女性なら誰もが経験アリ、というわけではないかもしれないけど、「ワンナイトラブ」という言葉が一般的になりつつある昨今。アメリカでは、「ワンナイト」ならぬ「"ハーフ"ナイトラブ」というのがじわじわきているらしい。噂の「ハーフナイトラブ」とはいったい?コスモポリタンUSのライターが調査してきました!

女子大生ベロニカ(仮名)のケース:

彼と別れたばかりだったため、誰か良い男はいないかとパーティに参加。酒も手伝ってか、そこで出会った男と早速ベッドインすることに。ところが、いざその段になったら、そいつがかなり自分勝手で、おまけにウィスキーの飲みすぎでアレもそんなに調子が良くなかった。彼氏にする以前に、ワンナイトラブで満足のいくセックスがしたかったベロニカは激しくがっかりし、ことが終わり男がパンツを履いた後、朝も迎えず午前4時に無言で部屋を出ていった。男はパンツをはくやいなや眠り始めたというので、目が覚めた瞬間「あれ?」と思ったことだろう。セックスから一夜明けて、朝日の中で改めて互いの顔を見るというのもワンナイトの醍醐味(あるいは最悪の瞬間)である。だけど、そんな時間を待つこともなく「こいつ、もういや」と見切って帰ってしまったというわけ。

こういった「ハーフナイトラブ」が広まり始めたのは、どうやら2011年から2012年あたりらしい。ちょうど<Tinder>というマッチング系 のSNSが台頭してきた時期と重なっているという見方もある。VANITY FAIR の記事によると<Tinder>で、セックス目当ての気軽な出会いを求める女性が増えてきたのだ。そんな彼女たちの目的はいたってシンプル。"満足のゆくセックス"だけなのである。もし満足がいかなければ、その男はその後一切用無し、というわけ。「うわー、こいつのセックス全然良くないわ」と思えば即、帰るというのがハーフナイトセックスなのだ。

では男性側の意見はどうだろう? 24歳から27歳までの、ハーフナイトセックスで女性に帰られた経験のある男性10人に聞いてみたところ、女性がそそくさと出て行った原因がセックスだったとは誰も思っておらず、「信じられない」と口を揃えた。そのうち1人はセックスに非常に自信があったので、怒りすら覚えたとか。ただ、朝起きて、隣に昨日愛し合った(?)女性がいないことに気がついた時は「自分の態度か何かに不満があったのかも、とかなり不安になる」と多くの男性は思ったようだ。というのも「これを機に真剣なお付き合いが始まるかも」と考えるから。実際のところは、そなんのことは無く、ただ男性側のセックスが酷かったから帰っただけなのだ。

女性によっては「翌朝、恥ずかしすぎるから早く部屋を出る」、あるいは「自分がルームシェアしているルームメイトの元へ帰った時、いちいち何をやっていたか説明するのが面倒だから、彼女たちが眠っている間に帰る」というパターンも。何にせよ、男性を不安にさせるのは間違いない。

また、ROLLING STONE の記事によると、最近問題視されているのは、マッチング系のSNS が一般的になったことで、若者が早くから手軽にその場限りのセックスを繰り返し、結果、良質なセックスとそうでないセックスの区別がつかなくなるのではないか、という点である。つまり「セックスは質より量が大事で、それが当たり前」だという世代がそのうち台頭するのではないだろうか、と言うのである。

果たしてこの「ハーフナイトラブ」、日本でも普及する日が来るのでしょうか?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN US