「アロマンティック」という言葉を聞いたことがありますか?
性的指向の多様化が広まる現代において、アセクシャル(他人に対して性的欲求を感じない人全般)や、アロマンティック(性欲はあるけど恋愛感情を持たない人)も、その中の1つ。さらに、その両方の性質を備えた人も存在するよう。
今回コスモポリタン アメリカ版では「アロマンティック」にフィーチャーし、3人の男女に、アロマンティックだと気づいたきっかけや、人との関わり方などについてインタビューを行いました!
――あなたの年齢は?
女性A:19歳です。
女性B:22歳です。
男性A:33歳です。
――自分がアロマンティックであることは、あなたにとってどんな意味がありますか?
女性A:人付き合いへの関わりと隔たりが常に交錯している感じ。誰かと同じ瞬間を共有していながら、していない。他人といるとき、常に自分が第三者として傍から傍観しているような感じです。
女性B:変な言い方ですが、出会い系アプリからいい意味で解放されている感じがします。アロマンティックという状態は自分が好き好んでそうなっているわけではないですが。でも、自分にとって興味がないこと(恋愛)を周りの人が必死になって追い求めている様子を見るのは、興味深いです。
男性A:人付き合いは楽しいし、セックスも楽しい。でも、"ロマンティックな感情"となると、機械的になってしまいます。人と一緒でなくても、会えなくて寂しいとは思いません。一緒にいればそれはそれで楽しいです。
――最初からアロマンティックだったのですか?
女性A:8歳のとき、親友に会いたくて仕方がありませんでした。後にボーイフレンドとなる彼に恋をしていました。毎年、バレンタインデーはドキドキしながら過ごしました。毎晩、彼からもっと手紙が届きますように、と願いながら寝ました。私の12歳の誕生日に、彼からデートに誘われましたが、次の日から彼を完全に無視しました。彼はとてもハンサムだったけど、なぜか突然、不細工に思えたんです。それがきっかけだったと思います。
女性B:子供のときは、学校に好きな人がいて当然という空気がありましたが、私はいつも、クラスメイトはみんな変な人ばかりだと思っていました。4年生のとき、3日間だけある男の子のガールフレンドになりました。3日目に彼から手を握られたけど、やめてと言ったら別れることになりました。それっきりです。
男性A:ずっとです。女性に対して恋愛感情を持ったことはありません。女性を見たり、触ったりすることは好きですが。
――現在はデートしたり、性的な関係を持ったりしていますか?
女性A: 共通の音楽の趣味がある男性がいます。他にも9カ月ほど、いろんなところに一緒に出かけている男性がいます。彼に好意は持っていないけど、彼の「君に尽くすよ。君は僕を必要としている。なんでまだ僕のことが好きじゃないの?」という姿勢が好き。また、過去に1度だけパートナーがいたことがあるのですが、今でもその人とはメッセージを送り合っています。
女性B:いいえ。というのも、自分がセックスにまったく興味がないことを相手が知った後、怒りの感情を向けられたくないからです。
男性A:はい。<Tinder>や<OKCupid>で出会った女性とデートしています。あくまで短期間の付き合いしか求めていないとはっきり伝えています。幸い、今まで揉めたことはありません。
――あなたはどんな人に魅力を感じますか?
女性A:ユーモアのセンスがある人。一緒にいて自分が自然体でいられる人。
女性B:自分が好きなことに話題が及んだとき、目がパッと明るくなる人。ありきたりですが、素敵なことだと思います。
男性A:肉体的には、好みはスリムで長い髪の女性。性格的には独立心があって、社交的で、自分が何を求めているかをきちんと把握している子。そして駆け引きをせず、セックスに対して積極的な子。
――なぜ恋愛に興味が無いのですか?
女性A:恋愛は妥協や、考えなきゃいけないことがたくさん生じるから。あと、他人の不安と関わりたくないから。基本的に1人でいるのが好きです。誰かに注目を向けることや、褒め言葉や時間を割くことを期待されると面倒になります。
女性B:恋愛そのものがわかりません。本でたくさん読んだことはあり、友だちは恋愛のせいでひどく傷ついているけど、恋愛に伴う駆け引きがわかりません。火遊びのように思えます。
男性A:恋愛に魅力を感じないわけではなく、女性を恋愛の対象として見ていないということです。ロマンティックなキャンドルディナーなんて、ナンセンスだと思うんです。そんなもので恋愛感情が盛り上がるとは思えません。そういうことが好きな人がいることは構いませんが、自分にはそういうDNAが流れていないということです。
――ロマンティックという言葉を定義すると?
女性A:さあ…親密なこと?
女性B:誰かに尽くすこと。ふと思いついたときに、自分の好意を伝えるため、相手に「あなたのことが頭に浮かんだの」とメッセージを送るようなこと。
男性A:誰かと結婚し、相手と自分のニーズを満たすこと。自分よりも他人を大切にすること、ですかね。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Rubicon Solutions, Inc.