「そんな言い訳をする人は、きっと"ときめく"という感情を過大評価しているんです」と語るのは、NY在住の認定心理療法士兼セックスカウンセラーのイアン・ケルナー博士。「お互いを求める感情がなくなることは、2人の関係が終結に向かっていると一見思いがちです。しかし科学的見地によると、"瞬発的な性欲"は(数ある性欲の)1つにしかすぎません。すでにカップルである2人の場合、"応答性のある性欲"の方がより親和性の高い欲望です。つまりこれは相手に対しての性欲が瞬時に沸き上がるのではなく、何かの経験に関連し、2つめ、または3つめ以降の感情として性欲が沸き上がるというものなのです」。
瞬間的な性欲は誰にもコントロールできないもの。でもその感情を呼び起こすよう努力することは可能なんだとか。ケルナー博士は自身の患者に「週に2回、20分間ずつ性欲を掻き立てるための時間を作るように」と指導しているそう。「例えば2人でベッドに横になり、キスしたり、腰に手をまわしたり、一緒にシャワーを浴びたりするよう心掛けましょう。お互いの体を感じることが大切です」。すぐにセックスへと結びつかなくても、こうした行為を続けることがセックスに繋がることは大いに期待できるとのこと。