『The Scarlet Letters: My Secret Year of Men in an L.A. Dungeon(スカーレット・レターズ:LAのダンジョンで過ごした男たちとの秘密の時間/原題』)の著者ジェニー・ノードバックさんは、南カリフォルニア大学で考古学を専攻。その後は建設会社でマネージャーとして働きながら、夜にはマダム・スカーレットに変身してSMプレイ、という生活を2年送っていたそう。

現在29歳になり、夫と息子と暮らす彼女に、コスモポリタン アメリカ版がインタビュー。男の不思議な性癖について、彼女が語ったこととは?

1.性を買う男がパートナーとの関係に不満というわけではない

「パートナーを裏切るのは健全じゃないかもしれないけれど、SMプレイをしに行くことが恋愛や夫婦関係に不満を持っているからだとは限らないわ。多くの男性はパートナーと面倒くさい話をするのが怖いのね」

2.射精がすべてでもない

「たぶん半分くらいの男にとっては射精がゴール。でも意外なことに、絶頂に達しないことなんて普通なの。中には服さえ脱がない人もいるわ。たぶん後で必要になるので取っておくんだと思うけど」

3.そそるものの多くは頭の中にある

「SMの女王って人をいたぶるのが役目だと思われがちだけど、大半はファンタジーなのよ」

4.男は女性の外見はそれほど気にしない

「男はスーパーモデルみたいなタイプを求めていると女は思いがち。実は、ほとんどの男がこだわるのは細かい部分なの。大多数の男にとって問題なのは彼女のペディキュアの色だったり、髪型がポニーテールかどうかだったり、ドレスにリボンがついているかどうか、なのよ」

5.大多数はフェチをおおっぴらにしない

「お客さんはパートナーがいたりいなかったり、いろいろよ。中には奥さんに打ち明けて理解してもらった上でこの世界を追求する人もいるけど、パートナーにひた隠しにしている人が多いみたい」

6.でもパートナーと試す人も多い

「パートナーを連れてくる男性もいるの、いっしょに試してみたいって。ここまでオープンになって、ふたりの関係を築いていこうというのは、とても良いことだなと思ったわ」

7.彼らを刺激する女性の典型例は?

「いくつかのタイプに分けることができるわ。優しいお母さんタイプ、厳しい校長先生のような強い女、もっとキツい女、あるいは残酷なアマゾネス戦士タイプとかね」

8.ありとあらゆるフェチがある

「男のフェチの対象はなんでもありよ。人の足に"歯医者プレイ"をしたがったお客さんもいたわ。完璧な歯医者の服装と道具を持って来て、治療計画まで作って、親指に虫歯がありますね、それに小指は根管治療が要るな、なんて言うの」

9.フェティシズムは子供のころに形成されることが多い

「だいたいは何かのトラウマか、感情が強くゆさぶられたできごとが原因。必ずではないけどね」

10.食べ物はそそる、ものすごく

「フェチの中のかなり大きな部分を占めるのが、食べ物にまつわるものね。クライアントが持参したケーキの上にわたしがお尻から落ちて座るっていうプレイもあったわ。あとは、顔にクリームパイをたたきつけたり、食べ物を投げ合ったりするフードファイトとか」

11.みんな足が好き

「わたしの体験からいうと、フェチの対象になるものはダントツで足。フットマッサージをしたがったり、わたしの足を崇めたり。あるいは食べ物を踏みつぶしてと言われたり、わたしの汚れたブーツを舐めて磨いたりね」

12.大きな女も好き

「わたしを巨大な女だと仮定して、踏みつぶしてほしがる男も多かった。無力さが気持ち良いのね」

13.ロールプレイはセラピーに近いことも

「週に何回も、何カ月も同じ顔を見ることがあったわ。ちょうど毎週セラピストのところに通うみたいに。緊迫した問題を切り抜けていくために、そういう方法をとる人もいるの」

14.セレブだってMになりたがる

「セレブは自分の立場から解放されて、誰かにノーと言ってほしがることが多いわ。人に指図してばかりいるパワフルな男性が、服従したがるの。いつもの日常と違うから」

15.誰もがS寄りかM寄りのどこかにおさまる

「誰でも、セックスに関しては嗜好があるものよね。寝そべってされるがままになるか、相手を喜ばせようとするか。みんなBDSM行為のどこかに、気に入る場所があるはずよ」

16.興奮する対象が何だとしても、それはノーマルなこと

「男性が何かのフェチだったり、緊縛されるのが好きだったからって、それだけで壊れているとか反社会的だとか、ヘンタイだということではないの。まったくもってノーマルかつ健康的なことであって、追求していいものなのよ」

なるほど。ジェニーさんが体験してきた世界はちょっぴり特殊だけど、「普通」の男性に通ずる点もたくさんあるのかもしれません。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Noriko Sasaki(Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK