人間関係を専門とするリサーチャー、ションティ・フェルダーンの著書『For Women Only: What you need to know about the inner lives of men(原題:女性限定~男性の心理について知っておくべきこと~)』は、男性への理解を深めるのに役立つ一冊。

コスモポリタン ナイジェリア版では、この本の中から男性の思考の癖や、彼らが女性に期待していることなど、健全で長続きするパートナーシップを築くために必要なヒントをピックアップ。

大好きな彼と長く一緒にいるために、男性特有の「習性」を勉強しておきましょう。

1.男は愛だけでは不充分

男性が愛やイチャイチャよりも遥かに求めているのは、女性からのリスペクト(尊敬)なのだとか。本書のために特別に実施された調査でも、男性は「尊敬されていない」=「愛されていない」と感じてしまうことが明らかになったのだそう。

本の一文によると「女性にはピンと来ないかもしれませんが、男性にとって(特に自分のパートナーからの)尊敬の念と肯定感は、生まれつき備わった欲求であると同時に、必要不可欠なもの。尊敬されていない、あるいは役立たずと思われるくらいなら、"愛されていない"と感じるほうが彼らにとってはまだマシなんです」とのこと。

たとえ私たちが心の中でパートナーのことを尊敬していたとしても、時に私たちの言動が、彼らにはまったく異なるかたちで解釈されてしまう可能性も。だからこそ、ただ漠然と"頼りにしている"のではなく、相手を高く評価し、尊敬していることを表すのが大切なのだそう。仕事面においても私生活においても、彼の価値観や能力、決断などを声に出して尊重することから始めていきましょう。

2.7割の男性が、本当は不安を抱えている

あなたの彼がたとえどんなに落ち着いていて、自信があるように見えても、実は自分の"無能さ"が露呈するのを恐れている男性は多いのだとか。

さらに興味深いことに、本書の調査に参加した男性のうち72%が、(一部の人はとてつもない成功を収めているにも関わらず)「自信満々な態度で立派な成績を残すよう努めているが、実は不安を感じており、自分や自分の能力に対する周囲の意見が気になることがある」と話したのだそう。

平気そうに見える彼も、本当はそう見られるために気を張りつめているのかも? 女性だって同じような状況にあれば、当然疲れるはず。彼が無理しすぎないよう、時にはいたわる言葉をかけましょう。

3.「自分が養わなければ」という思いは消えない

端的に言うと、たとえ彼がどんなに高収入で、家族を一生養っていけるほど金銭的に満たされていたとしても、それは彼が一家の大黒柱として感じる"精神的プレッシャー"を軽くする要素にはならないのだとか。

50年代によく見られた"亭主関白"タイプの男性は減り、むしろ現代の男性の多くは、あなたが家族のために金銭的に援助してくれることを有り難く思っているはず。ただ、だからといって彼らに生まれつき備わっている「パートナーや家族は自分が守りたい」という"欲望"が消えることはないのだそう。

本の中では、「愛する者を養うというのは、男性のアイデンティティの核となるようなもの。彼らはそこに責任を感じ、ひいては存在意義とも捉えているのです」と解説。

女性からすると理解しがたいかもしれないけれど、彼らにとって"養う"ということは"愛する"ことの象徴なのだそう。「男性にとって、給料を家に入れるということは、純粋かつシンプルな愛情表現なんです」。このような概念が強い男性にとっては、仕事と家庭のバランスが、関係を続ける上でかなり重要なカギとなりそう。

4.セックスは驚くほど男性にとって重要なもの

女性はときに、「男は性欲の塊で、ただやりたいだけ」と考えがちだけど、男性にとってセックスは"ただ肉体的に必要なもの"なだけではないのだとか。

「男性にとってのセックス不足は、たとえば女性にとって"恋人が突然口を聞いてくれなくなった"ときに感じるのと同等の精神的ダメージに繋がります。そこに不満が生まれれば、結婚生活も危機的な状況になりかねません」

つまり、セックスは単なる肉体関係ではなく、セックスによる親密さを通じて「彼らはあなたから大切に思われているという安心感を覚え、心の奥底にある孤独感が埋まり、すべての物事に対して自信を持って立ち向かうためのエネルギーを得るのです」とのこと。

5.他の女性をつい見てしまうのは、単なる男性の本能

女性には残念な情報だけど、彼が他の女の子に目移りしてしまう行動は止められないのだとか。なぜなら、それは故意にやっているわけではなく、彼らの"本能"だから。

「幸せな結婚生活を送っている男性でさえも、視覚的に魅力的な女性には、無意識に目がいってしまうんです」。

女性はこんなとき、「彼が目移りするのは、私に魅力が足りないからだ」なんて考えてしまうことも。でも、それは大間違い。他の女性を見てしまうことと、あなたへの愛情の有無とはなんの関係もないのだと覚えておきましょう。

むしろ本によれば、多くの男性がこの"視覚的に美しいものに目がいってしまう性質"から抜け出したいと言っているのだそう。持って生まれた本能はどうしようもないので、この問題に関しては、女性側が理解を示してあげるのが得策かも。

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN NG