子供の誕生は、夫にとっても妻にとっても大きな楽しみのはず。ただ、妊娠について当の本人である女性の体験談は多く目にするけど、男性側の心境を知る機会は少ないのでは…?

ここでは出産を控えた妻を持つ男性ライターが、<Redbook>に寄稿した"男の本音"をご紹介。これを読めば、旦那さんがもっと愛おしく感じられるはず。

僕が決して体験できないことを彼女が体験していることに対して、時々嫉妬を感じる。

「妊娠中の妻と病院に行ったところ、ある出産直後の看護婦から話を聞かされた。しかもその看護婦『出産後は虚しいわよ。妊娠中だった頃が懐かしい』って言うんだ。僕たちは笑ってやり過ごしたんだけど、それは、妻がそんな気持ちになる可能性はほぼゼロだろうと思ったから。妻はつわり、痛み、めまいなど、妊娠に伴うあらゆる症状に悩み苦しんできたからね。でも正直、すごく彼女に嫉妬しちゃうときがあるんだ。

とはいっても、それはあくまで健全な嫉妬心。友人や家族の間で彼女が注目の的になること自体は構わない。今の段階で、すでにお腹の子との精神的なつながりを育んでいることも。ただ、僕が決して体験できないことを彼女が体験していることに対して、時々嫉妬を感じる。彼女がほぼ毎日嘔吐し、腹痛に悩まされているというのにね。ただ、たとえどんなに科学が進歩しようと、僕にはその仕組のほんの一部さえ味わえないんだろうなって思うんだ。

赤ちゃんが初めて妻のお腹を蹴ったとき、僕は何も感じられなかった。それとは対象的に、妻は幸せそうに声を出して笑っていた。その思い出は僕にとってかけがえのないものだ。そのとき初めて、僕たちに子供が生まれるという事実を実感できたのだから。でも、僕も赤ちゃんの存在を体感したかった。だから、彼女が嬉しそうで僕も嬉しかったけど、僕だけ"蹴り"を感じられなくてちょっとヤキモチを焼いてしまった。それから数週間後、やっと念願だった息子の"蹴り"を感じることができた。今でも、妻のお腹に手を当ててそれを感じることが何よりも楽しい」

彼女が嬉しそうで僕も嬉しかったけど、僕だけ"蹴り"を感じられなくてちょっとヤキモチを焼いてしまった。

「妻は赤ちゃんの動きをコンスタントに感じている。朝、彼女が目覚めると、赤ちゃんも起きるそうだ。彼女がお腹に話しかける様子を見ると、きっといい母親になってくれると確信できる。ただ、いくら僕が妻のお腹を触って"蹴り"を感じても、彼女が息子と育んでいるような"絆"を育むことは、僕にはできない。それに対しても嫉妬を感じてしまう。出産後には、彼女は昔からの知り合いにようやく会えたような気分になり、僕は初対面を果たしたような気分になるだろう。

こんな理由で、たとえ妻の体調がどれだけ悪くても、彼女にジェラシーを感じてしまうんだ。かといって、自分を彼女の立場に置き換えたいなんて思わないけど。でも、妊娠は傍から見ているだけでも素晴らしいものだとは思う。だから、笑顔を浮かべてお腹に話しかけている妻をみると、僕の胸には様々な思いが去来する。幸福感、興奮、そして、ほんのちょっとのジェラシーが」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

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