フリーの時にアバンチュールを楽しむ女性もいるけれど…「付き合っている相手以外の人とは絶対セックスをしたくない!」という女性は多いはず。でも、長い間セックスをしていないと、ヴァギナはどのように変化するのでしょう。

そんな素朴な疑問を解明する記事をコスモポリタン フィリピン版から。女性婦人科医のジェンマ・ダツ=フルガド医師の協力の元に、知っているようで知らないヴァギナの真実に迫りました。


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Q:長い間使わないと、ヴァギナは縮んだりきつくなったりするの?

「更年期障害にかかっているか、体内の女性ホルモンのレベルが異常でない限り、長い間セックスをしていないからといってヴァギナが収縮することはありえません。同様に、セックスの数によってヴァギナが緩んだりすることもありません。

ヴァギナというのは薄い、伸縮性のある、筒状で血管の張り巡らされた臓器なんです。コラーゲンや伸縮性のある筋肉でできているため、伸びと膨張性が大きい。女性が妊娠可能な間は、女性ホルモンが膣内の膣壁を厚くし、シワができるように作用するんです。そうすることで、性交や出産の時に膣が伸縮できるようになります。それが更年期になると女性ホルモンが減り、膣壁が薄くなり、シワがなくなり、ヴァギナは伸縮性を失っていく、というわけです」

Q:膣壁は乾いてしまったり、薄くなったりするの?

更年期を迎え、女性ホルモンの分泌が低下すれば、膣壁は薄くなり、シワが伸び、ヴァギナは柔軟さを失っていきます。また、女性ホルモン低下は愛液の量も減らすので、セックスに支障を感じたり痛みを感じたりするようになる可能性はあると思います」

Q:長い間セックスをしないでいると、ヴァギナが濡れなくなったり、セックスが痛いと感じたりしないの?

それはほぼありえません。性交中の愛液の分泌は、ヴァギナへの血流の量で決まるんです。このヴァギナへの血液の流入もまたホルモンによって起こされるものです。セックスの間の血液の流入が、バルトリン腺にシグナルを送り、そこから愛液が分泌されるわけです。

セックス中の痛みは処女膜が引っぱられるせいで起こると考えられます。が、一度性交で処女膜がやぶれてしまえば、いくら性交の間隔が開いたとしてもその後また再生することはありません。久しぶりのセックスが痛むとすれば、それは久しぶりの性交で心理的に緊張し、女性器が萎縮しているからでしょう。それ以外の理由があるとすれば、その女性自身が性的にあまり興奮しない性質で、気持ちいい挿入に十分な愛液が分泌されていないせいかもしれません。そんな時にはセックス用のローションを用いれば、快適なセックスが楽しめるでしょう」

Q:セックスをしないでいると、月経前症候群や生理痛が重くなったりしない?

なりません。月経痛は子宮の収縮によって起こるもの。子宮はヴァギナとは別の器官なんです。子宮は洋梨の形をした筋肉の塊のような臓器で、生理中は収縮し続けているものなんです。その収縮があまりにも強い時、または筋肉に酸素が行き届いていない時に痛みが起こります。他の月経困難症の原因としては、子宮内膜症や子宮筋腫、ポリープ、感染症などが考えられます。月経困難症の症状に悩まされたら、産婦人科医に相談してください」

※この翻訳は抄訳です

Translation: 山下 英子

COSMOPOLITAN PH