満ち足りたすばらしいセックスライフを楽しんでいたとしても、新しい提案をするのは難しいもの。してほしいことがあっても、ダメだしされていると思ってほしくないし、彼を傷つけたくないと思うと言い出しにくい…。セックスはお互いをさらけ出す親密な行為だから、慎重になるのは当然。

でも、セックスで満足したいと思うのは当たり前の感情だし、そのためにはオープンに話し合うことも必要

「女性がベッドでの要求を言葉にすることに抵抗がある理由は2つあります」と話すのは、人間関係セラピストのエイミー・ハートスタインさん。

「女性は性的なことにはシャイでつつましくあるよう社会的に求められがち。女性が受けとるメッセージは玉石混交で、中には『セックスの喜びを追求するのは軽い女』なんていう声もあります。だから、ベッドでどうしてほしいか自覚するのも、さらにそれをパートナーに伝えるのも、難しいことなんです」

では、女性がセクシュアリティをきちんと主張しつつ、パートナーの気持ちを傷つけないためにはどうすれば? ハートスタインさんがコスモポリタン イギリス版に語った、この6つの方法を参考にしてみて。

1.あなたはセックスで満足してもいい!

まず、セックスライフはパートナーを喜ばせるだけでなく、自分も楽しむものだということを思い出して。

ハートスタインさんによると、これも女性の抱える大きなジレンマの1つなのだとか。

「前述の理由に続き、もうひとつの問題は、女性は男性に尽くし、受け身になりがちだということ。でもセックスは気持ちの良いことをするために参加するもの。自分がどうしたら気持ちが良いのか、わかるのはあなただけですよ」。

気おくれするようなら、こう考えてみては? あなたにはすばらしい思いをする価値があるし、パートナーだってあなたが喜ぶことを望むはずだと。

2.口調と状況を選ぶ

パートナーがどう反応するかは、伝え方でずいぶん違ってくるもの。「ベッドでしてほしいことを伝える一番いい方法は、ダイレクトに、でも相手を尊重し、優しく言うことです」。

セックスの直後は男性が特に無防備な状態だから、避けたほうが無難かも。自然な感じで話題にできるタイミングを見計らって、相手が攻撃されていると感じるような爆弾発言はせず、優しく、でもはっきりと言うことを心がけてみて。

3.わかりやすく伝える

伝えると決めたら、まわりくどい言い方はしないこと。パートナーもはっきり言ってもらったほうが理解しやすいはず。

「触り方をもっと強くしてとか、ソフトにしてとかは、ストレートに言いやすいはずです。男性にとっても助言があった方が助かるでしょう」。

4.プレイの一部にしてしまう

セックスについて話すのはちょっと…というあなたも、思いきって話せばだんだん慣れてくるはず。直接言うのに抵抗があるという人は、セクスティング(セクシーなメールやメッセージ)を試してみて。メールの中に、してもらいたいことや、どんなふうに触れてほしいかをうまく盛りこむことであなたの望みが伝わるし、彼をその気にさせることにも繋がるかも。

5.ポジティブに表現する

「もし彼が気にすると思うなら、彼とのセックスで好きなポイントと合わせて伝えると効果的よ」とハートスタインさん。「パートナーに、『今してくれているXとYはとっても素敵、一緒にZもしてくれるとうれしい』、という風に言うの」。

また、"サンドイッチ作戦"も有効なのだとか。すでに楽しめていることから始めて、その流れで『次はこれをしてみよう』と提案し、自分の希望することについて説明する方法。これなら批判と受けとられることはないので、セックスライフについて話すときにおすすめとのこと。

6.相手の希望を聞く

まずはパートナーにベッドでしてみたいことがないか聞くのも、上手な話のもっていき方。パートナーが望みを話した後なら、あなたが自分のしたいことを言い出しても、"現状に不満なんじゃなくて、2人で新たに開拓していきたいんだな"、と思ってもらえるとのこと。

セックスについて話すのは、慣れていなければなおさら、地雷を踏みそうで怖いもの。でも「それは同時に自分を大切にすること」と、ハートスタインさん。

「どう話をするのかはあなたの自由です。でも、自分自身の感情と喜びを大切にすることを忘れないでください」。

2人が満足できるセックスライフに辿り着くために、時には勇気を出して、オープンな会話をしてみては?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Noriko Sasaki(Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK