1日の大半の時間を費やしているのが「仕事」。大切な時間だからこそ、情熱があることや好きなことをして成長していけたら理想だけど…。

そこで、「趣味」を本業にした海外女子3人にインタビュー。「好き」を仕事にしたことで、毎日の心持ちや、自分自身に起こった変化などについて伺いました!

エカテリーナの場合 

「好きなことを仕事に」。実践した海外女子の本音

前職:某企業の人事部アシスタント

現職:パーソナルトレーナー、フィットネスモデル

資格を取得したプロのパーソナルトレーナーとして活躍し、自身のインスタグラムで公開しているトレーニングメゾッドも好評のエカテリーナさん。趣味だったフィットネスが仕事になって、日常で変わったこととは?

―以前の仕事をしていた時の生活を教えてください。

定時で帰れるという条件のみで選んだオフィスでの仕事は、正直、社内の規則などを窮屈に感じていたわ。そして、仕事が終わると毎日ジムに直行していた。それが1日で1番大切な時間だったし、自分らしさを取り戻せる方法だったの。その頃から自然に、フィットネス業界でキャリアを積むことを考えはじめ、仕事帰りにパーソナルトレーナー養成コースに通って資格を取得したわ。

―実際、パーソナルトレーナーになってからの生活はどうですか?

人生が180度変わったわ! 以前は、毎日こんなにイキイキと過ごせるものだなんて思ってもいなかった。たくさんあるけど特に変わったことは、健康的なライフスタイルになったこと、自分らしくいれるようになったこと、同じ情熱をシェアできる友だちができたこと、そしてキャリアプランが明確になったことかしら。それに、小さな頃はダンサーやモデルになることも夢だったんだけど、今はジムでダンスのレッスンを担当したり、フィットネス関係のモデルもしているの。1つのキャリアを通して、自分の今までの夢を叶えることができたのは、とても幸せ!

―趣味を仕事にするメリット、デメリットを教えてください!

メリットは、「仕事」と捉えず、自分のしていることに一生懸命になれること。デメリットはこの仕事をはじめた頃は、経済的に不安定だったことかしら。

―趣味を仕事にしたい女性へメッセージをお願いします。

情熱があることを仕事にするのを恐れないでください。やってみる価値は、絶対あります!

ジュリアの場合

「好きなことを仕事に」実践した海外女子の本音
© 2016 Julia Mays Ltd

前職:コンサルタント

現職:シューズデザイナー

スイスを拠点に、イタリア製のハンドメイドの靴を販売するブランド「Julia mays 」を創設したジュリア。大好きな「靴」を作ることを仕事にした彼女の本音とは?

―今の仕事に就くまでの経緯を教えてください。

大学院卒業後は石油業の企業を対象にマネジメント・コンサルタントとして働いていたんだけど、大きな会社で働くのは自分にあっていないとすぐに気付いたわ。自分の創作力を発揮できることがずっとしたかったし、どうしても情熱を仕事に注ぐことができなくて…。だから思い切って当時の仕事を辞めて、しばらくの間、自分の将来を見つめなおすためにバックパッカーとして海外旅行に出たの。その時に以前から好きだった、ハンドメイドの靴をつくる仕事をしようと決めたの。

―シューズ・デザイナーになってからの毎日はどうですか?

さまざまなスキルが身につきました。ブランドのホームページ作りをする過程でフォトショップを使用した写真編集ができるようになったり、イタリアの靴工房とコミュニケーションをとるために、イタリア語も勉強して話せるようになったり…。本当に好きな仕事をすると、どんなことも可能になると思うわ。たしかに自分自身でビジネスを始める場合は責任やリスクも大きくて大変よ。でも今は、仕事は旅のようなものだと思うようになったから、どんな過程も楽しんでいるわ。

―趣味を仕事にするメリット、デメリットを教えて!

正直、「誰かが指示してくれれば助かるのに」と思うこともあるの。でも、いろんな挑戦に直面するたびに、自分の潜在能力を発揮することができて、成長できるのが嬉しい。

―趣味を仕事にしたい人にメッセージをください。

日常で趣味に触れる時間を多く設けてみてください。少しずつ、自然に新しい道が開いてくるはずです!

ピサラの場合

「好きなことを仕事に」実践した海外女子の本音

前職:PRコンサルタント

現職:香水ブランドの創設者

「自分の香水ブランドを創る」という夢を持って、単身パリに渡ったタイ人のピサラ。

努力を重ね、自身の香水ブランド「Parfums Dusita」を創設し、パリ、アメリカ、ドイツのブティックなどでも取り扱いされるように。そんな彼女が、趣味だった香水を仕事にした経緯とは?

―以前の生活を教えてください。

会社に務めていたときは、「何かクリエイティブなことがしたい」という考えが常に頭にあって。アートや旅が大好きで、休みのたびにカメラ片手に海外を一人旅したり、詩を創作していたわ。

―実際、香水ブランドを創設してからの毎日はどうですか?

香水ブランドのプロジェクトを始めてから6年がたつけれど、製品をローンチするまでには相当な時間が掛かったわ。ほぼ無給、休みも関係なく働いていた。

でもそうやって自分のプロジェクトを実現するまでに、出会った人と強い絆が築けたし、時間とエネルギーを有効に使う計画性もできた。それに、自分に自信もついたわ。なにより、違う国の人達と香水という「同じ情熱」を通して新しい関係を築けるのは、とても幸せ!

―趣味を仕事にするメリット、デメリットを教えてください!

私の情熱は香水を創ることだけど、実際自分でブランドを創設すると、マーケティングや財務などの業務に時間を多く費やすようになったわ。でも本当に好きなことだったら、どんなことも乗り越えて行けるパワーが沸いてくると思う。

―趣味を仕事にしたい女性へメッセージをお願いします。

夢を追うことを恐れないでください。周囲に反対する人がいても、自分の信じた道を歩み続けると、多くの素敵な出会いが待っています!