親になると、生活リズムや優先順位は一変してしまうもの。あとからお互いの価値観や将来設計のズレが発覚してしまわないためにも、妊娠や妊活前にカップル・夫婦間ですり合わせをすることが大切です。

本記事では、これから赤ちゃんを迎えようとしているカップルや夫婦が話し合っておくべきことを、セラピストや心理療法士などの助言をもとにリストアップ! 子育ての分担からしつけの厳しさ、大学費用についてなど、考えることは多岐にわたるよう。


【INDEX】


子どもが欲しい理由は?

コンサルタントのカイル・エリオットさんによると、多くの夫婦は、子どもをつくる時期や人数の話し合いはするものの、「そもそもなぜ欲しいのか」というところまで追求はしないよう。

「お互いが子どもを欲しい理由を話し合う時間を設けることは、パートナーをより深く知る大事な機会です」

そもそもすぐに妊娠できなかったらどうする?

"ここまで(年月)頑張っても無理"だったら、人工授精に挑戦する? それとも養子縁組? いざというときのために、こういう大事なことは事前に話し合って、お互いに共通認識を持っておくことがおすすめ。

妊娠中、もし我が子に障害があるとわかったら…?

もし障害が見つかったら…出産する? 育てる場合、そこにのしかかる経済的・精神的負担はどうやって乗り越える? こういった深刻な事態に陥った場合どうするのかを前もって考えておくことで、自分の心も、夫婦の関係も守られるかも。

出産はどこでする?

最近流行りの自宅出産がいいか、それとも無難に病院か。妊婦として希望があれば、しっかり下調べした上で旦那にプレゼンしておこう。

お金に対する価値観や使い方を話し合おう

『Holistic Wealth』の著者であるケイシャ・ブレアさんは、パートナーのお金の使い方を確認するべきと説明します。

これから数十年にわたって、子どもにかかる費用を一緒に決めていく必要があるため、お金に対する価値観や使い方を共有することは、親となるカップルにとって非常に大切なこと。

「赤ちゃんを受け入れる準備にもお金をたくさん使いますし、あらかじめ将来設計をしておくことが大切です

たとえば、子どもを持つ前に広い家に引っ越したり、全員が乗れるような車に買い換えたり、毎月のオムツ代やその他の必要費用について、事前に話し合っておくことが大切のよう。

経済的にどうやって子どもを養っていく?

共働きは続けるのか、あるいは子どもが生まれたらどちらかが子育てに徹するのか。家族が1人増えるだけで、経済的にはいろいろ苦しくなって当然。1人の給料で食べていけるのか、貯金を崩すのか、もっと安い場所へ引っ越すのか…あらかじめ相談しておこう。

子どもの大学費用の貯金や投資は?

心理療法士のニコラス・ハーディさんによると、将来のための貯金計画を持つことも大切とのこと。たとえば、子どもの大学費用の貯金や投資に関することを事前に決めておくのもおすすめ。

「自分の子どもが親戚からお金を相続するというケースも少なくはありません。そういった場合、それを子どもの将来のために貯蓄するかどうか、どうするのがベストな選択なのか、いざというときのために話し合っておくのもいいでしょう」

いずれにせよ、お金が絡むことは何事も早めにルールを決めておくことが大切のよう!

子どもは公立に入れる? 私立に入れる?

教育には莫大なお金がかかるもの。学校や、住む場所によって必要な費用も変わってくるので、ギリギリまで放置せず、早め早めにこの件について話し合っておくのがおすすめ。

子どもはどんな環境で育てたい?

忙しい都会から、落ちついた地方へ引っ越しする? どちらか(あるいは両方)の実家の近くに移り住む? 平等な目線で、今のうちに話し合っておこう。

子どもの育て方は?

ハーディさんいわく、しつけの方針を決めておくと、子どもの育て方を話し合うえで、スムーズに進むんだとか。何のために𠮟るのか、何をもって良い・悪いとするのかを、夫婦の共通認識として持っておくべきとのこと。

しつけはどのくらい厳しくする?

子どもは小さいときから、どちらの親になら甘えられるか判断しているらしい。しつけの分担や厳しさの度合いはどうするか、テレビや甘いものはどのくらい許可するかなどを決めて、夫婦でタッグを組んでおくのが得策。また、しつけの方法(お尻を叩くのはOKかなど)についても共通で認識しておきたいところ。

子育てはどうやって分担する?

自分1人で抱え込んで、睡眠不足でボロボロになってからいざ相談…じゃツラ過ぎる。食事、オムツ替え、夜泣きのお世話など、事前に担当を決めておくといいかも。

手助けは誰に、どのくらい頼む?

両親が"手伝うよ!"と言って数カ月家に滞在…となったら、それはそれで大変。どういったときに、どれくらいの頻度で両親に手助けを求めるのかも、2人で決めておきたいことのひとつ。

子どもを預けるとなったらどうする?

2人とも働き続けたい場合、どちらかの母親に預ける? 実家が遠すぎる場合は保育園に入れる? 自分たちの経済状況を踏まえて、しっかり考慮しておくことが重要。

自分たちに万一のことがあったら、子どもはどうする?

考えたくないかもしれないけれど、もしものときのために、子どもの将来を保証しておくのは大事なこと。親戚に預けるのかなど、念のため相談しておこう。

あらゆる形の"カミングアウト"にはどう対応する?

性の多様化が進む現代。親として、セクシャリティに関わらず我が子を愛と寛容で包み込む準備をしておきたい。周囲から何か言われたときに、どう対応するかも考えておこう。

夫婦として、家族として、週にどれぐらいの時間をかけられる?

この質問をすることで、お互いの時間の使い方や優先順位を確認し合えるそう。また、夫婦としての時間と家族としての時間を、きちんと区別して考えられているかどうかも確認できると、セラピストのアマンダ・パシューコさんは推奨します。

「現時点でパートナーが時間の使い方をわかっていなかったら、子どもができたときに混乱を招くかもしれません」

健全な夫婦関係を持ち続けるには、どうしていく?

子育てに追われ、夜もまともに眠れず、夫婦の会話もままならない…そんな日常の中でも、夫婦としての時間を持てるように話し合っておくことが大切(もちろん、セックスについても)。子どもを両親に預けて月いちのデートに出かけたり、長期休暇をとって家族でゆっくり楽しんだり、あるいは普通の日常の中でも、子どもが寝た後に2人でリラックスタイムを持ったりするなど、愛の炎を絶やさないように工夫しよう。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:名和友梨香Haruka Thiel

COSMOPOLITAN US