実は、スイーツ作りがとても苦手だ(食べるのはもちろん好き)。私のように、いつもドタバタと大急ぎで食事のしたくをするような人間には、繊細な作業を必要とするスイーツ作りは無理なのだろうと思う。卵白を泡立てる作業ひとつとっても、本当に難しい。だから、きれいにケーキを焼ける人を見ると、尊敬してしまう。ただのショートケーキだって、技術の集大成なのだ。

そんな私なのだけれど、唯一好んで作るのは、今週紹介する白玉だんご。小学生の頃、学校の料理クラブに所属しており、そのクラブの初めての調理実習で作ったのがこれだった。あの時の感動は今でも忘れられない。エッ! こんなに簡単に、こんなにおいしいものを作ることができるの!? それからしばらく白玉だんご作りにハマり、それは家族全員がギブアップするまで続いた。

スーパーに行けば白玉粉は絶対に売られているし、値段も手頃だ。作る時に大きさも調整できるから、小さい子供やお年寄りが食べる場合も工夫することができる。なにせ、白玉粉に水を加えて、練って丸めて茹でるだけ。粉ものは残ると保存が面倒だけれど、白玉粉はせいぜい150グラムほどの分量で売られている場合が多いので、私はいつも一気に使ってしまう。茹であがった状態で冷凍保存もできるので、好きな時に解凍して、食べることもできる。

白玉粉に水を加えて、練って丸めて熱湯で茹でたら、ざるにあげて、氷水で冷やす。冷えたら、きなこ、砂糖、黒みつをたっぷりかける。この黒みつの強烈な甘さが、疲れた脳を目覚めさせてくれる。あずきを添えても美味。ほんの10分で、簡単だけどおいしいスイーツができあがるので、みなさんも挑戦してみてください。

来週は、この白玉だんごを作る時に、同時に作ることができる「大根餅」を紹介する。お楽しみに!

材料(2人前)

白玉子 100グラム

きなこ 適宜

砂糖 適宜

黒みつ 適宜

その他アイスクリームなどおいしいもの 適宜

【村井さんちの田舎ごはん】まとめはこちらでチェック