マンネリ、オーガズムを得たい…など、セックスに悩みは尽きない。そんなお悩みを解決に導くのが、セックスを科学的に分析し、個人のクリニックなどで性の悩みを専門にカウンセリングするセクソローグ。今回は、フランスのセクソローグ、クラウド・ジェナ先生に、「至福のセックス」をするためのアドバイスを聞いてみた。

―「至福のセックス」をするために、前戯はどうしたらいいでしょう?

前戯は、時間をかけることでオーガズムに繋がる大切な工程です。特に女性はウォームアップするのに15分から20分かかるといわれています。以下の流れを参考にしてみてください。

1.リラックスできる音楽や、普段と違う香水をつけて非日常の雰囲気を作る

2.相手の髪の毛を優しくかきあげるなどし、徐々にお互いの服を脱がせる

3.相手の身体をそっと、手で撫でていく。ポイントは上から下へ。そして、パートナーにぴたっとくっついてお互いの身体をこすりあわせる

4.キスにフォーカス。基本は長くてとろ~ん、としてしまいそうな愛情のこもったキス。上から下に向かって、首元や脇の下、上腹部、下腹部、足の太ももの内側、そして足裏までをやさしくキスしていく。感度が高い部分(乳首など)は、円を描くように周辺を舌で這って

5.フェラチオへ流れるような動作で進めていく

―女性のオーガズムは精神的? それとも肉体的なもの?

両方です。例えば、肉体的なものでいうとクリトリスを刺激すると身体が自然に反応します。精神的な面だと、女性が自分自身のことをセクシーだと感じることがオーガズムに繋がります。

―自分自身をセクシーに感じるのは簡単ではないと思いますが、何かアドバイスはありますか。

全身に、自分の中にある女性らしさを感じることです。欠点があっても、視点を変えて自分をまるごと魅力的だと思えるようになれれば、不思議と、映画の中の女優のような女性らしい動作を自由にできるようになったり、憧れの洋服を着れたりします。セクシーとは、自分が好きな自分でいることに心地良い状態だと思います。また、明るい色の服やトレンドの服を着てみるのも、気持ちが華やかになりお勧めです。

―男性を興奮させるには、どうすればいいですか?

身だしなみでは、香水は大切です。下着は、赤や黒、ピンク、紫などがいいでしょう。また、セックスを思い起こす言葉を囁くのは、男性をとても興奮させます。彼を甘~い世界に連れて行くイメージで。

―マンネリになった場合はどうすればいいですか?

多くの場合、スケジュールのズレが原因でセックスレスになりがちです。2人で向き合う時間を作り、セックスでしてみたいことをリストアップして素直に伝えることが、関係のバランスを調整するきっかけになります。

―仕事のストレスなど生活バランスは、質の良いセックスと関係あるのでしょうか?

はい。愛のあるセックスは、どんな人にとっても人生の大切な要素です。これは、WHO(世界保健機構)によっても規定されています。

―日常で感度を上げる方法を教えてください。

想像力を鍛えることが感度を上げることにつながります。好きな小説、詩を読んだり、音楽を聴くこともお勧めですし、他の男性と会って話すこともいいでしょう。最も大切なことは、日々の中で起こることや会う人々にインスピレーションを得て、心が満たされている状態であることです。そんななかで、質の良いセックスは…そう! まさにメディテーション(瞑想)のよう。個人的な意見では、全ての女性が自身の本を書くように、ロマンティックに生きていけたら素晴らしいと思いますね。