浮気は人を傷つけるもの。大切な人に悲しい思いをさせないためには、相手の気持ちや自分の行動に誠実であることが大事。でも、時としてその浮気が、吉と出ることも…!?

ここでは、ちょっとした出来心がまさかのプラスに転じた、10人の女性が明かす「浮気して良かった」エピソードをコスモポリタン アメリカ版から紹介します。

1「長いこと付き合っていた相手が、本当に最低の人で…何度も浮気をされていました。それでも別れなかったのは、彼との時間の中で、私が自分の自尊心を完全に失ってしまっていたからでした。別れたいと思っても、私なんかには彼くらいの人がちょうどいい、彼以上の人だと私にはふさわしくないだろうと感じてしまっていたんです。そんな時、友人の男性が私に興味を示してきてくれて。何度か一緒にお酒を飲みに行って、とうとうセックスもしてしまいました。でも彼が、求められる喜びを再び思い出させてくれて、傷つけられた自尊心をもう一度取り戻させてくれたおかげで、あのダメ男と別れる勇気が持てました。友人男性とは結局付き合うことはありませんでしたが、今でも良き友達です」(ケイシー/23歳)

2「その頃私は彼氏と遠距離恋愛中でした。でもだんだん彼がいない日常に慣れ、彼を必要と感じなくなっていました。そんな時、元彼と再会したんです。バーで飲んだ帰りに、元彼に迎えに来てもらい、そのまま彼のアパートへ行ってセックスしてしまいました。翌朝4時に目が覚めた私は自己嫌悪に陥りました。自分の服を手に、彼のシャツを着たままアパートから飛び出し、未だかつてない罪悪感と共にとぼとぼと帰宅しました。その日から、私は遠距離恋愛中の彼氏の存在に感謝し、今まで以上に大切に思うようになりました。もしあの夜浮気していなければ、私たちの関係は終わっていたかもしれません。自分がどれだけ彼氏を愛していたかに気づかされた経験でした」(ジェニファー/21歳)

3「浮気したおかげで、当時の彼氏にいかに必要とされていなかったか(彼にとっては友達の方が大事だった)気づくことができました。以前から、私が他の男の子たちと夜な夜な遊んでいても、ただ『楽しんでね』と言われるだけでした。彼と一緒にいようがいまいが、まったく気にならない、その態度があまりにひどくて、とうとう他の男性とカナダに一泊旅行に出かけるまでに。しかも実際行く前にそのことを伝えても、彼は私を止めてもくれませんでした。その時ようやくケリをつけなきゃいけないと気づいたんです。それからしばらくして今のフィアンセと出会い、彼氏とは別れました。もちろん後悔はしていません」(アリー/22歳)

4「高校時代付き合ったり別れたりを繰り返していた相手がいて、でも結局大学に入って別れました。話は3年後に飛んで、その頃あるステキな男性と付き合っていました。彼とは共通の趣味もあり、デートはいつも楽しくて、セックスライフも大満足でした。もしかしたら、この人が運命の人かも…と思うことさえありました。でも、ある日の午後、自習しようと図書館へ向かっていると、高校時代の元彼にばったり会ったんです。彼は図書館まで一緒に歩いてくれることになり、そのまま中で一緒に席に座って、ノンストップで話し続けました。夜遅くなった帰り道、彼がもう少し話そうと自分の部屋へ呼んでくれました。扉が閉まるや否や、恋の炎がほとばしり、気づいたら床の上で、服はあちこちに脱ぎ捨てられた状態に…。翌日、私は付き合っていた彼氏と別れました。そしてその高校時代の彼とは、4カ月後に結婚します」(ブリトニー/26歳)

5「初めての彼氏に浮気されました。その時は許したんですけど、度重なる彼の不実に私も限界がきて、今度は私が浮気をしてしまいました。相手は私の親友で、彼には何でも話していたので、私と彼氏との関係がいかに精神的ダメージの大きいものであるかをよく分かってくれました。ある夜、気づいたら親友の腕の中にいて、そのまま流れに任せて…。ことが終わってから多少の罪悪感は残りましたが、自分を責めるまではいきませんでした。むしろ、逆に彼氏を責めましたね。一緒にいても愛情を感じない、受け入れられていると感じない…だから自分は他の人を求めにいかなければならなかったんだって。きっと無意識の中で、私たちの関係を終えるためには、私が"究極の罪"を犯さなければならないと感じていたのかもしれません。数日後、彼氏にそのことを伝えると、彼は大激怒。結局私たちは別々の道を歩むことに決め、私は今、これまでにないくらい自分らしくいられて幸せです。浮気をしたことによって今の自分があるので、そのことは一切後悔していません」(ギャビー/24歳)

