「オーガズム・デナイアル」ってちょっとあやしげな聞きなれない言葉だけど、これはオーガズムの一歩手前で行為を止めるのを繰り返すことで、どんどん快感を高めるというテクニックなのだそう。

マスターベーションの時に自分で試すこともできるし、もしくは彼にしてもらうのも可能。しかも、特別な用具は一切不要。

オーガズム・デナイアルを通じて、親密さ、コミュニケーション、そして満足感を高める6つのコツをコスモポリタン イギリス版に伝授してくれたのは、セックス&恋愛関係のアドバイザー、コリン・リチャーズさん。

手軽にできて、ゲームのようなドキドキ感が楽しめるオーガズム・デナイアル、知っておいて損はないかも?

1.そもそも「オーガズム・デナイアル」って何?

「女性を何度も何度も、オーガズムの一歩手前まで行き着かせる行為です。ちょっと怖い感じに聞こえるかもしれませんね、でもそんなことはありません。そうして到達するオーガズムは最高なんですよ」

2.どこからスタートするの?

「女性が性的に上り詰めるのには、4つのステージがあります:興奮、プラトー(高原状態)、オーガズム、そして開放感です。興奮のステージでは、女性の筋肉の緊張感が増していきます。心拍数が上がり、息が上がって、乳首が固くなり、女性器の血管に血が流れ込んで潤むんです。

オーガズム・デナイアルは通常この興奮のステージで行います。快楽が高まっている時に、ソフトな拘束具(手錠や柔らかい紐など)を使って動きを束縛して、相手に身を委ねます」

3.拘束した後は?

「そこからプラトー(高原状態)が始まります。ヴァギナが濡れ、クリトリスが感じやすくなってきます。このステージになるとオキシトシンという快楽ホルモンが分泌されて、自己を抑制する意識が低くなってくるんです。

その状態で相手に自分の快楽をコントロールさせます。バイブレーターなどを使って、オーガズムの一歩手前まで行き着いたら、イク寸前で止めてもらいましょう。そうすることで、期待感と快楽と不安がないまぜになったような心理状態を作り上げます」

4.苦痛やストレスでなぜ快楽が高まるの?

「実は愛と、快楽と、痛みとは、全て似たホルモンを体内に分泌させる働きがあるんです。快楽が高まってオーガズムに達する準備が整った時にちょっとしたストレスや痛みを与えると、セロトニンやメラトニンといったホルモンが分泌され、痛みすら快楽に変換してしまいます。

もっとハードな行為や、BDSMで感じる快楽の仕組みも、こういうことなんです。もちろん事前のコミュニケーションもとても大事ですけどね。

性的な快楽によるオキシトシンと、痛みを感じた時に生成されるアドレナリンやノルアドレナリンが同時に分泌される状態は、女性によっては2倍の快楽に繋がります」

5.SMプレイとは別なの?

「オーガズム・デナイアルは、ムチなどのBDSMの道具なしで、かつBDSMに近い効果が得られるプレイです相手にコントロールされる行為に興味はあるけど、基本的にはごく普通のセックスを好むという女性に向いています。しかも、オーガズムを徐々に積み上げていく行為は、思っている以上にイった時の快楽が大きいんです」

6.ちょっとした「セクシーなゲーム」と捉えるべし

「子供の頃遊んだ、『黒ひげ危機一発』のようなゲームを思い出してください。自分の順番が来るまでドキドキしますよね。自分には当たりませんように、と願っても、自分ではどうすることも出来ない。そしてついに誰かが、もしくは自分が当たってしまった時のあの興奮。オーガズム・デナイアルはそんな、ゲームのようなドキドキ感を楽しむ行為なんです」

※この翻訳は抄訳です。

Translation:山下 英子

COSMOPOLITAN US