記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がCosmopolitanに還元されることがあります。
革命的なアイデアと新しいビジネスモデルを展開するスタートアップ企業。第一線で活躍し、億単位でビジネスを動かすミレニアル世代の女性起業家にクローズアップ!
ウーマンエンパワーメント! 女性からアプローチする出会い系サイト
ホイットニー・ウルフ/<Bumble>CEO
米経済紙『フォーブス』の2017年版「30アンダー30」にも選ばれ、同紙の表紙にも抜擢されたホイットニーさん。実は、20代前半で出会い系アプリ<Tinder>を共同創設したものの、2014年に同社を退職、セクハラを理由に当時の同僚や上司などを訴えた。
そんなホイットニーさんは、「女性からアプローチをする」出会い系アプリ<Bumble>を立ち上げる。その仕組みはマッチングが成立したら、女性から最初にメッセージが送れるというもの。
フェミニズム運動が広がる時代の影響もあってか、ユーザーは2,200万人以上が登録し、2017年には前年比70%の成長、1億ドル(約113億円)を超える売上を達成すると予想された。
ホイットニーさんの「成功のカギ」
「他人からの意見ではなく、自分が心から望むことを大切にしてください。それをすることが『大好き!』と思えて、この世で一番熱中できることを見つけるの。
そして、知らない世界に入り込むのに、臆病になっちゃダメ。もし何かワクワクすることがあったら、そこに飛び込んで思いっきり夢中になって。そうしながらミスをして自信をつけていくことが大切!」
12時間使用できてセックスも可能。生理用品市場に革命!
ローレン・ショルティ/「The Flex Company」共同創業者
画期的な生理用品を製造、販売する会社を立ち上げたローレンさん。生理中にセックスや水泳ができ、12時間の長時間使用ができる。そんな生理用品「フレックス」は柔らかい円盤型の容器で、子宮頸部に挿入するとフィットする仕組み。
もともとマーケティングの仕事をしていたローレンさんは、長年タンポンによる不快な症状で悩み、生理用品について自身で探求し始めたことが創業のきっかけ。2015年、カリフォルニアを拠点に、Eコマースの経歴を持つエリカ・ジェンセンさんと共同創設。
2016年10月に配送を開始してから、世界中で2億5千万個以上を販売、2017年には400万ドル(約4.5億円)の売上が予想された。
ローレンさんの「成功のカギ」
「さまざまな要素が混ざり合ったときに、起業家として成功できると思う。自分がしている仕事に心の底から情熱を持ってエネルギーを注ぐこと、ときには他の人に助けを求めること、自分よりも有能な人たちに囲まれている環境にいること。そして、自信喪失する瞬間にも負けずに打ち勝つことね!」
Z世代がSMSで気軽に「マネー相談」できるサービス
ケリー・ピーラー/「NextGenVest」創業者
ウォールストリートでキャリアを積んだケリーさんは、「Z世代(ポスト・ミレニアル世代)にお金のアドバイスをすることで、勤勉な学生の明るい未来とアメリカの経済への好影響」を目指す社会起業家。
その仕組みは、学生が無料で24時間、奨学金などの複雑なプロセスを気軽にSMSでアドバイスを受けることができるというもの。
アメリカの学生ローンの負債総額は1兆4千億ドル(約160兆円)とかなりの大金。一方で、学生が申請していない毎年27億ドル(約3060億円)にものぼる奨学金が存在する。その奨学金に1人当たり約37000ドル(約420万円)の負債額をもつ学生をつなぐことができれば、勉強熱心な学生を救うことができ、アメリカの経済にも好影響となる。
2014年にニューヨークに創設して以来、4万4000人以上の学生の3900万ドル(約44億円)の奨学金の助けになっている。
ケリーさんの「成功のカギ」
「学ぶことに情熱を持っている学生の人生の役に立つこと。その喜びが私の原動力です。心から喜びを感じられ、原動力となることを見つけてください」
ニューヨーク初の「トランスジェンダー限定」モデルエージェンシー
ペッチ・ディー/「Trans Models」創業者
トランスジェンダー限定のモデルエージェンシーを創設したタイ出身のペッチさん。彼女自身も、トランスジェンダーで、モデルとしての仕事がなかなか見つからなかったという過去を持っている。そんな経験からトランスジェンダーのモデルに権限を与えるべく「トランス・モデルズ」を創設。
ペッチさんは男子校、士官学校など男性のみの環境で育つも、16歳頃からエストロゲンの摂取や女装を始めるように。21歳で渡米、ニューヨーク大学で学び、ミス・アジア・ニューヨークシティーに選ばれたこともある。
