美しいウェディングドレスを着てヴァージンロードを歩く日を夢見る女子は多いはず。 確かにウェディングドレスは「結婚式を彩る最重要アイテム」の1つだけど、たった1度しか袖を通さないドレスとしては高額であることも事実。

さまざまなブランドが参入し、比較的安価なウェディングドレスも登場している今のブライダル業界。だからこそ、高額なドレスにはそれだけの質を求めるのは当然のこと。ところがコスモポリタン イギリス版によると、最近では質と値段が一致しないウェディングドレスも増えているんだとか。

「これまでは品質と値段は比例するものでした。安価なブランドには質を期待できませんが、有名オートクチュールブランドの高額なウェディングドレスには、高い品質を期待することができたんです。しかし現在のウェディングドレス市場を見ると、そうとは言えない現象が起こっています」と語るのは、手作業で縫い上げる高品質なウェディングドレスブランドのデザイナーとして活躍するヘイリー・ペイジさん。例えば8,000ポンド(約115万円)以上するような高額なドレスであっても、糊づけ加工で仕立てられたような粗悪なものも多いんだそう。

instagramView full post on Instagram

「ヘイリー・ペイジ」のドレスたちの饗宴!

オーストラリアのラグジュアリー・ブライダルブランド<Grace Loves Laceの創業者であるミーガン・ジエムズさんもこの意見に同意している1人。「私たちのようなプロは、どのブランドが自社で丁寧に製作し、どのブランドがそうでないのか分かっています。でも一般の人にはそうした識別が難しいものです」。

SNSもこの現象の一端を担っているとヘイリーさんは指摘。「Instagramや広告キャンペーンで"ラグジュアリーブランド"と印象付けられると、実際の製品がどうであれ、そう信じてしまう人も多いんです。宣伝用写真はシルク製のドレスが使われていても、実際に購入してみたらポリエステル製だった、という話もよく聞きます」。

そんなヘイリーさんがアドバイスする「ウェディングドレスの確認ポイント」は以下の通り。ブランドイメージに惑わされず、自分でしっかり見極めることが肝心のよう。

1.手触りを確認

「高品質の布地は手触りで分かります。滑らかさや肌ざわりの良さを自分で触って確認してください」

2.色を確認

「ハイクオリティな素材だけで作られたドレスと、粗悪なレースやポリエステル配合の布で作られたドレスは、太陽の光の下で見るとその差は歴然。色がまったく異なります。また粗悪な素材のものは、写真を撮影すると青や緑、または黄色がかった色味になるのも特徴です。お店で確認したいときは、窓際で色を確認し、スマホで撮影してみるとよいでしょう」

3.試着してみる

「安い素材はシワになりやすいことが多いんです。実際の結婚式では座っている時間も長く、立ち上がったときにシワがついていたり、布に引きつりが生じてしまうことも。ブライダルショップで試着したとき、着心地だけでなく立ったり座ったりした後の布の状態を確認してみてください。シワがついていたら、それはラグジュアリーな素材を使用していない証拠です」

4.糊づけ処理がないか確認

「ラインストーンなどを糸で縫いつけているのではなく、グルーガンで糊づけしているブランドも多いんです。きちんと縫いつけていなければラインストーンはすぐに取れてしまいますし、布に糊のシミもついているはずです」

5.ドレスの裏側も確認

「袖口や裾、布の継ぎあわせの部分などの処理もぜひ確認してください。縫い目が雑だったり、ほつれがある場合、それはキチンと仕立てられていない証拠です」

6.仕立て先を確認

これはミーガンさんからのアドバイス。「ブランドがドレスをインハウスで仕立てているのか、外注に出しているのか、大量生産しているのかなどの詳細を語ることはあまりありません。でも『もしかして…』と思う場合は、店員さんに聞いてみることをオススメします」。

後悔しないドレス選びは最高の思い出を作るための重要なポイント。ぜひ参考にして、あなたらしい結婚式を演出して♡

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN UK