結婚を機にフランスに移住した筆者ですが、どうやら、フランス人女性の"避妊"はどうやら日本とは違ったようで。

1.コンドームよりもピルが主流

フランス人の友人によれば、コンドームを使うのは性病予防が主な目的で、関係を持つ最初だけとのこと。「長く付き合う!」と決めた相手で妊娠を望んでいない場合は、ピルにシフトするんだとか。その前にしっかりお互い性病の検査も行うそう。「なぜピルのほうがいいのか?」については、「お互い気持ちいいから」とシンプルな理由。また、ピルの種類によっては社会保険(Sécurité sociale)で全額カバーされるものもあるそうで、ピルが避妊方法の主流になっているのにも納得。ちなみにフランスではコンドームと言わずにプリザヴァティフ(Préservatif, Le préservatif masculin)と呼ぶのが主流です。

2.「モーニングアフターピル」が処方箋ナシで買える!?

セックスの後、望まない妊娠を避けるために飲むピルに、モーニングアフターピル(緊急避妊法)がありますが、日本だと医師の処方箋が必要で値段も1万円前後と高額。ただ、フランスだと処方箋なしで、しかも7~20ユーロと手頃な値段で、薬局で買えるのです。ちなみに、処方箋があれば一部金額が社会保険でもカバーされます。また、未成年女性の場合は無料で名前を公表することなく薬局でもらうことができ、学生の場合は、学内の医療施設でも無料でもらえるそう。

3.腕にインプラントする避妊方法!?

驚いたのが、日本ではあまり馴染みのない避妊方法「インプラント」。その方法には、腕に直径2ミリ長さ4センチのホルモン剤の入ったスティックを針で埋め込む方法もあるのだとか。避妊効果は99.9%、効果は最大で3年続くそう。外したいときに病院で除去も可能なのだそう。

その他にも、背中にはるシールのような避妊パッチ、子宮内に挿入する器具、女性用コンドーム。さらに薬局の前などの自販機でも簡単にコンドームが買えるのでいざという時でも安心。フランス人の避妊事情は十人十色のようです。

避妊事情の話を聞くうちに見えてきたのは、フランス人女性は避妊に対してしっかりと主導権を握っているということ。セックスを万全に楽しむためにも、避妊、子作りに対してはかなり慎重なのだとも言えますね。

参考: http://www.choisirsacontraception.fr/