Case2:28歳女性・広告・彼氏あり5ヵ月

大好きな彼と付き合って5ヵ月が経ちました。

ただ、ひとつ問題が...。彼とのセックスでオーガズムに達したことがないんです。別の方とお付き合いをしているときには、オーガズムに達することが当たり前だったので、深く考えていなかったのですが。今は、彼とのセックスに物足りなくて、1人ですることが増えました。彼がいるのに1人ですることってよくないですか?また、わたしは彼が大好きなので、彼とオーガズムに達したいです。ふたりでできるトレーニング方法があれば教えてください。


OLIVIA's advice

こんにちは。ラブライフアドバイザーのOLIVIAです。

彼とのセックスで、「オーガズムがない」=「イッタことがない」という方は、実は多いご相談。

男性のオーガズムは、「射精」という形で確認できますが、女性のオーガズムは、あくまでも個人の感覚によるもの。身体反応としては、「子宮まわりの筋肉が、0.8秒に1回のペースで痙攣を起こすこと」と定義づけられていますが、男性のファンタジーから派生した「女性のオーガズム」のイメージがひとり歩きしているようです。

「イク時には頭が真っ白になる」「気持ちよすぎて気を失う」という過剰なイメージのせいで、イッテいるのに、「イッテいない」と主張する女性もいるのです。ただし、ひとくちに「オーガズムがない」と言っても、相談者の状況によって、アドバイスが変わっていきます。

1)一度もオーガズムを感じたことがない場合

まず、彼とのセックスだけでなく、ひとりで行うマスターベーションでも、一度もイッたことがないというタイプ。セックスやマスターベーションに対してメンタル・ブロックがかかっていることもあります。「ひとりでするのは恥ずかしい」「我を失いそうでイクのがこわい」など、自分でブレーキをかけていませんか? 性的なことに興味をもつこと、肉体的な快感を追及することは、あなたの感受性を高めてくれます。決して、悪いことではありませんよ。まずは、エロティックな妄想をしながら、女性器の中でも最もオーガズムを感じやすいクリトリスをマッサージすることから始めましょう。女性器をやさしく指でなぞってみると、ひときわ敏感に感じる場所があります。そこがクリトリスです。ソフトにマッサージしてみましょう。だんだんと高まっていく感覚をつかめたら、オーガズムはすぐそこです。イクまでの刺激時間は、個人差があり、15分以上かかることもあります。焦らずに、少しずつ刺激に慣れていきましょう。

2)彼とのセックスだけイケない場合

今回のご相談のケースはこちらですね。オーガズムには、主に、クリトリスでオーガズムを得る「外イキ」、膣でオーガズムを得る「中イキ」の2種類があります。ご相談者さんは、マスターベーションをされていて、彼以外の男性とのセックスではオーガズムを感じられていたということなので、彼とのセックスでイケない原因は、①リラックス不足 ②彼のテクニック不足 ③愛撫・挿入時間が短い、ということが考えられます。女性がオーガズムを得るためには、リラックス状態であることが大切。

「今日はイケるかな?」とプレッシャーを感じながらの行為では、手放しで快感を味わうことは難しいのです。テクニック的には、ソフトに時間をかけたクリトリスへの愛撫、交接による膣内への圧迫振動が有効です。マスターベーションの時に、自分がイキやすい刺激の仕方を研究しておき、セックスの時に、彼にそっと教えてあげましょう。

力加減が強い時は、「敏感になっているから、もっとソフトでも十分感じるよ…」。

刺激される時間が短いと思ったら、「もう少し続けられるとイキそう…」と耳打ち。

彼に「こうされるとすぐイキそうになっちゃうの」と、リクエストするのは、潜在的に女性の期待に応えたいと思っている男性たちにとっては、嬉しいこと。ダメ出しではなく、かわいくおねだりするのは好印象です。愛撫以外にも、体位を工夫することでイキやすくなります。

自分の気持ちいいポイントを探すのは、「騎乗位」がおすすめ。深く沈み込んで奥を刺激したり、腰を上下・前後に動かして、気持ちよい角度を見つけておきます。

奥を刺激されるとイキやすくなるなら、「バック(後背位)」や彼の肩や腕に脚をかけてやや担ぎ上げられる「前傾正常位」を試してみて。挿入が深くなります。

交接でオーガズムを得るためには、ある程度のピストン運動が必要なので、もし彼が先にイキそうになったら、繋がったまま彼をギュッと抱きしめてクールダウン。

「もうちょっと繋がっていたい。まだイカないで…」と艶っぽく伝えましょう。

セックスでオーガズムを得たいなら、マスターベーションによる自己開発とセックス中のコミュニケーションが鍵。ふたりのセックスがさらに充実するといいですね!

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OLIVIA

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1980年生まれ。 ラブライフアドバイザー。アロマセラピスト。学生時代に「女性のマスターベーション」をテーマに卒業論文を執筆。2007年より性に関する総合アドバイザーとして活動開始。日本のみならず海外での講演やテレビ・ラジオ出演、書籍出版、スクール運営など、多方面で「女性が幸せになるためのセックス」の情報発信と次世代のラブライフアドバイザーの養成を行っている。有名女性誌や週刊誌にも多数取り上げられ、SEX特集には欠かせない性のオピニオンリーダーとなっている。近著に「誰も教えてくれなかった!飽きないセックス」(KADOKAWA)、「最高に気持ちがいい!感じるセックス、飽きないセックス」(実業之日本社)など。http://olivia-catmint.com/