出掛けるときはもちろん、中にはトイレの中でもスマホと一緒でないと落ち着かない…という人もいるのでは? スマホありきの生活が当たり前になった現代では、恋人と2人で過ごしているときでさえ、ついついスマホの画面を気にしてしまいがち。でもそれって時に、何か大切なものを失っているのかも…。

そんな疑問をもったコスモポリタン アメリカ版のセックス&恋愛エディター、ジュリア・プガチェフスキーが、1週間「ベッドではスマホを使わない」と決め、彼とこのルールを実践。その結果、大きな変化があったそう! そんな彼女の体験談を、コスモポリタン アメリカ版からお届けします。

スマホを持ってベッドに入ったら即TwitterやInstagramをチェックしはじめ、お互い黙って画面を見つめるだけ。

「恋人のブラッドと私は、一緒に過ごす時間はできるだけスマホの画面を見ないことにしています。テーブルの上に置いておくだけで、必要なければ触らない。その理由は、キャンドル越しに見つめ合いながらロマンチックなディナーを楽しむより、スマホの画面を見続ける誘惑に勝てないようなカップルになりたくなかったから。小さな努力だけど、そうすることでよりお互いを親密に感じられるものです。手を繋いで歩いたり、一緒にグラスを傾けるときに考えているのはお互いのことだけ――私たちはそう思える関係を築けていると自負しています。

でも寝室では"スマホを手放すルール"をついつい破ってしまいがち。スマホを持ってベッドに入ったら即TwitterInstagramをチェックしはじめ、お互い黙って画面を見つめるだけ。ただ、SNSで見つけた情報やコメントで、傷ついたり嫌な気分になることが多いのも事実です。『不幸のほとんどがスマホ経由でやってくるんじゃないかな?』と思うこともあるのに、それでもスマホを手放すのは難しい…。

そのことに気付いた私たちは話し合いの末、『1週間、ベッドではスマホ禁止』と決め、これを実行しました。その結果、5つの変化が表れたんです」

1.セックスするきっかけが増える

「仕事から帰宅すると、彼は自室で何かゴソゴソ、私はずーっとスマホをいじっている…というのが日常でしたが、この状態にストレスを感じ始めていました。『1日にどれぐらい砂糖を摂取している?』とか『何回エド・シーランの曲を繰り返し聴いている?』とか、自分のそういったことは割と細かくチェックする性格なのに、毎日SNSにどれだけ時間を掛けているのかについては気にしていなかったんです。

ベッドでのスマホ使用を禁止した、ある休日の朝のこと。その日は特に予定もなく、スマホも使えないので、仕事関係でもらったセックストイを2人で試してみることにしました。ものすごく小さな紙にかなり雑に書かれた"使用方法"を2人で読みつつ、まるでIKEAの家具を組み立てるみたいに試行錯誤しながら前戯をトライ。もしすぐに使い方をググっていたとしたら、レビューを見ただけで使用するのをやめてしまったり、またはブラウザに"オススメ"表示される他のセックストイ検索に夢中になってしまったかもしれません。2人で分かりづらい説明書を解読し、『こうやったらいいのかな?』と考えながら試して、最終的に最高のセックスを楽しめる結果となりました」

2.お互いを深く知ることができる(セックス時は特に)

「平日の朝はいつも、先に準備ができた方がスマホをいじりながら相手を待つのが習わし。ある日その時間にスマホを使うのをやめてみると、相手をよく観察できることに気付いたんです。愛するパートナーが髪をとかしたり、今日着る服を選んでいる様子を見るのは本当にステキなこと。それがベッドの中でなら尚更! せっかく彼が(しかもほぼ裸で)隣で寝ているというのに、インスタをスクロールして同僚の休暇写真を眺めているなんてもったいない! 目の前のセクシーな男性をじっくり観察する方が良いのは火を見るよりも明らか。

ちなみに…着替え中、彼のセクシーなカラダを目にすることにより、遅刻を覚悟でモーニングセックスしたくなって困ってしまうことも♡」

3.気分が向上する

SNSは楽しいものでもあるけれど、人によってはウツや悩みの原因になることも。私の場合、フィードに流れてくる友人の幸せそうな写真にジェラシーを感じたり、誰かのコメントがきっかけで自信をなくしたりすることもよくあるんです。

ところがベッドの中でSNSを追いかけるのをやめてみると、ずっと気分が良いことに気付きました。彼と向き合いおしゃべりする時間を持つことで、お互いの日常についてだけでなく、将来の夢や希望についても話が膨らみます。楽しい上に気持ちが上がるなんて、素晴らしい!」

4.一緒に質の高い時間を過ごせる

「アイライナーを描くのに手間取ったある朝のこと。いつもなら私を待つ間はオンライン掲示板の政治スレッドに夢中になっている彼なのに、その日は何と近所のお店でアイスコーヒーを買ってきてくれたんです! 素晴らしい変化に驚くばかり。

また『ベッドでスマホ禁止』を実践した1週間で、2人が今情熱を傾けている映像プロジェクトも大きく進捗しました。脚本の概要を決め、撮影日も決定。時間を無駄にせず、(これまでスマホに費やしていた時間を)自分がすべきことに集中し、さらに有意義な時間が過ごせるようになったんです」

5.コミュニケーションの重要性を実感できる

「実は『ベッドでスマホ禁止』を実践していた週に、私は食あたりで数日寝込んでしまいました。長い間ベッドで過ごしていたので、『いくらなんでもちょっとぐらいスマホをチェックしないと…』そんな気持ちになったのも事実です。私の気分が良くなり始めたときに彼が不在だったので、ショートメールくらいなら…と思い、何人かの人にメールを送りました。

彼にも私の様子を知らせるためのメールを送ったのですが、夜中に起きて必死に看病してくれた彼に対し、感謝の気持ちをちゃんと書かなかったんです。『スマホ禁止ルールを出来るだけ守ろう→短文メッセージにしよう』という意図からだったのですが、このときのメールは彼を傷つけてしまいました。後日、私たちはこのやりとりについて話し合い、私の思慮不足で彼を傷つけてしまったこと、またスマホでのやりとりだけでは伝わらないこともあるのだということを深く認識することになりました。スマホがあればコミュニケーションが成立する、ということではないんです。実際に相手の目を見て会話することが、やっぱり大切なんです」

「なるべくスマホを手に取らない」、「どうしても必要なときだけスマホを使う」という自分ルールを新たに作ったんです。

SNSを生活から完全にカットするのは難しいことですし、遠い場所にいる友人と繋がるためのツールとしては有効なものです。事実、彼と私は以前遠い場所に住んでいたのですが、Facebookで繋がったことで再会し、付き合うようになりましたから。でも私は昨年、スマホからFacebookTwitterのアプリを削除しました。ブラウザ上で使うことはあるし、完全に"スマホ絶ち"をしようとしているわけではないけれど、でも『なるべくスマホを手に取らない』、そして『どうしても必要なときだけスマホを使う』という自分ルールを新たに作ったんです。

『彼と一緒にいるときにはできるだけスマホを手放す』――難しいことではあるけれど、これは『向かい合って座っているのにお互いスマホをスワイプしているだけ』のカップルにならないための、1つの方法だと思っています」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US