「子どもが生まれたらセックスどころじゃなくなる」とか、「疲れてその気にもならない」といった話をよく聞くけれど、みんながみんなそうではないらしい。

コスモポリタン アメリカ版では、「出産後のほうがセックスが良くなった」という女性の経験談を紹介。これを読めば、産後のセックスが楽しみになるかも…?

体型が元に戻りつつあり、子育ても慣れてきたころ、自分の性欲も徐々に復活してきたわ。それどころか、私の性欲が開花してきたの。

「長女が生まれてから数日後、私の体はまだむくんでいて、乳首は娘に噛まれて痛み、体液が漏れて違和感を感じたわ。にもかかわらず、夫はセックスを求めてきたの。

『次にできるのはいつ頃になると思う?』と彼は聞いてきたけど、心の中では、『たぶんあり得ない』とつぶやいた。というのも、膣がハンパなく痛かったから。ボクサーからパンチを食らったくらい痛くて、ドーナツ型のクッションを使っていたほど。セックスをしたからこそ子どもができて、こんな痛い思い(出産)をした上、いずれ再び妊娠してまたあの痛い思いをするなんて…まっぴらだった。

このことは口には出さなかったけど、ただ、思い切り夫をド突いた。

妊娠中、ずっとサポートしてくれた彼には感謝してる。出産までは少なくても2~3日に1回はセックスをしていたから、そのころは出産をしてから6週間後の検診までセックスがおあずけになると考えるだけでしんどかった。特に彼にとってはそうだったと思う。

次の6週間、彼は私に理解を示してくれるときもあれば、欲求不満でキレるときも。検診の結果、産婦人科医からセックスの許可が下りたけど、正直、セックスするのが怖かった。縫われて治ったばかりの会陰切開の傷が裂けて開いてしまったら? 出産の痛みの記憶もまだ生々しく残っていた。だから彼に触れられたとき、初めてセックスをしたときのようにたじろいでしまったの。

私は『ゆっくりお願い』と彼に伝えたわ。『ゆっくりって言ってるじゃない!』と怒鳴ったりもした。私がキレて途中で体を離してしまった瞬間も、彼は私が痛みを感じているか何度も聞いてきた。でも、最終的にはセックスを済ませることができたし、思ったほど痛みは感じなかった。

映画やTVドラマでは、出産後のセックスを描写するこんなシーンがよくあるでしょ? 母親はいつも不満タラタラで、ヨレヨレのTシャツを着ている。そこにヤル気満々の夫が来て、彼女はしぶしぶセックスする。そして赤ちゃんが泣く…。その繰り返し。これが現実なら、出産後にセックスする気なんて一切起こらないはず。

確かにドラマのような点もいくつかはあったけど、それでも、何とかセックスをこなすことはできた。私は崩れた体型が気になり、彼は私に痛みを与えることにナーバスになり、赤ちゃんの夜泣きを常に気にしながらではあったけど。

体型が元に戻りつつあり、子育ても慣れてきたころ、子どもは夜泣きも少なくなり、私の性欲も徐々に復活してきたわ。それどころか、性欲が開花してきたの。

オーガズムの回数もその激しさも増すという、想定外の驚きもあって、正直言って私はちょっと戸惑った。

ある日の定期検診で、医師に対して思わず、『私の体内で何かの位置がずれたんでしょうか?』と聞いてしまった(というのは、出産で自分のGスポットがずれてしまった、と信じていたから)。

医師に出産後のオーガズムがずっと良くなったことを伝えたら、彼女は肩をすくめただけだった。

『その可能性はあるけど、たぶん、あなたが前よりも幸せになって心に余裕がでてきたのでは?』。

その通りかもしれない。私のオーガズムが変化したのは科学的根拠なんかじゃなくて、たぶん、妊娠中に最悪の事態を一緒に乗り越えたということが、2人の自信につながったからなのかも。だって夫は、悪阻(つわり)のせいで便器で吐く私の髪を持っていてくれたし、陣痛に堪えられずにいたときは、私の背中を拳で押してくれてた」

15年を一緒に過ごしてお互いの体を知り尽くしているから、ある意味、私たちは共に戦場を生き抜いた戦友のような存在といえるかも。

「出産後、夫はフルタイムで働き、私は子育てをしながらフリーで仕事を続けたから、自由な時間はほぼなくなった。週末は子どもと公園で過ごし、セックスは10分で済ませるように。

それでも、2人の愛は以前よりも強くなったし、セックスも然り。

今では3人の子供がいて、毎回同じことの繰り返し。出産するたびにセックスはもうこりごり、と思うのに、ある程度時間が経つと、性欲は再び戻ってきてくれる。

いまでは、ちょっと時間があるときに2人だけの時間を楽しんでいるわ。

人々は、それぞれの子育て論を振りかざすもの。彼らは出産後のセックスがどれだけ地に落ちるかについて警告してくるけど、逆に良くなるとは決して言わない。

この間、家族旅行の最中、夫と私はホテルのバスルームでセックスしたわ、まるで高校生のように。喘ぎ声を押し殺し、あちこちに倒れそうになりながら。出産前のセックスよりも、ダントツに興奮した。何しろ、15年を一緒に過ごしてお互いの体を知り尽くしているから。私たちは共に戦場を生き抜いた戦友のような存在といえるかも。

顔を火照らせたままの私たちがイタズラっ子のような気分でバスルームを出たとき、夫が私の耳元で、『僕たち、まだまだ行けるね』と呟いたの」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon solutions

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