海外で働く私の生き方~フォトグラファーinニューヨーク編~

グローバルキャリアを選んだ日本人女性たちにインタビュー。

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キャリアアップや就職先のひとつに「海外で働くこと」を視野に入れていても、「どこから始めれば良いか分からないから夢のまた夢…」と半ば諦めムードに陥ってしまう人も少なくないはず。

そこでコスモポリタンでは、グローバルキャリアを憧れで終わらせないために、9月の特集テーマ「グローバル」に合わせて、実際に海外でキャリアを積んでいくことを選んだ女性たちにインタビュー。現在の働き方やそこに到達するまでの経緯、海外で働くことのメリットなどを語ってもらいました。彼女たちのリアルな体験記が、一歩踏み出すキッカケになることを祈って…!

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加藤里紗

1987年生まれ、大分県出身。都内の大学を卒業後、23歳の時に渡米。学生生活とフォトアシスタントを経て、現在はフォトグラファーとしてニューヨークを拠点に活動中。雑誌のカバーフォトを手がけるほか、最近ではフォトエッセーの執筆やトークイベントへの登壇なども行い、年々その活躍の幅を広げている。

―フォトグラファーを志したキッカケは?

「私にとっては自然なことだった」

私が生まれる前のことですが、祖父が生前にカメラ店を経営していたのでカメラを手にするのは比較的早かった方だと思います。そして高校時代には、蜷川実花などの若い女性写真家の活躍による女子カメラブームが到来。写真との接点が多かった私にとって、フォトグラファーを目指すことはごく自然な流れでした。

―日本ではなくニューヨークで活動することを選んだのはなぜ?

「ことの始まりは、渡米する彼を追いかけたところから…」

photo by koki san #regram

A photo posted by Lisa Kato (@lisaka10) on

みなさんの中にも漠然とアメリカへの憧れを持っている人は少なくないと思うのですが、私もそのひとりでした。特に、大好きなフォトグラファーのリチャード・アヴェドンが生まれ育った街でもあったニューヨークへの憧れは凄まじかったですね。

…と、もっともらしい理由もあるんですが、本当のキッカケは付き合っていた彼がニューヨークに移住することになって、それを追っかけてきたという…(笑)。以前は渡米なんて考えもしなかった私でしたが、「じゃあ私もニューヨークで働こう!」って、とても前向きなチャンスとして捉えたんです。

渡米を決めたのは大学4年生のはじめ頃。すでにフォトグラファーを志していたので、大学では4年間にわたり写真を専攻していたのですが、就職活動に勤しむ友人を横目に必死にアルバイトをする日々でした。

というのも、両親は私の渡米を心から応援してくれていたのですが、大学を卒業してからの援助は一切しないというのが我が家のルールだったんですね。厳しくも背中を押してくれたのも両親でしたし、あの時に甘やかされなかったからこそ、今ニューヨークという世界屈指の大都会でもしっかり自分の足で歩んでいけているんだと思います。大学を卒業してちょうど200万円を貯めたところで、晴れてニューヨークへ渡りました。

―渡米してからすぐにファトグラファーに?

「幸運なことに、第一線で活躍するフォトグラファーのアシスタントに!」

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渡米したは良いものの、日本ではアルバイトに精を出していたので、現場での社会経験を積まないまま、しかも英語もまったく話せないままニューヨークに降り立ってしまいました。本当にゼロからのスタートだったんです。ところがそこはインターンシップ制度が発達しているアメリカ。学生生活を送りながら、フォトスタジオでインターンを経験することができました。スタジオ経験どころか社会経験すらなかった私にとって、すべてが新しく、すべてが学びになりました。

その後、インターン中に撮りためた写真と映像の作品を手に、友人に紹介してもらったファッションフォトグラファーのKT Auletaを訪ねることに。彼女はファッションフィルムも手がけているのですが、私がインターン先で映像を学んでいたことも影響してか、幸運にもアシスタントとして雇ってもらえることになったんです。彼女に付いて一流ファッション誌の撮影現場に行けた時の感動は今でも忘れられません。

―渡米してから苦労したことは?

「家に置いてあったカメラ機材を盗まれちゃって…」

渡米して3ヵ月経ったころ、家に置いてあったカメラ機材一式を盗まれてしまうという空き巣被害に遭い、大金をはたいて購入したカメラやレンズ、パソコンすべてを失ってしまうことに…。ニューヨークに来て、再度機材を揃え直すのに苦労しました。

あと、英語習得は本当に大変でした。今でも苦労していますが…(笑)。アシスタント時代も、撮影現場での専門用語がまったく分からず、胃の痛い思いを何度もしました…。特に、一緒に働いていた他のアシスタントがイギリス人とオーストラリア人だったので、強いブリティッシュアクセントに悩まされることも多かったですね。

―逆に、渡米してから自分を誇りに思った瞬間は?

「はじめて表紙の撮影を担当した雑誌を街角で見つけたとき」

人生ではじめてカバーフォトを担当したマガジンを、マンハッタンにあるデリの店先に並んでいるのを見た時ですね。本当に嬉しかったです。世界中から集められたファッションマガジンと、自分が撮影させていただいた写真が表紙になっているマガジンが一緒に並んでいる光景は、いまだに忘れられません。

―ニューヨークで働くにあたって、知っておくべきことは?

「小切手で給料が支払われるシステムに困惑…!」

日本人にはあまり馴染みがないんですが、小切手(英語ではCheck)が一般的に流通していることに私自身かなり驚きました。給料や家賃を支払う際に、頻繁に使用されるのですが、なんと郵送で届きます。今となってはすっかり慣れましたが、はじめはこのシステムにかなり困惑しましたね。

―フォトグラファーとして海外で働く魅力は?

「街も人も文化も、すべてがフォトジェニック!」

フォトグラファーとして、ニューヨークを拠点にできることはとてもラッキーなこと! 世界の中心といっても過言ではない大都市ニューヨークでは、撮影を通して出会える人も一流ばかり。様々な人種や文化に生身で触れられるこの街はやはり特別で、とにかくフォトジェニックなものにあふれているんです。

でも、乗り越えなくてはならない壁もやはりあります。ニューヨークにいる限りは一生"外国人"だし、自分の身は自分で守らなければいけないし、言語の面でも不自由を感じることもあります。いくらお金があっても足らないと思ってしまうほど物価も高いので、とにかく気を抜けないって感じですね(笑)。

―海外で働いてみたいと思っている読者にアドバイスを!

「思い切って飛び込んでみて」

私も、自分がこんなに長くアメリカに住んで、さらに仕事までするようになるなんて、まったく想像していませんでした。思い切って飛び込むと、新しい世界が見える。私は日本を離れ遠くアメリカまで来てからというもの、一度も後悔をしたことがないんです。たまに辛くて苦しい時もありますが、それを上回る楽しさや喜びがここにはある。もし海外で働きたいと思っているのならば、思い切って飛び込んでみてほしいですね。

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