指での愛撫はあくまで「前戯」、本番の前のちょっとしたオードブル程度に思っていませんか? でも、実はメインディッシュにもなりうるんだとか!

セックス・エデュケーターで性の専門家:ゾーイ・ライゴンさんは、「指は何ものにも勝るセックストイだと思うわ」とコメント。そこでコスモポリタン アメリカ版が、5人の性の専門家からフィンガーテクニックを磨くためのコツを伝授してもらいました。彼と一緒に指での愛撫の問題点、解決法を知って、もっと指でのセックスを楽しみましょう。

1. パートナーの指が汚い、ざらついているのが気になる

ヴァギナはとても繊細。だからヴァギナが触れるものについては注意してもし過ぎるということはないみたい。あなた自身や彼の手がきちんと保湿されて清潔に保たれているか、爪はちゃんと整っているかなどはとっても大切な点。ゾーイさんは「自分の爪がスムーズかどうか知りたい時は、唇で爪に触れて、ザラついたりする箇所がないかチェックしてみて」という便利な方法を紹介。それ以外にも、ゴム手袋をはめるという方法があるんだとか。セックス・エデュケーターのサラ・スローンさんも「ゴム手袋をはめるって神経質に聞こえるかもしれないけど、あなたの大事なヴァギナを爪や肌のザラつきから守ってくれるのよ」とコメント。

2. 濡れが足りない?

あなたの愛液の量はひょっとしたら今でも十分かもしれない…でも、一度指での愛撫にラブローションを試してみたら、そのスムーズさやシルクのような滑らかな感触に病みつきになるはず。セックス・セラピストのヴァネッサ・マリンさんは「おそらく、ラブローションを使うのは指での愛撫を改善する一番有効な方法かもしれない…愛液はそんなに長く出続ける性質のものではないの。だから、案外多くの女性が指での行為に不快感を感じているんですよ」と解説。別のセックス・エデュケーター、スカーレット・シンさんは「好きなローションを彼と一緒に選ぶのも、ある意味前戯の一部みたいでドキドキするかも」と提案。気をつけて欲しいのは、砂糖が入っていないかどうか。シンさん曰く、砂糖は感染症を起こす原因になるかもしれないんだとか。

3. パートナーが指を入れるのが早すぎる

服を脱ぐやいなや、彼が指をあなたのヴァギナに出し入れし始めた…なんて経験は? この場合、彼は指での行為とペニスを使ったセックスの違いが、いまひとつ理解できていないのかも。アメリカで活躍するセックス・エデュケーター、ケリー・シバリさんは「急がず時間をとって」と提案。「ちゃんとウォームアップをもうけて、急かされないように…これはポルノでも、演技でもないのだから。プレッシャーを感じる必要はないの」

最初は優しくクリトリスを触れるところから始めてみるのがオススメのよう。ショーツの上から触ってもらってもOK。そして挿入する時にはまず、指は1本から。

サラ・スローンさんは、前戯をするうちに「陰唇が膨らんできて、クリトリスの奥の方が充血してくると、圧力をかけられるのが気持ちよくなってくる…だから彼と体を合わせていると、段々興奮が増してくるんです」と説明。「なので、時間をかけてゆっくり彼と体を合わせ、体が十分に目覚めてから挿入してください」。なるほど。

4. パートナーの触り方が雑で気持ちよくない

あなたのパートナーは、興奮してくるにつれて、段々手荒に激しくなってきませんか? 「私が指での愛撫で特に困るな、と思っているのが、する側が童貞で、する側とされる側の気持ちが全く繋がり合えない時」と語るのは、ゾーイさん。「私の今までで一番最低だった指での愛撫の1つは、ある男の子に、まるで水道管の詰まりを直そうとするみたいにガシガシ指を出し入れされた時」。実は、愛撫されて気持ちがよくなるのは、膣壁より手前を優しく触ってもらうか、もしくはヴァギナをなぞってもらった時なんだとか。

5. パートナーにされるがままになってしまいがち

指での愛撫は、相手だけが仕事をするもの、と思っている人もいるのでは? ケリー・シバリさんは「彼が指をあなたのヴァギナに挿入している間、あなたも自分のクリトリスを弄んでいいんですよ」とアドバイス。「あなたが自分の指を使うことで、もし彼が彼の指を抜こうとしたら、『あなたの指の挿入も同時に楽しみたい』、とはっきり言ってあげましょう。複数の指を使う行為は、快感が増しますよ」

6. パートナーに自分のしたいことを、どう伝えていいかわからない

パートナーがどう指で愛撫していいかわかっていない時。一番の方法は、言って説明するのではなく、やってみせること。マリンさんは「あなたの性感帯がクリトリスなら、彼にどんな強さで触れば感じるのかをやってみせてあげてください」とアドバイス。

「彼の手首の内側を押して『このくらいの強さで』って教えてあげるんです。もしくは、彼の指を持って自分のヴァギナに触れさせてください。そうすればどうやったらいいのか更にわかりやすくなるはずです」。また、ほとんどどの専門家が「マスターベーションをして見せてあげる」ことを推奨。彼が興奮するだけでなく、どんな風にヴァギナを触ればいいのかが、非常にわかりやすいんだそう。さらに、スカーレットさんは「飛行機のパイロットに地上から指示をする管制官になったつもりで」とコメント。もっと強く、ゆっくり、もっと優しく、もっと早く、と簡単なフレーズで自分の希望を伝えてみて。

7. パートナーの指の使い方のバラエティが乏しい

両手を同時に使ってもらう方法を提案しているのが、スカーレットさん。性器の内側と外側はそれぞれ別のものではなく、繋がった1つの器官なんだそう。だから「彼に両手を使ってもらい、一方の手ではクリトリスや恥丘や陰唇を愛撫してもらって、もう一方の手では指をあなたのヴァギナに出し入れしてもらうんです。適度な速さと強さでそれを繰り返されたら、どんどん気持ちよくなってくると思います」というのも、納得。

ちなみにスカーレットさんの好きな方法は、彼にヴァギナに近いポジションに座ってもらい「片手は指でクリトリスの周りをクルクル輪を描くように動かして、もう片方の手は指を優しくヴァギナに挿入してもらい、指を『カモ~ン♡』と言う時のように軽く曲げる動きをしてもらう」というものなのだとか。ライゴンさんは「指を挿入して振動させる動き」を提案。それ以外では、指でアナルの周りを撫でたり、ほんの少し挿入する、ソフトなアナルプレイもオススメなのだそう。

8.指だけでは何となく物足りない

バイブやディルドなんて使っちゃいけない、と思い込む必要はなし。セックストイを使うことが「彼にとっても刺激になる」と話すのはスローンさん。「気持ちよくなる要素が増えれば増えるほど、夢中になる時間も長くなるんです」。バイブやディルドがヴァギナに挿入された状態で、クリトリスや恥丘や陰唇を愛撫してもらったり、または彼の指をヴァギナに挿入した状態の時に、バイブでクリトリスを刺激する…なんて方法も♡

※この翻訳は抄訳です。

Translation:山下 英子

COSMOPOLITAN US