同社は、今までに「アディダス」や「ダブリュー・ホテル」とも仕事をしている。
ペッチさんの「成功のカギ」
「信頼でき、自分のために批評的な意見をくれる人に出会うこと。そして、早く行動すること、『成長を熱望』する心も大きなカギね」
コオロギのプロテインを使ったトルティーヤチップスの開発
ローズ・ワン/「Six Foods」共同創業者
たんぱく質やアミノ酸、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれるといわれるコオロギ。国連の食糧農業機関(FAO)でも、昆虫食は健康や環境にも利点のある新しい栄養素として近年注目されている。
2013年、ハーバード大学在学時の友人2人とローズさんは、「コオロギの粉でできたチップス」を開発し起業。
グルテンフリーで低脂質のトルティーヤチップス、牛肉の2倍のタンパク質、ほうれん草の3倍の鉄分を含むプロテインパウダー、その他チョコチップクッキーを販売している。2016年には「ELLE」が起業家に贈る賞を受賞した。
ローズさんの「成功のカギ」
「一番大切なことを見失わないで。ビジネスをしていると多くの人が利益を考え、『人』と働いているということを忘れがちだと思うの。でも、相手がどんな人間か、どんな価値観か、ということを見つめるのが大切。もしお互いのバリューとビジネス上の目標が合えば、すべてがスムーズに動くはずよ」
お手頃価格で「インスタ映えする」プロのインテリアデザインを提供
リー・メイヤー/「Heavenly」CEO
従来、1部屋あたり4500ドル(約51万円)が平均的だったインテリアデザイナーによるサービスを、「低予算で、素敵な部屋に住みたい」と望む人たちのために、79ドル~199ドルでプロのデザインを提供するプラットフォーム。
サイトで100人以上在籍する中からデザイナーを選び、チャットをしながら、インテリアデザインの構想を立てていく仕組み。ハーバードビジネススクールでMBAを取得したリーさんは、2013年に妹と同社を創業。3年で従業員は2人から60人に、1330万ドル(約15億円)の資金調達に成功している。
リーさんの「成功のカギ」
「とても大切だと感じたことが、『ルールがない状況を楽しめること』。自分の会社を立ち上げたり、何か今までに前例のない新しいことをしたりすると、ルールがないの。だから自分で無我夢中で働く中で見つけていくんだけど、その時に不安や焦りを感じず、楽しめることが大事」
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がCOSMOPOLITANに還元されることがあります。
テクノロジー業界の力で難民問題に取り組む!
ジョセフィーヌ・グブ/「Techfugee」CEO
ロンドンを拠点にし、難民問題の解決に取り組みたい企業やIT企業をつなぐ会社。難民に向けたアプリなどの開発に取り組む世界各地のテック企業にネットワークを持ち、サミットやイベントを開いている。
参加しているテック企業のプロジェクトの中には、難民に中古の携帯電話を寄付するシステムをつくった「Geecycle」や、難民のVISA取得を案内する「Migreat」などのアプリが開発されている。
2016年からCEOに就任したジョセフィーヌさんはパリ政治学院やLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)を卒業。フォーブスの「30アンダー30」にも選ばれている。
ジョセフィーヌさんの「成功のカギ」
「成功は決して1人で成し遂げることができないわ。他の人が一生懸命協力してくれ、一緒に喜びを分かち合うことが大切」
ホームレスを翻訳者へと導くトレーニングを提供
マリア・ヴェルトキン/「Found in Translation」創業者
ボストンを拠点に、ホームレスや低所得のマルチリンガルの女性に、医療部門での無料の通訳トレーニングを提供する「Found in Translation」を立ち上げた社会起業家。
今後アメリカで需要が増えると言われている医療通訳と、言語のスキルをもつ低所得者やホームレスの女性をつなぎ、彼女たちがそのまま社会で医療通訳として働けることを目的としている。
自身も移民として渡米したマリアさんは、ロシア語、ヘブライ語、英語、スペイン語やポルトガル語を話すことができ、ソーシャルワーカーや翻訳家としての経歴を持つ。
マリアさんの「成功のカギ」
「私自身も低所得の移民だったことが一番の成功のカギだと思います。問題に一番近いところにいた人間は、それを解決するために最も適した存在でもある。貧しさや移民としての課題だけじゃなく、彼女たちの強みや才能に焦点を当てたわ。それによって彼女たちのキャリア、そして人生を変えることができたのが、人生での最大の達成ね」