コスモポリタン アメリカ版によると、あるサラマンダーのメスの集団が、オスの存在に左右されない繁殖方法を持っていることが明らかになったそうで、彼女たちはオスのDNAを盗んで子孫を増やしているのだとか。

The Journal of Zoology』誌に掲載された記事によれば、北アメリカに生息する、あるトラフサンショウウオのメスの集団が、自らのクローンを作って繁殖しているとのこと。

「進化の視点から考えると、セックスなしでは遺伝子の変化が起こらないため、種の存続が難しくなるのが普通です」と語るのは、記事の執筆者の1人、ロバート・D・デントン氏。

一般的なサンショウウオは交尾をせずに、メスが産卵を始めるとオスが精子を排出する体外受精で繁殖するそう。ところがデントン氏いわく、この方法にうんざりしたメスたちが、"こっそりセックス"を試みているのだとか。詳細な仕組みはまだ把握できていないものの、メスたちはオスが放出した精包(精子が入ったカプセルのようなもの)からDNAを盗み、その後、産卵。つまり、精包の持ち主に気づかれずに自由に精子を利用している、ということのよう。

「それは理論上パーフェクトな繁殖方法で、メスはオスにその場にいてもらわずとも、自分の遺伝子を次世代に残せます。突然変異も起こり新しい型が生まれますから、種の存続も可能です」とデントン氏は解説。

この特殊な仕組みが解明されれば、いずれ人間にも応用できる日が来たりして…?

※この翻訳は、抄訳です。

TranslationYuko Oguma

COSMOPOLITAN US