近年よく耳にするようになった「年の差婚」。でも、実際にかなり年上の人と付き合うってどんな感じなの? 

コスモポリタン アメリカ版では、19歳年上のフィアンセとの恋愛について語ってくれた女性の体験談を紹介。恋に困難はつきもの…でも愛さえあれば怖いものはないはず♡

「親友と恋に落ちることができたら…どれほど素敵だろう」と考え始め、それがもしかしたら現実になるかもしれないと思うと、胸がいっぱいになりました。

「私がジョン(仮名)と初めて出逢った時、彼は結婚していて、私は別の男性と婚約していました。でも私たちはすぐにとても親しい友達になり、仕事に関することにしろ、友達に関することにしろ、そしてもちろん恋愛に関しても、何かある度に彼にアドバイスを求めるようになっていました。

私たちは不倫していたわけではありません。ただ、お互いの恋愛生活が少し不安定になっていた頃、たまたま側にいた者同士だっただけ。ジョンと知り合って3年ほどが経った時、彼は奥さんと離婚しました。その約4カ月後、私も婚約を破棄しました。それはジョンが好きだったからではなく(当時はまだ、ただの友達としか見ていませんでした)、フィアンセとの関係性が精神的に不健康なものだと気づいたからでした。

その2カ月後、ジョンにデートに誘われました。まったくの想定外でしたが、正直いうと、ドキドキしました。でも、ついこの前婚約破棄したばかりの自分が、すぐにまた新しい恋愛を始められるのか不安でした。それでも、デート1回くらいなら問題はないと思うことにしました。

デートはというと…最高でした。

ジョンとはとてもウマが合い、私は彼を恋愛対象として意識し始めました。「親友と恋に落ちることができたら…どれほど素敵だろう」と考え始め、それがもしかしたら現実になるかもしれないと思うと、胸がいっぱいになりました。

ただ、1つ大きな問題が…それは彼の年齢でした。私は28歳の独身現役教員。かたや彼は、47歳で自営業を営む、15歳の娘を持つ父親でした。

私は彼の年齢を一度も気にしたことはありませんでした。その理由の1つに、彼が47歳には見えないというのもあったと思います。私の友達の多くも、彼を初めて見た時、最高でも35歳くらいだと思ったそうです。また、彼は性格的にも年齢を感じさせず、逆に私は実年齢より落ち着いているというのもあったかもしれません。いずれにせよ、お互いにちょうどいいバランスだったし、私はあまり周りの言うことを気にして振り回されるタイプでもありませんでした。

それでも19歳の年の差は、それなりの"チャレンジ"でした…。彼の娘さんにも元奥さんにも、私のような若い女性とジョンが付き合うのは非常識だと言われました。もちろん、元奥さんにしてみれば、離婚した相手に対する嫉妬心や裏切られたような気持ちなど、色々な思いがあったと思います。娘さんだって、私と13歳しか違わないわけで、自分と年の近い義母を持つなんて想像もできなかったのでしょう。だから反対されるのも理解できる。でも、そういった意見(特に娘さんの)をきちんと聞きつつ、私たちは他者の批判に屈してこの関係を手放すつもりは微塵もありませんでした

私の友達の多くも、彼を初めて見た時、最高でも35歳くらいだと思ったそうです。

「幸い近しい人たちからは、あまりネガティブなコメントをされることはありませんでした。お互いの両親のサポートは厚く、周りの友達もお似合いのカップルだと言ってくれます。それはきっと一緒にいる私たちが、いつも何でも話し合い本当に幸せであることが伝わっているからだと思います。なので、誰かが首を傾げるときは、どうしてこの年齢差で上手くいくのか単純に不思議がっている場合が多いです。馬鹿にされたり、ゴシップのネタにされたりすることはほとんどなく、むしろ私たちの成功の秘訣を知りたがっているように思えます。

万が一偏見の目で見て来る人がいたら、色々な意見があるということで、あまり気にしないようにしています。私たちはお互いに大切に思い合い、助け合える存在で、それを人に何か言われたからといって手放すつもりはありません。

子どもを作るかどうかは、まだ悩みどころです。絶対に欲しいかどうかは今もお互い決めかねていますし、自分もいつか母親になるんだろうなと漠然と思ってはいましたから。でも人生、生きていると考え方も変化しますよね。というのも、もしジョンとの間に子どもが出来たら、その子が高校を卒業する頃には父親は70歳ということになります。それだけでなく、教員として働くようになって、親の抱える責任の重さをこの目で見て来たというのもあります。目の前にいるわが子をきちんと大切に育てたいと思うと、すべてを上手くやらなきゃいけないようなプレッシャーに駆られてしまうかもしれない…自分が本当にそこまでしたいか、今はまだ正直よくわかりません。

今は義母でいられることが幸せだし、今の家族の状態で十分満足しています。もちろん、新しい家族ができたら、それはそれで素晴らしい変化をもたらすとは思いますが、それは同時に非常に大きな変化にもなります。なので、ジョンから直接『子どもはもういらない』と言われたわけではありませんが、私自身がどうしたいのかを考えているところです。

他にこの関係において人と違うものがあるとすれば…人生とその終わりの捉え方ですかね。変な話、ジョンがだいぶ年上ということもあり、私たちは結婚後早めに、それぞれの遺書の準備をしておこうといったことも話し合っています。万一のために備えておこうと。年の差婚となると、やはり今を大切にしながらも、先のことを他の人とは違う目線で捉えていく必要もあるわけです。

でも結局は私もジョンも、普通の人となんら変わらず、恋に落ちて結婚を約束した1組のカップル。もちろん年の差ゆえの困難もありますが、どんな恋愛関係にだって凸凹道はあるもの。だから私は、決して今の幸せを他のものと交換したいとは思いません。彼は自分にとってベストなパートナーで、どんな山も一緒に乗り越えていけると信じていますから」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN US