パートナーが他の誰かとイチャついてたとか、何カ月も浮気を続けてたとか…。どちらにしても相当なショックだけれど「浮気=2人の関係に修復の余地がない」ということではなさそう。選択はあなた自身がすること。友達や家族に別れを勧められても、正しい選択ができるのは自分だけ。

「浮気をしないでいることは簡単ではありません。一部のタイプの人々にとっては、とても難しいことだったりするのです」と話すのは、カップルセラピストのイリーナ・ファースタインさん。浮気は痛みを伴うものだけど、「過ちを犯した後に深く後悔し、信頼を取り戻そうと努力すれば、2人の関係は改善されます」とも。ファースタインさんが治療してきたカップルの多くは、浮気を経験後、関係をより強固にできたのだとか(一般的には、絆を強めるには浮気をする前の方が簡単そうだけど…)。

ただし避けるべき行為があるので要注意! あなたの行動次第では、関係修復に向けた努力が水の泡になることも。ここでは浮気をされたときに避けるべき5つの項目を、コスモポリタン アメリカ版から紹介します。

1.浮気の事実を無視しない

何も起こっていないかのようにふるまう方が痛みは少ないかもしれないけど、それではあなたの怒りは悪化するばかりだし、根本的な問題から目を背けることに。「最も重要なのは浮気の意味を理解すること。浮気は2人の関係の満足度によって影響を受けることが多いのです」とファースタインさん。「もちろん性衝動に駆られてしまう状況というのはありますが、浮気は多くの場合、浮気する側の『2人の関係の問題点に注意を向けるための一種の試み』とも言えるでしょう」。

浮気という行為は、弱さが一時的に現れたものだったり、浮気する側が2人の間で失われつつある何かを見つけようとした結果だったりするケースも。それが何かを理解することで、2人の距離は縮まり、今後同じような問題が生じる危険性を減らせるのだとか。もちろん、浮気後の状況が以前と違うのは事実。だから元通りにしようとするのではなく、新たにより強固な充実した関係を築くことを考えて。

2.自分を責めない

彼が浮気をしたのはあなたのせいではないし、あなたに責任はないのだと覚えておくこと。彼が抱えている問題についてあなたと話し合う(あるいは浮気相手との関係を断つ)ことなく一線を越えたのなら、それは彼の問題。もちろん関係修復のために、彼と会って話したり、彼の言い分を理解しようと務めるのはOK。「『これは起こるべくして起こってしまったことで、これが私の役割だ』と考えれば、解決へ向けた力が生まれるでしょう」とファースタインさんは解説。他の誰かの誤った判断のせいで、自分を痛めつけるのはやめましょう

3.仕返しをしない

SNSに浮気男をさらしてコテンパンにするといった行為は、一時的にはスッキリするかもしれないけれど…。でも仕返しというのは敵対している者同士がすること。一方の裏切り行為で悪化した関係を修復しようとしているカップルの間で、するべきことではないはず。今大切なのは、2人がまた味方同士だと感じられる方向へ持っていくことだと念頭に置きましょう。

4.別件のケンカで、浮気の件を持ち出さない

男女間の問題を扱うセラピスト、ヴァネッサ・マリンさんはこう指摘。「彼が浮気したからといって、彼をいつまでも責め立てる権利を得たわけではないですし、他のことで口論になったときに、浮気を切り札として使えるわけでもありません。前に進みたければ、水に流してください」。つまりあなたが彼に、友達との週末旅行の件を話し忘れていて口論になったとき、「でも私は浮気なんてしなかった」なんて余計な一言を挟まない、ということ。かといって、"浮気されたことで傷ついた気持ちを見せてはいけない"ということでもないので注意して。強がったところで、何の解決にもならないのだから。

5.傷を癒やす過程を急がない

彼の裏切りには長い間悩まされるかもしれないけれど、その傷が癒えるまで辛抱することが大切。そして彼の方にも辛抱が必要だと気づかせること。「浮気をした人にとって、パートナーが打ちのめされていることや、状況を元に戻すのがいかに難しいかを理解するのはとても重要なことです」とファースタインさん。「あなたは彼に聞きたいことがたくさんあるでしょう。何度も同じ質問を繰り返すかもしれませんが、それは彼や彼との関係をもう一度理解し直そうとしているから。ショックを受けているからです」。

起こったことを水に流しきれず、最終的には「2人の関係を終わらせた方がいい」という結論に達する場合もあるかも…。でも、それまでは急ぎすぎないこと。彼が同じ質問に答えて同じ会話をすることにイライラし始めたら、「本当に私の信頼を取り戻す気があるの?」と問いかけてみて。もし彼が「Yes」と答えたら、その時がすべてを水に流すタイミングなのかも。

※この翻訳は、抄訳です。

TranslationYuko Oguma

COSMOPOLITAN US