賃金格差については諸説あるものの、現状アメリカ女性の平均収入が男性の79%ほどに留まるというのは、確かなことなんだとか。

その事実を打開すべく、コスモポリタン アメリカ版が先日キャリアアップイベントを開催。成功を手にした先輩女性10人を招いて、収入アップを望む女性たちへのアドバイスを貰いました。上司をどう説得すれば昇給を勝ち取れるのか、成功者の声をお届け!

1「昇給の交渉は難しいけれど重要なこと。男性なら皆がしていることよ。気をつけてほしいのは、昇給を望む理由を『子供を育てるため』『家賃を払うため』と言わないことね。その点に関して上司に責任はないんだから。大切なのは、自分の価値をきちんと伝えること。スキルがどうアップしたか、自分が会社にとってどう必要なのかを説明して」

――タイラ・バンクスさん(スタンフォード大学ビジネススクール講師、モデル、プロデューサー)

2「他人の収入額を知らないのは問題ですね。就職の面接で、男性は希望給与額を高く、女性は低く言う傾向があるようです。女性は自分が思う額の20%増しを提示すれば、本来支払われるべき額になるんじゃないかしら」

――ジェニファー・パルミエリさん(ヒラリー・クリントン氏陣営の広報責任者)

3「感謝の気持ちを忘れずに、自信を持って交渉することが大事。そして昇給に値する明確な理由を示してください

――サラ・ブレイクリーさん(補正下着メーカー<スパンクス>創業者兼オーナー、妊婦を支援する<The Belly Art Project>創始者兼ライター)

4「必要とされているものを作り上げることが大切です。価値のあるものをクリエイトして収入アップを図る秘訣は、『自分のために働くこと』。本当に価値あるものを作れば市場をリードできる。会社員ならいい仕事をすることに尽きるでしょう。やるべきことをやった後で主張するんです。昇給を願い出る前に、まずいい仕事をしなければ。価値あるものをクリエイトしてこそ、自らの価値も上がるんです」

――エイミー・ウィルキンソンさん(スタンフォード大学ビジネススクール講師、『The Creator's Code: The Six Essential Skills of Extraordinary Entrepreneurs(クリエイターズ・コード)』著者)

5昇給に値する仕事をすることですね」

――デボラ・スパーさん(バーナードカレッジ学長)

6「まず今の仕事で秀でること。若い人たちに対して『いい相談相手やスポンサーを見つけなさい』とか『出世の仕方をレクチャーしている記事を読みなさい』とか言う意見も多いけれど、その前に今現在の仕事をしっかりと成し遂げることが大事。今いる場所でがんばっていればリスクは小さくなります。上司のもとへ賃金交渉に行く前に、上司がノーという理由を予想して、解決しておく。そうすれば上司が迷うことはなくなるはずです」

――ステファニー・リューレさん(MSNBCToday Show』司会者)

7「まず、過去半年から1年の間に、会社の流れを変えるような大きなことを成し遂げたか考えてみましょう。実績なしに昇給を望んでも、望みは叶えられません。会社にどんな貢献をしたか、求められている以上の働きをしたかを考えてから、上司との交渉の仕方を練るべきです。収入アップだけ要求しても、説得力はありません。実績や働きぶりを詳しく説明すること。証拠を示して、昇給が妥当だと主張することが重要なんです」

――ジェニファー・ハイマンさん(貸衣装ビジネス<Rent the Runway>創業者兼CEO

8「自分の価値を知っておくことでしょうね。周囲にリサーチして自分の価値を確認するんです。そして上司に、その価値の根拠を前向きに謙虚に示します。伝えるべきことをしっかり伝えたら、感じよく立ち去りましょう」

――メラニー・ウィーランさん(フィットネス・チェーン<SoulCycleCEO

9「就職して1年以内の昇給は望むべきじゃないと思います。『自分の職務を十分に果たしている』『要求以上の働きをしている』『周りからも仕事ぶりを認められている』という自信がなければね。ただ昇給を主張するだけでは通用しません。部署内の全員から評価されているかを確認してみましょう。もし何か改善点が示されたら、それをクリアするまでは待てということです

――モイ・マーダラさん(総合ビューティサイト<BeautyCon>創業者兼CEO

10まずは働くこと。賃金交渉は自分の仕事ぶりに自信がついてから。それが当然の順序だと思います」

――ダムラ・ドーガンさん(<E!/エンターテイメント・テレビジョン>シニア・バイスプレジデント)

※この翻訳は、抄訳です。

TranslationYuko Oguma

COSMOPOLITAN US