「草食男子」なんて言葉が流行り、女性がますます元気になる昨今。その勢いに押され、「なよなよした男性像」が世の中に浸透している。さりとて、女性に言いたい鬱憤のひとつやふたつ、男性側も溜まっているはずだ。そこで、「草食系」と見られがちなアラサーの文化系男子3人に渋谷のとある居酒屋で好き勝手に思いの丈を語ってもらった。
はたして、彼らの偽らざる「恋愛観×セックス観」とは…?
【参加者】※以下、職業/これまで付き合った人数/好きな芸能人
Mさん(31):話好きなWEBディレクター/5人/篠崎愛
Tさん(31):清潔感のあるゲームクリエイター/3人/長澤まさみ
Iさん(27):モード系の出版編集者/4人/ローラ
●「そもそも"彼女"は必要じゃない」説
――失礼かもしませんが、今日は「草食系」と呼ばれていそうな方たちに、話を聞きにきました。ある調査によると、20代独身男性の41.9%が「交際経験がない」。さらに「恋人がいる」人は20代で22.9%、30代は20.3%という数字も出ています(ブライダル総研「恋愛・婚活・結婚調査2015」より)。ここまで数字が低いと、恋人がいらない人も多いんじゃないかな…って思っちゃうんですけど、どうでしょう? 皆さん、今彼女はいらっしゃらないですよね?
I:彼女はほしいですよ…常に(笑)
T:ですよね、彼女欲しいですよ。なんで出来ないのかわからないです。暗闇で手探り状態というか。出会いがないのは確かですが…。今フリーで仕事しているんですけど、なおさら自分から積極的に行かないと出会いがない。その辺りも関係してるのかな。
I:「彼女に時間取られるからイヤ」って人いるじゃないですか。でも僕はそういう考えはないですね。
――なるほど、Mさんはどうでしょう?
M:僕はちょっと。女性みたいに「ああ、恋愛したい」みたいな感覚ってないし。彼女もちょっと…
――要らない?
M:デートする人はいるんですけどね。デートは好きなんですよ。某テーマパークに行って、「この辺りで人が死んだんだよ」とか話すの。ほら、溺死事件あったじゃないですか。
I:なんですか、それ(笑)
M:まぁ、テーマパークの話はどうでもいいんですけど、それが交際になった途端にめんどくさくなる。交際直前が一番楽しいからそればっかになるんです。
T:あー、でもちょっとわかる気がします。積極的に行くっていっても、告白しちゃうと…
M:戻らないですよね、関係は昔には。
●デートを楽しむため、あえて「ロマンチックなイベント」に足を向けない
――告白すると踏み込まなきゃいけない、相手に。
M:好きって気持ちは強くないけど、そこそこ気が合うんだったら、踏み込みたくない。なんていうかサシ飲みしてデートして終わりって感じ。そういう関係の人がそこそこいて…。これって恋愛なのかな?
T:でも、それって向こうはどう思ってるんですか?
I:確かに。向こうがグレーゾーンを楽しんでいるのであれば、こっちも楽しめてOKだけど、相手が「付き合いたい」って思ってると、僕なら会わないようにしようって思っちゃいますけど。
M:さじ加減というか、ちょっとコツがあるんです。"ロマンチックにはならないようにする"とか。たとえば、テーマパークでのデートだったら、夜のショーには行かない。あれいくと女性はトロンってなっちゃうから。あ、でも徐々に女性は離れていきますよ、そういう関係だと。付き合う気がないって察知すると女性はサーと撤退していきますね。
――…その場合って、ヤルんですか?
M:んー、どうでしょ。
I:あ、やってんな、コレ(笑)。
●コミュニケーションとしてのセックスか、快楽のためのオナニーか?
――ちなみにそろそろシモの話に移りますけど…そもそもセックスって好きですか?
(一同沈黙)
M:Iさんが「嫌いな人はいるんですか?」って顔をしてますよ。僕も完全に同意します (笑)。
――いやいや、すいません。唐突だったんですが、実は「セックスは好き?」っていう質問に対して、2004年に2%だった「嫌い」が、2015年には12%になったというアンケート調査(GQ JAPAN「日本人1000人のセックスライフ」より)があるんです。あと、小規模調査ですが、「セックスとオナニーどっちが好き?」って調査だと16.5%が「オナニー」と答えています。
I:僕は…10:0でセックスです!
一同:おおぉ!
M:確かに僕も好きですけど、セックスは出来・不出来が激しくないですか? 変数が多いというか。相手も場所も。良い悪いは別として、オナニーの方が成績は安定してますよね。
I:でも、オナニーもダメな時ないです? 最近ホントダメなんですよ、俺。あと、オナニーだと反応ないじゃないですか。一人だと。
M:あ、来た!コミュニケーションとしてのセックスね。あー、わかるんですけど、事後とか面倒じゃないですか、アレ。
I:…じゃあ、事後は邪見に扱ったり?
M:いや―…それができないから、面倒なんですよ。家に帰ってきて悶々するというか。セックスはプラスとマイナスの感情のふり幅が大きいんですよね。確かにレスポンスがあるっていうのは得難いんですけど。
――Tさんはどうですか?
T:僕は8:2でセックスですかね。でも、最近登場してますよね、VR(バーチャル・リアリティ)とか。
M:あの、体験すると手伸ばしちゃうってヤツ。
T:そうそう。「セックスが嫌い」になった人が増えたっていうより、オナニーのテクノロジーが進歩したって面もあるんじゃないですか?
M:TENGAとかもあるし。で、スゴく私事ですけど、TENGAを投入しまして…今年の元旦から。一番ポピュラーなヤツで。一回やったら…「おお、いいですね!」ってなって。「ワンスモア!」ってなって。今じゃ、最上級クラスまで買っちゃいました。
Iさん:やっぱりきっと技術の進歩ですよ、上がった分の10%は。時代の勝利というか、きっと江戸時代にTENGAあったら爆売れですよ(笑)
続く。
※後半は7月11日リリース予定