぜ、都市よりも田舎での生活を選んだのですか?

都市にある大学に通っていた時に、「都会の生活は自分に合ってない。それよりも生まれ育った土地の自然に囲まれた生活がいい」と気付いたんです。季節ごとのハーブの香りや、田舎の空気、近所の人達と交わす温かいハグやキスも、すごく恋しく感じていました。

海外の文化にも興味があるので旅にはよく出かけるのですが、正直、家に帰宅する瞬間が1番幸せです。実家ではアグリツーリズムも営んでいるので、世界中の旅行客と出会って話す機会もあります。自分の大好きな村にいながら、海外の文化や言語を学べるところも、ここでの生活を選んだ理由のひとつです。

―農場ではどんな仕事をされていますか?

家族経営なので、両親と姉たちと役割分担をして作業しています。私はハーブ栽培を担当して、バジル、セージ、ローズマリーなどを育てています。

今は、家族みんなでいろんなプロジェクトをたてているんです! たとえば、農業を営む近所の人たちと協力して地消地産をテーマにしたレストランをつくること、そして、小学生たちに農業を知ってもらうためのワークショップを開催することなど、みんなでアイデアを出し合っています。

―農家での1日のスケジュールを教えてください。

朝は7時半に起きて、テラスで朝食をとります。メニューは母の手作りのジャムやケーキ、もぎたての果物を搾ったフレッシュジューなど。8時に畑での仕事を初め、12時に新鮮な野菜などを使用したランチを食べ、その後は本を読んだりして休憩。14時にオフィスで、ゲストや取引先とコンタクトをとります。その後は畑仕事に戻り、仕事が終わってゆっくりし、21時ごろに、みんなでテーブルを囲んでディナーを食べます。たまに近所の人や友達も大勢集まって、とても楽しいんですよ!

―仕事で大切にしているモットーはありますか?

愛と誠実な心です。小さな頃から畑仕事の手伝いをしている時に、両親から「植物にも人にも愛と誠実さをもって接しなさい」と教えられました。それは、仕事で植物とコンタクトをとっているなかで身につきました。自分自身が幸せでいるのにも1番大切なことだと思っています。

―仕事でのやりがいを感じるのはどんなときですか?

ワイナリーを訪れたゲストが、一生懸命愛情をこめて造ったワインを飲んで「美味しい」といってくれる時が、何より嬉しい瞬間です。私たちの土地の豊かな自然や、美味しい食を知ってもらうことができれば幸せです。

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―農場で働き、良かったなと思えることを教えてください。

デジタルが普及している時代だからこそ、田舎での空気、フレッシュな食べ物、心が通じ合う人間関係がある環境で生活することは大切だと思います。大学から田舎に戻り、FACEBOOKなどのSNSにも自然とアクセスしなくなりました。人や自然などを通して、日々の生活の中で、新しいことをいろいろ学んで成長し続けているところです。

キアラの場合

南イタリアのプーリア州にある、17世紀に建てられたお城でオリーブオイルの生産や、コスメティック製品の製造、そしてアグリツーリズムを営む家族経営の「Masseria Salamina」。そこで働くキアラは、以前はグラフィック・デザイナー兼エディターとして活躍していたけど、家族とこの農場で生活する道を選んだそう。そんな彼女が、田舎暮らしのなかで感じていることとは?

都会→「農家で働く」を選んだイタリア人女子の本音

―なぜ、都市よりも田舎での生活を選んだのですか?

グラフィック・デザイナー兼エディター の仕事をしていたころは、メディアで働く仕事にやりがいを感じていました。でも数年後、南イタリアの実家の農業を手伝わないといけなくなり、街と実家を行き来するように…。そして、長男が生まれたときに、この中途半端な生活をもう続けたくないと思い、自分が「幸せ」を感じる田舎の実家での生活を選びました。今は両親、兄、私の家族、そして馬や鳥などの動物たちと暮らしています。

―農場ではどんな仕事をされていますか?

アグリツーリズムでの仕事では、ゲストにオリーブオイルのテイスティングやフレッシュパスタの手作り体験教室などを開いています。畑仕事のほかには、自分たちの製品のマーケティング活動などもしています。また、自分の育った土地の自然や食文化を伝えていくのは大切だと思っていて、今は、伝統的な小麦を使ったスパゲッティの生産を企画しているところです。

―都会から田舎での生活に戻り、嬉しく感じるのはどんなことですか?

ストレスがなくなり、よく笑うようになったし、たくさん時間に余裕もできました。

それに、生活の質が変わりましたね。朝起きて吸う新鮮な空気、広々とした大地、田舎特有の静寂さなどは、すべて幸せを感じる大切な要素です。食べ物も、近所でとれた野菜や自分が作ったパン、ジャムを食べています。子ども達も、安全に広々とした緑のなかで遊ぶことができますし、必要な時は少し車で走ると映画や買い物にも行くことができます。都会での生活よりも、ヘルシーなライフスタイルを送っています!

―農家での1日のスケジュールを教えてください。

たいてい7時前には起き、農場で働くみんなと朝食をとりながら、その日の畑仕事のプランをたてます。その後は、日中はほとんど野菜や果物の収穫をしています。仕事が終わったあとは、みんなで夕食をとりながらリラックスし、1日が終わります。

―今後のキャリアプランを聞かせてください!

自分の土地で、農業や観光業によって経済発展に繋がることをしたいです。そうすることで、子どもたちが将来幸せに暮らせるようになってほしいと思います。だから、私のキャリアプランは、この土地の歴史や伝統的な食文化を守る仕事を続けていくことです!


通勤や人間関係などの都会のストレスから解放されて、自然豊かな田舎でイキイキと自分らしく生きている彼女たち。デジタル社会のいま、場所を問わずにできる仕事を見直して、田舎での生活へのシフトを考えてみるのもありかもしれませんね

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