女性用コンドームがあるって知ってましたか?  見た目はビニール袋より小さく、男性用のコンドームよりは大きな感じ。セックスの前に膣の中に装着して使用するそうなのですが、認知度も使用率も低いのが現状。だけど実は避妊率95パーセントを誇る、かなり優秀な避妊具(男性用コンドームは98パーセント)なのだとか! なのになぜ、あまり普及していないの…? 今回はそんな女性用コンドームにまつわる基礎知識を、コスモポリタン アメリカ版からお届け。

『Atlantic』誌が特集した記事によると、1993年に発売された女性用のコンドームは、男性用のコンドームに比べて装着に時間がかかるのが難点なのだそう。そのことがあまり普及しない理由なのかも? きちんと装着するには、以下の5ステップが必要なんだとか。(動画も併せてチェックしてみて)

女性用コンドームのつけ方

  1. 先端に潤滑ゼリーを塗る
  2. 椅子に片足を掛けるか、横たわるか、スクワットするときのように股を広げる
  3. 内リングが先端に来るように手に持ち、内リングを細長くした状態で(タンポンのように)膣の中に挿入する
  4. 内リングがなるべく膣の奥まで届くように、指で丁寧に押し込む
  5. 指を抜いて、外リングが膣の入り口を覆うように広げる
[youtube ]https://www.youtube.com/watch?v=YSisMvTw-po&feature=youtu.be[/youtube]

こう説明されてしまうと、確かにめんどくさそうに聞こえるけど、男性用のコンドームだってきちんと装着しようと思えば、それなりに手間はかかるはず。

女性用コンドームが普及しない理由

女性用コンドームに対する意見として、男性と同様に、"せっかく盛り上がったムードが下がる""気持ち良さが減ってしまう"といったものも多いんだとか。つまり、正しい使い方以前に、避妊に関する知識の低さや、認識の甘さも敬遠されてしまう理由のひとつなのかも。

また、値段が高いのも難点。なかなか人気が出ないが故に、価格が下がらない状況を招いているそう。男性用のコンドームには、素材や香りなど、いろいろな種類が発売されているけど、残念ながら女性用のコンドームにそこまでの余裕はないということ。

しかしHIV活動家のアニシア・カランジャさんは、「女性用コンドームを使うことで女性が自分の意志で安全なセックスを行うことが可能になり、より良いセックスライフの実現につながる」、と主張。

確かに女性にとって、充実したセックスライフと同時に、望まない妊娠や性病を自ら防ぐことはとても大きな問題。女性用コンドームはまだまだ需要が低いけれど、ピルの服用やペッサリー以外に行える女性主体の避妊法として、選択肢のひとつに加えてみてはいかが? そして男性にも、女性の避妊法にもっと関心を持ってもらいたいものですね。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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