6「彼氏とは3年近く付き合っていましたが、だんだん一緒に過ごす時間が減っていきました。セックスもしなくなり、そのうち普通のボディタッチさえもなくなっていきました。それでも仲は良かったし、ケンカもほとんどしなかったので、問題ないだろうと思い、そのまま付き合い続けました。もしかしたらセックスレスの原因は、私の性欲が減ったから…?とも思い始めていました。でも、ある時から職場の男性と親しくなって、すべてが変わっていきました。(仕事嫌いの私が)毎日仕事へ行くのが楽しくて仕方なくなり、彼からメールが来る度にドキドキしました。彼は婚約していて、私にも彼氏がいましたが、私たちはただおしゃべりやメールをする仲からどんどんエスカレートしていき、ついにキスをした後、もう歯止めが効かなくなりました。一緒に時間を過ごせば過ごすほど、お互いの恋愛関係がいかにボロボロであったかに気づかされました。彼と一緒にいると、人生が明るく眩いものに感じられて、1人でいるときも色んな人に会って、なぜか諦めてしまっていた趣味を再び始めたくなりました。浮気をしたことにより、それまでの自分の状況がどれほど不健康だったかに気づくことができたんです。浮気をして、誰かを悲しませてしまったことは悪かったと思いますが、それによって自分たちが不幸せだったことに気づけて良かったと思います。私も彼も、それまでの恋愛関係に終止符を打ち、今は一緒にいて、お互いピッタリの相手を見つけられたと感じています」(ケイティ/24歳)

7「職場の男性とちょうど付き合い始めた頃に、ある女の子が入社してきました。彼女が私に好意を持っているのは一目瞭然で、でも私は女性と付き合ったことはないし、そもそも彼氏もいたし…。でもその彼が、私たちが付き合っていることを誰にも知られたくないと言い、そこから徐々に彼の人としてのあり得ない部分がどんどん見えてきたんです。ある日、気づいたらその女の子と車の中でセックスしてました。結局彼氏とは別れて彼女と付き合うことになり、同棲し始めてから2年が経とうとしています。自分がバイだったと気づくに至った、まさかの体験でした」(ジェンナ/23歳)

8「実は2年前くらいに、今のフィアンセに内緒で浮気したことがあるんです。彼とは別れて、その浮気相手と付き合ったんですが、結局今はフィアンセとヨリを戻しました。浮気のせいで彼を傷つけてしまったことは今でも悔やんでいますが、その経験のおかげで今は、自分が運命の相手と結婚するんだということに100%の確信を持てるようになりました。『もし彼じゃなかったら…もし他の人がいたら…』という疑念を結婚前に完全に払拭するために、あの浮気は必要なものだったのかもしれません」(デニース/24歳)

9「"人はそう簡単には変われない"とずっと信じ込んでいました。私は若くして結婚したんですが、夫も私も宗教観が強い方でした。しかし、結婚生活が傾き、夫がもしかしたら自分はゲイかもしれないと言い出した頃、私は自分に好意を示してくれる他の男性と出会い、再び愛されるという感覚を知り、人生に対する活気や喜びを取り戻し始めました。不幸せな結婚を"誓ったから"続けなければならないという夫の古風な考え方をよそに、私は愛されることや満たされることを追求するようになっていきました。結局、"誓いの言葉"を交わしてから1年で私たちは結婚生活にピリオドを打ち、今は現フィアンセと長年連れ添っています。本当に幸せで、"浮気なんてしちゃいけない"という固定観念のために、危うくこの幸せを逃すところだったのかと思うと、ちょっぴり怖くなります。元夫も今は思いを寄せる男性と一緒に暮らしているし、"めでたしめでたし"ですよ」(ローズ/26歳)

10「浮気をしたことは、私の人生で一番良い決断だったと思っています。大切な人を結果的に傷つけてしまい、そのことに関しては今でも自分を許せませんが、それでも自分という存在についてより深く知れて良かったです。私は元カレと別れ、浮気相手と付き合い始めました。でもそのうち、その人も何か違うということに気づきました。最終的に気づいたのは、私が求めていたのはいずれの男性でもなく、自分自身が幸せでないから、誰も幸せにしてあげることはできないんだ、ということ。浮気は私を運命の相手に導いてくれたわけではありませんが、人生を再度見つめ直し、それまでできていなかった、自分自身の中に本当の幸せや喜びを見出すことの大切さを教えてくれました。私はそれまで恋人という存在の有無に幸せを見出していましたが、今はシングルで、この上なく幸せを感じています。浮気じゃない形でこのことに気づけたら良かったのに…とは思いますが、それでもやはり本当の喜びを自分の中に見つけられたことで、人生がもっともっと楽しく感じられるようになったので良かったです」(リー/23歳)

※名前はすべて仮名です。

この翻訳は、抄訳です。

Translation:名和友梨香

COSMOPOLITAN US