KANAさん(仮名)の場合(29歳、会社員、シングル)

※取材を基に製作しているノンフィクションストーリーです。

□月×〇日

20代最後の年。彼氏がいないまま30代に突入したくないってことで、彼氏を絶賛募集中! そんな時に友達から教えてもらったTinder。マッチングアプリを使うのは初めてだったけど、真剣に出会いを求める私としては抵抗なし。教えてもらってすぐ登録をして、日本男性のみに設定。週3回ぐらい、まめにチェック!

少しでもいいと思ったら、積極的に「いいね!」を押そうと決めていたら、50人に1人の割合でいいなと思う男性に出会える。そして、ほぼ100%でマッチング。全然マッチしなかったらやる気がなくなっていたけど、このマッチング率の高さが続けられる秘訣かも。その中から、積極的にメッセージを送ってくれた男性と早速ランチデートの約束を取り付けた。ただ、人見知りだから、うまく話せるかが不安だったけど、この男性のプロフィール欄に【趣味:マンガ】と書いてあったから会おうと決めた。

付き合う人の条件は、趣味が合うこと。共通項が多い人に惹かれる傾向にある。私の趣味もマンガ。しかも青年マンガが好きだから、同性よりも男性のほうが意気投合しやすいから、この彼はその時点で高ポイント!

しかも、「ランチに行きませんか?」と誘ってくれたところもグッド。いきなり夜ごはんに誘われると、もしかしたらセックスがしたいだけの"ヤリもく"なのかもって邪推しちゃうけど、昼間に誘ってくれると安心して会える。

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待ち合わせ場所は、吉祥寺のカフェというより、食事のおいしい喫茶店。原宿、渋谷界隈が出没エリアだから、数年ぶりの吉祥寺。なんだかちょっと新鮮な気分!

東京女子のTinder日記 「吉祥寺でのランチデート Vol.5」
Getty Images

彼、悟さん(仮名)は、WEB制作会社に勤める36歳。180cm弱の高身長に、ほどよく鍛えられた身体つきもいい感じ。Tinderのプロフィール写真は遊び人っぽい、イケイケ感があったけど、実物は朴訥としていて、むしろ実物のほうが好み。くしゃっとした笑顔もかわいいな~と思える。実際の彼への印象は、もちろん合格点!

休日の昼下がり。昼間からビールを飲み、少しアルコールの力を借りつつも、会話の流れはまぁまぁいい感じ。でも、お互い探り探りに話題を提供し合う感じが少々疲れちゃう。人見知りな私は彼の顔色を窺ったりして、私が思うように会話が弾まない。歴代の彼氏は、初対面でも会話が弾んでいたから、悟さんとは次がないかもなぁ~なんて思いながらその日はお別れ。

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デートの時、ごちそうしてもらったこともあり、後日、Tinderのメッセージでお礼を送った。「先日はありがとうございます。ごちそうさまでした。また、ゆっくりお会いしましょう!」と。

その後、何度かやりとりをしたけど、どちらも「次、いつ会う?」という具体的な話はしないまま。仕事が忙しくなったこともあり、そのままフェードアウトしちゃった。はじめてTinderを使ったけど、思ったよりいい経験になったかな。

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Tinderとは......ティンダー=燃えやすい。位置情報を使ったマッチングサービスアプリ。

同じエリアでこのアプリを利用している人を結び付けてくれる新感覚の交流アプリとして多くの国で利用されている。完全無料/自分の周辺に住んでいる異性と出会える/外国人ユーザーも多い/マッチングしない限りメッセージを送れない、という特性から、日本でも女性が安心して使える。(ただし、100%安全とは言い切れないので、自己責任で使うことが大切)。

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