「セックスのときイったフリをする」というのは、女性からはしばしば聞こえてくる話だけど、実は男性もイったフリをすることがあるという調査データが。

男性たちが「フリ」をするのは一体、なぜ…? その真相に迫るべく、コスモポリタン アメリカ版の男性ライターがまとめた調査&分析記事をお届け!

僕らが女性みたいにイったフリをするようになったのは、いつからだろう?

「女性って、彼がイったかイってないか、実のところ知らない(見てない)んじゃないかな? 例えばキャンドルだけに照らされた薄明りの中で、男性がイった証拠の確認までする人ってそうはいないはず。

でも、僕にはこんな時がある。『オーガズムに達しなかったけど、彼女を傷つけないためにも、ここは"良かった"と言っておこう』。

そう、皆こうやって嘘をつくんだ。

さかのぼることおよそ28年前。1989年に公開されたメグ・ライアン主演映画『恋人たちの予感』の中で、男女がカフェで語らう有名なシーンをきっかけに世に広まった、"女性はイったフリをする"という定説。でも男性も同じだという事実は、これまであまり語られてこなかったはず。では一体いつから、男性も女性のようにイったフリをするようになったのか?

女性の"イったフリ説"については、2009年の調査でより明確に数字化されたものがある。直近でセックスした際に『女性をイカせることができた』と答えた男性が85%だったのに対し、実際に『イクことができた』と回答した女性は64%だったというのだ。やはり女性は、かなりの確率でイったフリをしているらしい。では、男性の場合は…?」

男性の28%がイったフリをしている。

「2014年のカンザス大学の研究によると、実に28%もの男性が"イったフリ"をしたことがあるという結果が。

そこで男性陣に、なぜイったフリをするのか尋ねたところ、

『早く終わらせたかったから。それに彼女にバツの悪い思いもさせたくなかった』と回答したのは、32歳のロジャー。

パートナーを喜ばせたい、がっかりさせたくない、というのがベッドの上で男性が嘘をついてしまう主な理由のようだ。

加えて、お酒が原因でオーガズムに達せなかったという男性陣も。

『酔っぱらっていて、イケなかった」』(マイケル/33歳)

『酔っててフィニッシュできなかった』(ウィル/32歳)

『酔っぱらってたし、早く寝たかった』(リック/29歳)

ただし、お酒を理由にできるときはまだいい。時には説明できない理由でイケないこともあり、それを認めるのは男性にとってすごく恥ずかしいことだったりもするのだ」

イケないのは彼女のせいではなく、自分の責任…。

「1994年に行われたリサーチでは、4人に1人の男性が週1回のペースでマスターベーションをしていると回答。それが現在、同じペースでマスターベーションをする人は2倍以上の57%に達しているという。

20年で2倍…これはアダルトサイトへのアクセスがより身近になったことなど、インターネットの普及が大きく影響していると言えるだろう。

以前よりポルノに触れる機会が増えただけでなく、より若い世代も気軽にアクセスできるようになった今。2016年のミドルセックス大学の研究によると、若い男性の半数が、"ポルノの中で繰り広げられているセックス=実際のセックス"と認識していることが判明したらしい。また、40%が『ポルノと同じ行為をしてみたい』と思っているというデータも。

ポルノの刺激に慣れてしまうと、現実のセックスでなかなか思うようにできなかったり、彼女の中でイケないことに焦りを感じてしまうという悪循環を招くことも…。

『脳がポルノのような非現実的なセックスの刺激に慣れてしまうと、実際のセックスが物足りなく感じてしまうんだ』(ウィル)

『ポルノを見てオナニーしてイクことを繰り返していると、ペニスが自分の手からの刺激に慣れてしまって、彼女の中でイクのが難しくなる』(リック)

そうなった時、男の本心としては『ごめん、オナニーでイってもいい?』と言いたいところだけど、そういうわけにもいかない。

つまり、『イったフリをするほうが、パートナーのためにもいいんじゃないか』という結論に達する…というわけだ。

男としては恥ずべき点もあるけれど、これはまさに、多くの男性が直面している『現代ならではの苦悩』と言えるかもしれない」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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