「最近、私セックスしてない」と聞いたとき、「よかったね~!」と言う人はあまりいないのでは? セックスレス対策の情報はいろいろあるけれど、セックスしないことの良さについてはほぼ語られないもの。
ところが性の専門医であり作家であるヴェリティ・サリヴァン医師によると、セックスしてないことにもたくさんのメリットがあるのだそう。彼女の興味深い指摘をコスモポリタン イギリス版からお届けします!
1.性感染症の検査や治療のチャンス
セックスは素敵なものだけど、リスクがあるのも事実。16~24歳の性感染症の感染率が急上昇している昨今、サリヴァン医師は"セックスフリー"時期を設け、検査や治療に当てることを提案。「性病には感染後、検査をしても判明しない期間があります。クラミジアや淋病は約2週間、梅毒やHIVは約1カ月程度です」。セックスを一定期間休んだ後に検査を受けることで、より正確な結果が分かるのだそう。
2.望まない妊娠の心配をしなくてすむ
妊娠を望んでいない人にとっては、大きなストレスの種を抱えずに済むという利点も。「禁欲生活は心身面の影響がもっとも少ない最高の避妊法です」とサリヴァン医師。
また、後日セックスを再開する場合は「必ずコンドームを使用し、必要に応じて婦人科医に相談しながらもっとも適した避妊法を相談してください」とアドバイス。
3.マスターベーションも楽しい♡
セックスには「精神的に満たされる」「血圧が下がる」「よく眠れる」「ストレスから解放される」などの心身面でのメリットがあると言われているけれど、でもこうしたメリットは"誰か"とセックスしなくても、マスターベーションで得られるそう。
「マスターベーションはリスクなく満足感が得られる方法です。ストレス解消や熟睡できることに加え、自分のオーガズムを知ることで(セックスを再開した際)パートナーとのより良いセックスの参考にもなるはずです」とサリヴァン医師。
4.友だちと過ごす時間が増える
彼氏がいると、友だちと会う機会はどうしても減ってしまうもの。高齢者1,500人を10年間調査したところ、たくさんの友人に囲まれている人は、交際範囲が狭い人に比べ、20%以上長生きするとの結果が出たんだそう。友だちって本当に大切!
5.ムダ毛処理の必要ナシ!
ムダ毛は気にする人、しない人、考え方はさまざま。でも"セックス前にはビキニラインの処理をしたい派"の人にとって、お手入れは手間のかかることだけに毎回結構なプレッシャーになっているのでは? しかも一言に「ムダ毛」と言ってしまうけど、実は陰毛にはれっきとした役割があり、必要があるから存在しているもの。
「陰毛はデリケートな性器の皮膚を守り、性感染症を防いでくれるものです」とサリヴァン医師は説明。セックスフリー期間にビキニラインのお手入れもお休みすれば、性器を自然な方法で守れるだけでなく、エステに通う時間とお金の節約にもなる!?
6.自分に適したペースを見つめ直せる
セックスを定期的にするのが"普通"と思っている人が多いものの、実際にはセックスの趣向はさまざま。セックス依存症の人もいる一方で、まったくセックスに興味がない人も1%程度いるのだそう。
「"週に何回セックスすべき"などの基準値は存在しません。セックスよりもハグの方が心地よいと思う人にとっては、それが正解です。大切なのは、幸せな気持ちになれること!」
そう、幸せな気持ちになれることが何よりも大事!
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 宮田華子